Description

 撮影日:
 2019年10月26日 東北道那須高原SA→北上江釣子IC

Report / Section.22

31 古川

 R47鳴子方面はこちらから。

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富谷JCT → 古川IC

 江合川 橋長350m

 E4東北道のルートマーカーもすっかりおなじみ。

 [31-1]長者原SA4km
 [ 32 ]築館15km
 [ 33 ]若柳金成26km
 盛岡???km

 距離標識。この先整数IC同士の間隔は10km~15km程度で、高速道路としては標準的なところか。盛岡までの距離が草むらに隠れて見えないけど、140kmぐらい・・・?

 長者原 4km
 志波姫 20km

 休憩施設までの距離標識。次の長者原SAが東北道宮城区間で唯一のSAである。意外に感じられたとすれば、その理由は仙台近郊にそれなりに大きいPAがあったのと、国見SAがあまりにも宮城県に近すぎたことだろう。

 長者原SAにもETC出口が設置されている。こちらも、12mの車長制限がある。

 長者原SA 2.4km

 サービスエリアを名乗るだけあってレストランやガソリンスタンドをきっちりと備えているようだ。

 

 長者原SA 1km

 長者原SA/SICはR4と直線距離で2.5kmほど西離れた位置にあるが、最短経路で結ぶ車道がなくR4へのアクセスは遠回りの必要がある。栗原市高清水・瀬峰といった地域には比較的有利にアクセスできるので、今のところはその東隣、登米市中心部(佐沼)にも最寄りだったりする。

 長者原SA 500m

 「今のところは」と補足した理由は、栗原市と登米市を結ぶみやぎ県北高速幹線道路が事業化済区間の開通を終え、その道と東北道を直結する栗原(仮)ICが建設中であることによる。IC開通後は登米市へのアクセスは基本的に栗原IC経由が最速となる。

 長者原SA

 長者原SAの入り口が近づく。ETC出口の標識は色がはっきりとしたものに。

長者原SA

 国見SA以来のサービスエリアということで、寄ってみる。

 給油・修理は右側直進。標識「修理」という表現は

 商業施設全景。レストランは21:00まで、フードコートとショッピングコーナーは24時間営業である。

 仙台名物牛タン料理を味わいたいならレストランを是非利用したい。1つ前の有人エリア、鶴巣PAのガソリンスタンドはセルフ式であったが、長者原SAのスタンドはフルサービスである。

長者原SAの園地は他のエリアと比べて広く、とくに特徴的なのは「化女沼展望広場」なる広場が設置されているところ。

 本線や商業施設よりも小高い場所に化女沼展望広場がある。実際はただの芝生の広場だが、この通り本線のむこうに化女沼を眺めることができる。

 化女沼展望広場は上り線にも設置されているが、そちらのほうが沼が近いので眺めは良さそうである。

31-1 長者原SIC

 長者原PAのエリアの片隅にSICが設置されている。休憩施設利用後の退出は可能だが、長者原SAから入ってきた後のSA利用はできない 。R4への接続が少し遠回りなのが残念だが、次の築館ICは少し遠いので、長者原を使うシチュエーションもあるにはある・・・のかもしれない。

 化女沼といえば廃墟クラスタに有名な化女沼レジャーランドというのもある。詳しくは他のサイトに譲るが、場所としては沼の南東部にあるらしい。

 雨の日 ゆっくり走ろう!!

 一昔前の標識や印刷物の「!」ってどうして斜めに書かれていることが多いんでしょうね。

 というわけで、更に北へ向かって走り続ける。福島以来ずっと快晴だったがこの辺りから一気に曇天の気配がしてくる。岩手県内は曇り予報だったし、まあ仕方ない。

 宮城県最後の自治体、栗原市に入る。

 栗原市は2005年に旧栗原郡の10町村が合併して出来た市で、カントリーサインは旧高清水町のもの(桂葉清水という湧水)。ちなみに、市役所が置かれているのは旧築館町となる。

 チェーン脱着場 1km先

 旧高清水BSを通過する。

 旧バスストップがチェーン脱着場として使用可能らしい。

 ここから旧一迫町エリアに入る。

 一迫(いちはさま)市街は築館の南ではなく西にある。旧町域が少しだけ飛び出していたんでしょうね。

 と思って走っていたら、すぐに旧築館町エリアに入る。こんなふうに合併前の自治体のカントリーサインが残っているのも良いですね。

 築館町は合併当時の人口1万5千人あまりの町で、栗原市の市役所の置かれているエリアである。現在は市街地に鉄道駅はなく(東北新幹線のくりこま高原駅は町外れにある)、道路はR4が市街地を縦貫し、R398が市街地を横断する。

 [ 32 ] 築館 2km

 築館ICまで2km。

 2011年の東日本大震災で最大震度である震度7を観測したのがここ築館であった。栗原市は内陸の町だが、地震の激しい揺れによる家屋被害や人的被害が相次いだ。

 (4) 築館 [ 32 ] 出口1km

 築館ICまで1km。市街地の南部でR4に直結しており、築館エリアに加え県道経由で隣の登米市へアクセスするにも便利な位置にある。

 (4) 築館 [ 32 ] 出口500m

 築館ICまで500m。

 現在事業中の栗原ICが開通するとr36みやぎ県北高速幹線道路と東北道が直結できるようになる。先述の登米市へのアクセスはそちらに譲ることになるだろう。

 大衡 [30-1] 出口

 大衡IC出口は間もなく。接続国道の表記もなくシンプルな標識だ。

32 築館

 栗原市役所のある築館市街、県道経由で隣の登米市へ向かう場合はこちらから。

 同じ栗原市内でも北部の栗駒・金成・若柳エリアへ向かう場合は次の若柳金成ICを使いたい。

 築館IC合流。

 穏やかな田園地帯を走り抜ける。栃木県内から大きくは変わらない安定の景色。

 跨道橋に這うツタも真っ赤に紅葉している。

 [ 33 ]若柳金成9km
 [ 34 ]一関27km
 盛岡119km

 次の一関ICまで枝番ICはなく、若柳金成~一関は18kmの道のりを延々と走ることになる。盛岡まで119km、だいたい1時間半ぐらいで行けそう?

 志波姫PA 2.5km
 金成PA 14km

 2つ先の金成PAが宮城県内最北の休憩施設となる。

 

 志波姫PA 1km

 この辺りで、みやぎ県北高速幹線道路(みやぎ県北道路)という地域高規格道路がクロスする。みやぎ県北道路は栗原市築館~登米市内の三陸道登米ICを結ぶ道路で、主要地方道の別線として整備が進められてきた。

 ここで旧志波姫町に入る。

 みやぎ県北道路はR4築館バイパスから東に伸びて栗原市迫町でR398と一旦合流、その後登米市街に入る手前で市街地を北に迂回する形で再び自動車専用道路の形をとり三陸道の登米ICと直結する。みやぎ県北道路自体は現道活用区間を挟む形ですでに整備されているものの、東北道との接続点のみが2021年現在も建設中である。

 志波姫PA

 みやぎ県北道路へのアクセスについては、現状では築館ICから県道を経由して築館東ICでみやぎ県北道路に入るのが登米市・南三陸町方面への最短経路となる。東北道と直結するとこの辺りの移動が便利になりそうなんですけどね。

志波姫PA

 志波姫PAはこちらから。こちらのパーキングエリアは無人である。

 志波姫PAを過ぎると周囲は再び平坦な景色に。

ここで、川口から400kmの標識が現れる。キロポストは少しずれてるみたいだけど気にしない。

 標識に描かれているのは「白鳥」の絵と伊豆沼の文字。伊豆沼はJR新田駅にほど近い位置に存在する、面積369haの大きな沼で渡り鳥の大規模な越冬地でもある。1985年に日本で2番めのラムサール条約登録湿地となったが、水質は日本の湖沼でワースト1位だそう。

 [ 33 ] 若柳金成 2km

 若柳も金成(かんなり)も栗原市内の旧町名だったりする。広域合併ってすごい。

 (4) 若柳 金成 [ 33 ] 出口1km

 宮城県最北のIC、若柳金成ICまで1km。若柳エリアや金成エリアだけでなく県境をまたいだ一関市花泉エリアへのアクセスもこちらが有利である。

 (4) 若柳 金成 [ 33 ] 出口500m

 若柳金成ICでは宮城r4中田栗駒線に接続し、そこから少し西へ走ると旧金成町中心部付近でR4に接続する。逆に東へ走れば、旧若柳町中心部へ向かう。

 この辺りは迫川の周囲に広がる平野部で、航空写真で見ると稲作が、それも大規模な田んぼで盛んに行われていることがわかる。もともと低湿地で江戸時代の新田開発によって出来た歴史を反映しているのか、民家が水田地帯の中になく、迫川の堤防沿いや丘陵地の辺縁部に偏っているのも特徴だ。

 (4) 若柳 金成 [ 33 ] 出口

 若柳金成ICはこちらから。旧栗駒町エリアもこのICが最寄りである。

33 若柳金成

 撮影当時は、旧若柳町中心部にあるくりでんミュージアムを訪問するため西那須野塩原IC以来走り続けた東北道を一旦降りた。

 くりでんミュージアムは2007年まで運行していたくりはら田園鉄道(栗原電鉄)の中心拠点であった若柳駅をリニューアルして出来た記念施設である。ここでは廃線当時走っていた気動車が定期的に自力走行し、動態保存されている。

 若柳金成IC料金所。屋根とブースの配色が公団時代を感じられるけど屋根の上にあるIC名の看板は既に新しいものに替えられている。

 一般道への出口。金成・栗駒は左折、若柳・花泉は右折。花泉は岩手県内だけど普通に書かれてますね。

 区間22はここまで、次回いよいよ岩手県 に入ります。

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