Description

 撮影日:
 2019年10月26日 東北道那須高原SA→北上江釣子IC

Report / Section.25

36 水沢

 奥州市中心部(旧水沢市街)、金ヶ崎町はこちらから。

Prev: 東北道 区間24
平泉前沢 → 水沢

 胆沢川 橋長320m

 「胆沢」は「いさわ」と読むんですね。知らなかった…。

 胆沢川を渡ると、金ケ崎町に入る。平泉町と同様、周囲の市町村が相次いで合併した平成の大合併の時代に合併せずに単独で歩むことを選んだ街である。

 なお、行政上の町名は2007年に「金崎町」に統一された。しかしながら、東北自動車道のインター名にそれは反映されておらず、多くの標識で基本的には「金崎」と書かれている。

 [36-1]北上金ヶ崎6km
 [ 37 ]北上JCT10km
 [E4東北道]盛岡61km
 [E46秋田道]秋田129km

 距離標識。ここから盛岡まで61km。盛岡遠い…。

 チェーン脱着場を示す標識。この先北上金ヶ崎PAでも作業可能だろうが、とりあえずここも使えるらしい。

 高清水BSのときと同様に使用していないバスストップをチェーン脱着場として使えるようになっている。

 この辺りの見通しの良い区間にオービスが設置されている。花巻南-盛岡南は最高速度が120km/hに指定されているが、ここではまだ100km/hである。

 東北道の(一部の大型車を除いた)最高速度は泉IC以北ではほとんどの区間で100km/h以上とされているが、岩手県内に関係する区間では一関IC~前沢SA、西根IC~大鰐弘前ICが80km/hに指定されている。標識をみて速度を調整したい。

 [36-1]北上金ヶ崎 2km

 北上江釣子ICまでは8km。北上市街を目指す場合は基本的には北上江釣子が最寄りとなるので、間違って降りないように。

 気温表示。撮影当時は10月下旬だったが、気温20℃と暖かかった。

 

 (4) 北上 金ヶ崎 [36-1]出口1km

 北上金ヶ崎ICまで1km。東北道で数少ないPA併設型のインターチェンジで、同名のPAが設置されている。

 北上金ヶ崎ICは県道を介してR4と接続するが、広域アクセスというより近隣の工業団地へのアクセスに適した立地をしている。ICすぐそばにも工業団地はあるし、R4を少し南下したところから4車線路のアクセス道路を介して金ケ崎町の工業団地にもアクセスできる。

 (4) 北上 金ヶ崎 [36-1]出口500m

 北上金ヶ崎PA/ICまで500m。なお、北上金ヶ崎PAも有人PAで、小さいながらも軽食コーナーとショッピングコーナーが置かれているようである。

 金ケ崎町の工業団地はトヨタ自動車やデンソーなどの大企業の工場が立地しており、それらの敷地を合わせると金ケ崎町の市街地よりも大きく見えるほど。町の製造品出荷額は6000億円以上(2018年)らしく、東北では5番目の規模だとWikipediaにはある。これだけの生産額があれば市町村合併など必要ないだろう。

 毎度おなじみの情報表示。多分なにか表示されていたけど、写真には写っていない。

 余談だが、川口から走り通すと北上金ヶ崎PA/IC付近で東北道の3分の2を走ったことになる。ここから220km手前の場所というと安達太良SA-二本松IC間にあたる。宮城県内をまたいでも余りある距離をもう一度走らないと青森まで行けないのか…。

 (4) 北上 金ヶ崎 [36-1]出口

 北上金ヶ崎PA/ICはこちらから。標識が新しくなっても、「金ヶ崎」と小文字表記なのは変わらなかった。

36-1 北上金ヶ崎

 出口分岐は1つで、その後PAか出口かを選ぶスタイルらしい。

 北上金ヶ崎PAはもともと「相去(あいさり)PA」というPA単独の施設であったが、1996年10月にICが供用開始され、「北上金ヶ崎」と名称が変わった歴史がある。

北上金ヶ崎PA

 北上金ヶ崎PAへの分岐がランプ側に設置されている。なお、北上金ヶ崎PAを利用後にも一般道出口に向かうことは出来るが、もちろんPAに進まずに退出してしまうと一般道に出てしまう。料金所側からPAは利用できないので、この選択は慎重に。

 左側にPAの設備がちらっと見える。

 北上金ヶ崎PAは大型13小型31とPAとしては標準的な規模で、フードコートには「大衆食堂 半田屋」が入っている。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、値段はお手頃そうでいい感じですね。

 北上金ヶ崎PA/ICからの合流。PA退出路にIC流入路が合流してから本線に向かうスタイルである。

 [ 37 ] 北上JCT 2km

 秋田道との結節点、北上JCTがついにそこまでやってきた。

 [ 37 ] 北上JCT 1km
 左へ:[E46秋田道] 横手 秋田
 直進:[E4東北道] 盛岡 E46釜石道

 北上JCTまで1km。東京から走ってきた身からすると、標識に秋田県の地名が並ぶのは激アツ。直進は青森・・・ではなく釜石道が案内される。

 東北道と秋田道の情報を1枚にまとめて表示する表示板。 これも将来的には「広域情報」に取って代わられるのだろうか。

 [ 37 ] 北上JCT 500m
 左へ:[E46秋田道] 横手 秋田
 直進:[E4東北道] 盛岡 E46釜石道

 500m手前標識。案内表示のラインナップは変わらない。

 釜石道はこの先花巻JCTで東北道から釜石に向けて分岐する。ただ、釜石から東北道に向かう本来の最短ルートはR283&R107に沿うルートで、そうすると北上で分岐するのが自然な姿なのだが、なぜ花巻まで北に回り込んでいるのだろう?

 [ 37 ] 北上JCT 
 左へ:[E46秋田道] 横手 秋田
 直進:[E4東北道] 盛岡 E46釜石道

 北上JCT分岐はまもなく。

 釜石道と東北道の接続地点については紆余曲折あったようだ。詳しくはWikipediaの釜石道の記事に譲るが、岩手県の本来の要望として遠野から盛岡と北上の両方に向けて接続するという案を1つにまとめるとき、折衷案として紫波(盛岡と花巻の中間)案で一旦決定したもののの建設省がこれを退け、花巻案を提示。最終的に、現在のように花巻北部に接続するという形になったという。

 秋田道への分岐は長めに取られている。これ間違えたら一山越えて別の県に行っちゃいますしね、慎重に選びましょう。

37 北上JCT

 秋田道との分岐。なまはげといぶりがっこの里、美の国秋田はこちらから。

 秋田道は北上~横手~秋田~能代~大館~小坂、というように「匚」型の形をした高速道路で、2022年1月現在能代市内の二ツ井白神ICまでは連続で走り通すことが出来る。未開通区間はわずかなのだが、現道活用区間とされていたり事業化されていなかったりで完成形を見るのは遠い将来になるのかもしれない。

Next:
秋田自動車道 目次

 東北道上りへ接続するランプが本線をオーバーパスする。

 [ 38 ] 北上江釣子 2km

 北上市街への最寄りIC、北上江釣子までもう少し。

 北上JCT-花巻JCT間は東北道の[E4]と秋田道&釜石道の[E46]のナンバリングが重複する区間である。標識にもそれがしっかりと反映されている。

 (4)(107) 北上江釣子 [ 38 ] 出口1.5km

 北上江釣子ICまで1.5km。「江釣子」は1991年に北上市に合併した村の名前で、ICのすぐ西側に中心市街がある。

 北上江釣子ICはR107に直結するが、R4バイパスからの距離も近い。

 和賀川 橋長500m

 北上市街の南側を流れる和賀川を渡る。和賀川は北上市内で北上川に注ぐ。

 (4)(107) 北上江釣子 [ 38 ] 出口500m

 北上江釣子ICは北上市街の西側でR107に直接接続する。そのまま西へ抜ければ秋田道と並走して横手・由利本荘方面へ、東へ走ればR4と交差した後市街を抜けて遠野・釜石方面へ走る。

 先述のように東北道と釜石道の接続点は花巻にあるので、北上江釣子ICで降りて釜石道江刺田瀬ICまでショートカットするという手もある。

 情報表示。特にこれと言った表示もないようだが、動物はよく出るらしい。

 (4)(107) 北上江釣子 [ 38 ] 出口

 北上江釣子ICが近づく。北上市街はこちらから。

 個人的には、江釣子の地名が入っているおかげで少しわかりにくくなっているように感じた。もう1つの「北上金ヶ崎」も隣接自治体の名前がついているので初見ではどちらが便利かわからない一方、大抵は乗ってきたICに近い方のICを玄関口として使えるだろうという経験則もあったりするのである。

38 北上江釣子

 今回の撮影範囲は北上江釣子ICまでとしていたため、ここで高速道路を降りて県内観光に移ることにした。

 余談だが、この後一関市内の猊鼻渓を目指して東北道を引き返した。でもって宿泊地は北上市内の夏油温泉。近くまで来ておきながらUターンして色々走り回ってます。

 北上江釣子IC料金所。内照式の屋根上看板がまだ現役だが、相当色あせてきている。

 一般道への接続点。左へ行けば北上市街・大船渡方面。右へ行けば横手・和賀方面。東北道→R107西行きを除いた3ランプは立体交差になっており、信号待ちもなくR107に入ることが出来る。

 2019年撮影の東北道レポートはこれにて完結

 北上江釣子ICより北は未撮影。ここから先、青森まで約215kmの道のりは、撮影しに行けるその時までお待ち下さい・・・。