Description

 撮影日:
 2019年10月26日 東北道那須高原SA→北上江釣子IC

Report / Section.21

29-1 富谷JCT

 E6仙台北部道路との分岐。少し遠回りにはなるが、三陸道石巻方面へはこちらから。

 三陸道は2021年12月18日に普代-久慈間が開通し、仙台港北から八戸に至る約360kmの道のりが全区間が開通し、1本につながった。そんな三陸道に向かって東北道から次に高速道路で接続できるのは岩手県内花巻JCTにて釜石道経由となる。

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仙台宮城 → 富谷JCT

 富谷JCTは仙台北部道路の利府方面とのみ接続する3方向ジャンクションであるが、仙台北部道路自体は東北道より少し西、富谷ICにてR4と直結する。本線は多分一番上を通ってる道路橋ですね。

 [ 30 ]大和6km
 [30-1]大衡10km
 [30-2]三本木PA16km
 盛岡163km

距離標識。次の整数番号ICは大和(たいわ)ICだが、その先、大衡、三本木PA/SICと追加ICやSICが続く。盛岡はまだまだ遠いが、2時間ぐらいで着けそうなところ。

 休憩施設までの距離標識。次の鶴巣PAまで3km、三本木PAまで15km。鶴巣PAは給油所も置かれているあたり泉や富谷から東北道に入ってきた利用者の最初の休憩地点として規模の大きなエリアを設置しているような印象。菅生PAの時を思い出しますね。

 高速道路はこれまで同様山野に囲まれており遠くに何かが見えるわけでもない。単調だ・・・。

 鶴巣PA 2km

 仙台宮城までの急線形から一転、富谷JCT(というか泉IC)以北は緩やかな線形が続く。

 鶴巣PA 1km

 ここで大和町に入る。

 大和町は「たいわちょう」と読む。ヤマトではない。人口約2.9万人の町で、町役場は大和ICにほど近い中心街にあるが、この町、町域が富谷市を北から囲んで東西を挟むような形で広がっており、町の南西部の一部が富谷市と連続した住宅地になっている。更にその脇の工業地帯も実は大和町域に含まれる部分があり、東京エレクトロンの工場も富谷市内に見えて実は大和町内にある。

 鶴巣PA 500m

 鶴巣PA

鶴巣PA

 菅生PAで休憩したばかりではあるが、せっかくなので入ってみる。

鶴巣PA

 商業施設の食堂部分。ガソリンスタンド併設ではあるものの菅生PAのように商業施設の改修が行われるほどではなく有人PAとしてはちょっと広い方、ぐらいの印象。

 商業施設全景。スナックコーナーと売店は20:00には閉まってしまうので気をつけよう。20時以降に売店が営業しているエリアで最も近いのは2つ先の長者原SAとなる。

 なお、ガソリンスタンドは下り線は24時間営業のセルフ式スタンドとのこと。高速道路上でセルフって珍しいですよね。

 [ 30 ] 大和 2km

 PAを出てすぐに予告標識が現れる。

 気温表示。冬の凍結が怖いときに役立ちそう。仙台過ぎると積雪することも多くなってきますしね。

 (4) 大和 松島  [ 30 ] 出口1km

 大和ICまで1km。

 大和ICでは宮城r9大和松島線に直結する。ICから西に向かえばすぐにR4に接続するが、東へ向かえば隣町の大郷町を経て三陸道松島大郷ICに接続、その後更に進めばR45に接続して松島町市街地へ至る。

 (4) 大和 松島  [ 30 ] 出口500m

 大和ICまで500m。なお、大和町北部の工業団地である松坂平地区へは、次の大衡ICが最寄りである。

 情報表示が設置されている。一応デフォルトでなにか表示するようになっているらしい。

 ちなみに大和町を通過する鉄道は東北新幹線のみで、駅はないため基本的に町へのアクセスはバス・タクシーか自家用車となる。そういった交通事情と、中心部には陸上自衛隊の駐屯地があるという事情からか町内を通る国道4号は基本的に4車線確保されていることに加え、大和ICから市街地南部に至る県道も4車線の幅が確保されている。

 (4) 大和 松島  [ 30 ] 出口

 大和IC出口まで間もなく。それはそうと、IC番号30というのは結構大きな数字だが、日本全国見渡してみるとまだそんなに数がないわけではない。

30 大和IC

 大和町・大郷町・松島町へはこちらから。松島は仙台以南からアクセスするなら三陸道経由が最短であるため、ここを利用するとすれば古川以北から走ってくる場合ぐらいかも。

 Wikipediaの記述になるが、仙台南部道路の開通以前は松島・石巻へのアクセスは大和IC経由でのルートが主流だったらしい。三陸道のうち仙台松島道路が県道で直結するのも、石巻方面に向かう場合に松島町エリアをバイパスするという目的があったそうな。

 大和ICを通過する。

 [30-1]大衡 2km

 大和IC通過後はすぐに大衡ICの予告標識が現れる。

 [30-2]三本木PA7km
 [ 31 ]古川16km
 [31-1]長者原SA22km
 盛岡155km

 大衡ICの案内を省略して三本木SIC以降の出口への距離標識が現れる。補助的に盛岡までの距離を教えてくれているのもありがたい。

 大衡 [30-1] 出口1km

 大衡ICまで1km。

 大衡ICは地域活性化インターチェンジの1つで、2010年12月に供用を開始した。先程言及した工業団地(仙台北部中核工業団地)へのアクセスを主目的として宮城県主導で建設計画を進めたものとのこと。

 三本木PA/SICの利用案内。この標識も公団ゴシックのままですね。

 ここで大衡村に入る。

 大衡村(おおひらむら)は人口5000人余りの宮城県唯一の「村」だが、トヨタグループの生産拠点(トヨタ自動車東日本 宮城大衡工場など)が村内に立地し、企業城下町のような状態だとか。

 大衡 [30-1] 出口500m

 大衡ICまで500m。

 大衡ICは宮城r57大衡落合線に接続する。ICから西へ向かえば工業団地を経て大衡村の役場付近を通過し、R4へ接続する。東へ向かえば大和町内の工業団地を経て南に向きを変え、大和ICすぐ近くに出る。基本的には近隣アクセスのためのインターである。

 大衡 [30-1] 出口

 大衡IC出口は間もなく。接続国道の表記もなくシンプルな標識だ。

30-1 大衡IC

 大衡村と工業団地、その周辺エリアはこちらから。

 大衡ICを過ぎてもなお道は続く。

 [30-2]三本木PA5km
 [ 31 ]古川14km
 [31-1]長者原SA20km
 盛岡153km

 距離標識。大和IC先の標識から2kmしか進んでいない。スマートインターチェンジによるかさ増し感があるのは気のせいではない?

 再度、三本木PA/SICの利用案内。

 緩やかながらアップダウンがあり景色が広がる。

 間もなくして大崎市に入る。

 大崎市は2006年に古川市を始めとする近隣の1市6町が合併してできた市で、2021年時点の人口は約12.5万人。東北道は中心市街地となる旧古川市エリアとその南部に隣接する旧三本木町エリアを縦断するように走る。

 三本木PA 3km
 長者原SA 17km

 三本木PAが近づく。PA自体は無人の小さなエリアのようである。

 三本木PA 2km

 三本木PA 1km

 三本木PA 500m

 警戒表示板という名の情報表示。どういうときに使うのだろう?

 SICの利用案内。三本木SICは車長12m以上の車は利用できない。

 三本木PA/SICは旧三本木町中心部から近く、近隣には道の駅も設置されている。また、県道経由で鳴瀬川南岸を走って旧松山町やその対岸にある美里町(小牛田)へ向かうのにも便利な場所だったりする。

 三本木PA [30-2]ETC出口

 三本木PAへはこちらから。

30-2三本木PA/SIC

 三本木PAは大型17/小型21と小さめの無人PA。三本木SICからは市道を介してR4に接続するが、三本木市街から県道に移って東へ走れば旧松山町方面への最短経路にもなる。

 三本木PAを通過する。市内を流れる鳴瀬川に向かって道路は下り坂となり、その先の景色が開けている。

 大崎市内は大崎耕土とも呼ばれる肥沃な平野が広がり、古来から稲作が盛んな地域である。航空写真で見ても市街地を外れると広大な農地が広がり、その多くが水田として利用されていることが伺える。

 ここで鳴瀬川を渡る。

 鳴瀬川は隣の加美町内に源流をもち、東松島市へ太平洋に注ぐ河川である。大崎市内では多くの支流が平野部を流れ、鳴瀬川に合流していく。

 ハイウェイラジオ聴取区間に入る。

 この辺りは風を遮るものが少なく、横風が強い。冬の地吹雪にも気をつけたい。

 救急車退出路 150m先

 救急車退出路が口を開けている。次の古川ICは大崎市街の北側に位置するため、市内中心部にある市立病院へのアクセスのため救急車両用に開放しているもののようだ。

 [ 31 ] 古川 2km

 

 (4)(47) 古川 鳴子
 [ 31 ] 出口1km

 古川ICまで1km。石巻もこちらから。古川ICはR47に直結しており、市街地西部を走るR4バイパスにも近いため、R4とR47の両者に対しアクセスの良い場所にある。

 鳴子はR47を北西へ向かった先にある地域で、自治体としては大崎市内に該当する。真っ先にイメージされるのは鳴子温泉か。

 (4)(47) 古川 鳴子
 [ 31 ] 出口500m

 古川ICまで500m。石巻は大崎市街を通過してR108を東へ走った先にあるが、三陸道が開通した今となっては三陸道経由の方がアクセスしやすいだろう。

 R108は石巻市から由利本荘市に至る国道で、古川~鳴子はR47と重複しているが、鳴子からは鬼首峠を通って秋田県湯沢市へ抜けることができる。鬼首峠を通るR108はかつては酷道だったが1996年にバイパス道路が完成し、今では湯沢・横手と仙台方面を結ぶメインルートとしても利用される。

 (4)(47) 古川 鳴子
 [ 31 ] 出口

 古川ICは間もなく。三陸への玄関口としての役割は他のルートに譲りつつあるが、湯沢・横手方面へのアクセスにこのICを使うことができるというのはポイントの1つとしておさえておきたい。

 GoogleMapで調べると古川IC~横手ICはR47/R108・東北中央道経由では東北道・秋田道経由より約30km距離が短くなる。巡航速度の違いで所要時間は大差ないが、100km以上有料区間が縮むとなると高速道路の料金はかなり違ってくる。

31 古川

 古川IC出口。大崎市役所の所在地である、旧古川市市街地と、R47経由鳴子方面へはこちらから。

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