Description

 取材日:2019年4月13日
 東名高速小牧JCT→中央自動車道→富士吉田線河口湖IC

 相互リンク先「道の旅に出かけよう!」管理人のかっしー氏との撮影ドライブ。
 かっしー氏は河口湖でのイベント参加を控えておりやや駆け足での撮影となったが、
 条件に恵まれ綺麗な春の中央道を楽しむことができた。なお区間11はすべてかっしー氏撮影の写真となる。

Report / Section.11
19 諏訪南IC

 原村・富士見町はこちらから。ICは茅野市と富士見町の境界付近に位置する。

 諏訪南ICを過ぎて間もなく、160KPを通過する。

 [ 18 ]小淵沢11km
 [17-1]長坂19km
   東京177km

 この先、10kmくらいの間隔でヤクモノが続いていく。

 東京都心までは180kmを切った。順調にいけば2時間半ぐらいで、東名でいう静岡-清水あたりの距離感になる。

 中央自動車道 最高地点 標高1015m

 ここで中央自動車道の標高最高地点を通過する。気がつけば1000mオーバーまで登っていたんですね、さすがにここまで来ると残雪が・・・!

 日本の高速道路標高最高地点は松ノ木峠PA付近の1,085mで、この区間が開通する2000年10月まではここ中央道が日本の高速道路最高地点であった。

 富士見BS

 最高地点からすぐの位置にある。東海北陸道の山岳区間にバス停は設置されていないため、恐らくここは高速バス停日本最高地点である。SAPAと本線は譲ったがまだBSがあるじゃない!

 当然だが最高地点からそれ以上登ることはないので、下り坂が続くことになる。

 立場川 橋長540m

 立場川は八ヶ岳連峰権現岳付近に源流をもつ釜無川の支流で、富士見町の中央部を南北に縦断するように流れる。

 相変わらずうねうねとカーブが繰り返される。狭い非常駐車帯がちょこちょこあるのも中央道の特徴だ。

 時々掘割区間になっているのもこの区間の特徴だろう。あんまり外が見えない。

 この辺りでは八ヶ岳連峰の南側を回り込むように走る。山は進行方向左側に見えるが、茅野付近でみたような綺麗な山脈というよりは、手前側にそびえる西岳・編笠山・権現岳といった一部の山が見えるにとどまる。

 自衛隊車両の隊列に遭遇した。どこに向かっているんでしょうね?

 葛窪トンネル

 トンネルというよりは大きめのカルバートといった様子。農道と鋭角にクロスすするため跨道橋ではなくこの形を取ったのだろう。

 [ 18 ] 小淵沢 2km

 中央道山梨区間最初のIC、小淵沢ICが近づく。

 ここに来て遂に富士山が運転席視界に見えるようになる。富士見町という名がつくだけの素晴らしい景色。この先甲府南IC付近まで、天気が良ければ車窓から富士山を眺めながら中央道ドライブを楽しむことが出来る。

 速度注意 下り坂3.3%

 決してきつい勾配というわけではないが長い下り坂が続く。スピード出ますよね。

 下り坂の途中で山梨県に突入する。まずは北杜市のカントリーサインが登場する。

 デザインは「すずらん」。小淵沢エリアの「すずらん池」にちなんだもので、旧小淵沢町の町の花でもある。ちなみに現北杜市の花はひまわりだったりする。

 (20) 小淵沢 [ 18 ] 出口1km

 小淵沢は「こぶちさわ」と読むらしい。JR駅は「こぶちわ」と濁るが、合併前の町名は「こぶちさわ」と濁らない。

 ここで山梨県の県境標識が現れる。

 描かれているのは「ふじざくら」。一般名はマメザクラと呼ばれる野生の桜の一種で、富士山麓に多く自生することからこの地域では「フジザクラ」と呼ばれる。地味では・・・

 (20) 小淵沢 [ 18 ] 出口500m

 白州エリアはこちらから。

 (20) 小淵沢 [ 18 ] 出口

 現北杜市(旧長坂町・高根町・大泉村・白州町・武川村・須玉町・明野村、旧小淵沢町)のうち最北部にある旧小淵沢町域に立地する。

 小淵沢はJR中央本線では多くの普通列車の終点/始発駅であるとともに小海線の始発駅でもあるためこれらの旧町村の中でひときわ名前を聞く地名かもしれない。次はウイスキーで有名な白州か。

18 小淵沢IC

 小淵沢IC出口。バス停併設。

 小淵沢ICは小淵沢駅に近く、小淵沢エリアへのアクセスと釜無川対岸の白州エリアに便利。長野県境をまたいでR20沿線の道の駅「信州蔦木宿」にも最寄りとなる。一方広域的利用に目をやると小淵沢ICが有利になりシチュエーションはほぼ無く、地元利用が主となる。

 小淵沢IC合流。白抜き矢印が本線にペイントされている。

[17-1]長坂10km
[ 17 ]須玉16km
東京165km

 距離標識。長坂ICは1986年に地元の請願により設置された追加IC。長坂も須玉も合併して北杜市になった自治体の名前なんですよね。

 「チェーン規制時は、チェーンを装着しないと通行できません」

 そのまんまだ。

 ラジオ周波数の案内。どうしてこのタイミング?と思ったけど県境を跨いだら出てくるんですよね。

 長い下り坂 速度注意

 本当に延々と下り坂が続く。

 くねくねした線形もあって中央道は全線で80km/h(一部70km/h)規制なのだが、この交通量やら何やらで実際100km/h弱程度で流れている。他の高速道路でも似たような事情はたくさんあるだろうけど・・・

 八ヶ岳PA 3km
 双葉SA 27km

 休憩施設までの距離案内。八ヶ岳PAを通過すると双葉SAまでは少し距離が空いているので注意。

 高井戸まで145km

 なんとも微妙な位置だがスペシャルキロポスト。

 デザインは武田信玄の家紋「武田菱」をバックに軍配が描かれ、周りに風林火山を示す4つのイラスト。かっこいいぞ!

 長い下り坂 速度注意

 八ヶ岳PA 1km

 山梨県区間最初の休憩施設、八ヶ岳PAが近づく。

八ヶ岳PA

 八ヶ岳PAはこちらから。最高峰の赤岳山頂の真南にある。駐車場は大型40、小型49とPAにしては大きめ。

 上り側はかつて跨道橋が近接しており合流路が短い構造をしていたが、本線へ戻るランプがPAへ入るランプをくぐるという少し変わった形状に改良され、通常の合流車線が確保された。

 下り坂3km 速度注意

 下り勾配5.5%という一般道でもきついレベルの下り坂が続く。

 [17-1] 長坂 2km

 正面奥には金峰山を主峰の1つとする奥秩父連峰の山並みが見えるようになる。本当に山ばっかりですね。

 5.5%下り坂はまだ続く。

 金峰山は標高2599m、日本百名山のうちの1座。北側は長野県、南側は山梨県で、この付近を東西に走る中央分水嶺の一部である。

 (141) 長坂 北杜 [17-1]出口1km

 長坂ICの1km手前標識。旧高根町、旧大泉村へはこちらから。

 旧長坂町域と旧高根町域の境界付近にあり、2つの町のどちらからもだいたい等距離にある。旧大泉村域はICより北側である。

 (141) 長坂 北杜 [17-1]出口500m

 500m手前標識。北杜市内にあるため北杜の地名も併記されているが、北杜市役所は旧須玉町にあり、この先須玉ICのほうが近い。

 計画によると長坂ICと八ヶ岳PAの間に長坂JCT(仮)が設置され、佐久方面への中部横断自動車道が整備されるという。しかし2019年4月時点で事業化されておらず、その開通に関しては未定である。

 八ヶ岳の裾野を走っているが部分的にこんな開放的な区間も。

 ちなみに長坂JCT予定地-双葉JCTは高速ナンバリングでいうと中部横断道のE52と中央道のE20の重複区間にあたる。もちろん現地でのE52の案内はない。

 (141) 長坂 北杜 [17-1]出口

 長坂IC出口。接続国道はR20ではなくR141と案内されているが、そのR141からも4kmほど離れている。

 直接接続するのは山梨r32長坂高根線で、広域的には清里を始めとする八ヶ岳周辺へのアクセスに便利な立地にある。R141を更に北に進んで小海方面へもアクセスできるのも美味しい。追加ICのほうが便利というなかなか際どい例である。

17-1 長坂IC

 長坂IC。長坂、高根、大泉エリアへはこちらから。続きは区間12。

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最終更新:2019年2月9日