網走と屈斜路湖方面を結ぶr102網走川湯線。
 ようやく最終回、第5部、東藻琴からオホーツク海沿岸の網走市藻琴まで突っ走る。
Index

 北海道道102号網走川湯線 第1部 [終点(R391交点)→ 藻琴山展望駐車公園]
 屈斜路湖に程近い低地から湖を望む展望台まで登る登る。

 北海道道102号網走川湯線 第2部 [藻琴山展望駐車公園→ ハイランド小清水725]
 藻琴山展望駐車公園から小清水峠頂上までは好景観区間。
 撮影時には道道よりも更に高いところにあるレストハウスまで寄ってみたのでそちらも紹介しよう。

 北海道道102号網走川湯線 第3部 [ハイランド小清水入口→ 大空町東藻琴山園(r995交点)]
 藻琴山の裾野に広がる広大な森林を走る。とにかく下り坂。

 北海道道102号網走川湯線 第4部 [r995交点→ 大空町東藻琴北2区(R334交点)]
 かの有名な芝桜公園がこの区間にある。r102の唯一の通過市街地、旧東藻琴村まで走る。

 北海道道102号網走川湯線 第5部 [R334交点→ 起点(R244交点)]
 東藻琴-起点藻琴駅までは北海道らしい風景が広がる。眺望はまぁまぁだが、線形が良く気持ちいい。

Report 2/5
 R334交点

 東藻琴を東西に横切るR334と南北に縦断するr102の交点。
 ピンぼけだが交差点の様子が撮ってあった。 この交差点左手前の角は毎度おなじみセイコーマートがある。まぁ東藻琴だったらここが一番お客来そうだもんなぁ。
 交差点を抜けても密度の低い市街地が暫く続く。統計資料を見るに旧東藻琴村域の人口は2005年末時点で2700人程度。お隣小清水や旧女満別の半分程度で、日本の村としては中央値的な人口規模だった。
 左側に網走交通/網走観光交通の敷地が広がる。このうち網走観光交通がバス会社で、かつて東藻琴村にあった村営軌道を受託していた藻琴線運行組合に端を発し、1950年のバス事業分離に伴い東藻琴交通、その後経営拡大と合理化のための分離を繰り返し現在に至る。

 かつては東藻琴から北見美幌女満別・・・とバス路線が存在したが利用客減少により網走-東藻琴線のみが存続、その他には阿寒湖の鶴雅リゾートの送迎バスなどの受託や観光用の貸切バスの運行を行う。
 東藻琴の市街地を離れるとしばらく延々と直線が続く。あえてズームで撮影すると何となくそれっぽい感じ。
 大規模な太陽光発電施設が現れる。比較的日照時間の多い地域だが、なぜ突然ここに?
 東藻琴以南と比べ広々とした田園風景が広がる。
 ここで網走市に突入。

 デザインは流氷浮かぶオホーツク海にニポポ人形が立っている。ニポポとはアイヌの玩具で、東北のこけしの姿に若干似ている。ニポポはアイヌの信仰の対象の1つで、狩猟や願い事の祈念に使ったという。網走市のカントリーサインに組み込まれている理由としては、網走刑務所でニポポが作られているからだろうか。
 牧場や畑の広がる北海道らしい農村部が続く。
 たまに凸凹注意のアクセントがあるが、たいした段差ではない。
 うーん、この距離感。
 網走市内に入ってからも延々と走っている気がする。
 急カーブによる50km制限と画面奥に10KP。

 実はこのレポート、第5部が一番長くて、約15kmの道のりを一気に紹介しようとしている。
 網走市稲富のあたり。1軒の商店があった。
 
 東藻琴-藻琴は畑の中を一直線ではなくたまにこういうアップダウンとカーブがある。台地の縁みたいな場所なのかなぁ。
 
 左折:r246 女満別
 直進:r102 網走 藻琴

 r246小清水女満別線との1回目の交点。ここで左折すると女満別への最短経路、この先しばらくr246が重複する。
 交差点の様子。左折すると台地を登るようだ。
 また直線。
 直進:r102 網走 藻琴
 右折:r246 小清水 浦士別

 r246の2回目の交点。浦士別はr467栄浜小清水線との交点で、原生花園の数キロ南あたり。ここで右に行くと小清水に辿り着くが、この方向からだと東藻琴からR334経由の方が早かろう。
 網走 14km
 藻琴 6km

 字が小さくて読みにくい&「市街」表記の無いこの標識、東藻琴のそれにも似てたしもしかして網走周辺のローカルデザインとか?
 左折:呼人
 直進:r102 網走 藻琴
 右折:北浜

 道道交差点ではないが案内標識が設置されている。

 周囲を畑に囲まれた広々とした道に1台の軽トラ、この写真よーく見ると農業地帯って感じですなぁ。
 交差点は一灯式の信号が設置されていた。結構主要交差点っぽい。
 
 藻琴が近づくにつれ周囲の地形はだんだんなだらかになる。

 画面右端にある大きな建築物はオホーツク網走農協の澱粉工場らしい。

 年間69日間の稼働で19137t(H23実績)の馬鈴薯澱粉を作るこの工場はオホーツク管内の18%、北海道全体の11%のシェアを誇る。お宅の片栗粉ももしかするとこの工場で生産されたものかもしれない。
 木々で遮られてよくわからないが、いつの間にか藻琴湖畔を走るようになる。だいたい歩道に水色の柵(右側)が設置されるようになるあたり。
 藻琴湖の景色をゆっくり楽しめということなのか、40km制限になる。
 ここで一瞬藻琴湖が見える。

 藻琴湖は藻琴川の河口付近に広がる周囲7kmの汽水湖で、漁業面ではシジミが代表的な産物となる。
 湖畔を走るうちに「スクールゾーン」の看板。

 藻琴地区の市街地も近づいてきたのでr102の起点も近い。
 ここで東藻琴以来の信号機。

 付近には網走市立東小学校が存在する。
 左折:中園
 道なり右:r102 網走 藻琴

 小学校を通過したあたりでまた分岐。中園はr246とr490中園網走停車場線との交点付近で、位置的にはr102/r246交点より少し西に進んだ場所となる(つまり結構内陸側)。特に抜け道にもならなさそうなので中園に用がなければ基本は直進で。
 藻琴市街に入った。
 左折:R244 北見 網走
 右折:R244 斜里 浜小清水

 R244交点/起点交差点が近づく。ここで右に曲がると斜里方面まで延々とオホーツク海沿いを走る広々とした国道となる。原生花園もこちらから。

 道道102号起点

 r102/R244交点。r102の起点はこの交差点となる。

 実はこの写真の2時間半ぐらい前にR244で斜里方面に向かっていたので一旦藻琴を通過していた。
 奥に見える木造の渋い建物はJR釧網本線藻琴駅の駅舎。駅自体は無人駅であるが、かつての駅務室では喫茶店が営業しているという。

 ちなみに藻琴駅は2007年までDMV(デュアルモードビークル)の試験営業運転(浜小清水-藻琴)がなされたという。そういえばそんなのあったな・・・

 というわけでr102レポート終わり!長々とお疲れ様でした。
Impressions
 第5部は藻琴川に沿って広大な畑作/牧場地帯を北上した。

 見ての通り、道東の畑作地帯は走りやすいが目立つものが何も無いので暇である。実際レポートを書いていてコメントをつけようがない画像が何枚かあるという無駄なことをしてたり。

 また、こうした畑作地帯も藻琴あたりでは台地と低地がはっきりしているがゆえ道路もそこまで地形を無視したものではなく、景色に開放感が欠けるが(これでも欠けている)、小清水や斜里あたりになると地形がよりなだらかな上に道路網が地形を無視した綺麗な碁盤の目になっており、道路を走っていると微妙なアップダウンがある一方で場所によっては「これぞ北海道!」という開放的な景色が味わえる。

 r102は第1部-第3部にかけてのカルデラ地形、小清水峠付近の荒涼とした高原風景が素晴らしく、全線を通しても道道トレースとしては楽しいドライブであったが、トレースではなく観光に主軸を置くなら途中でr246に折れて女満別方面の丘陵地帯を走るのが一興である。東藻琴から原生花園を目指すんならこの道道がメインルートとなるが。

 というわけで、ロング道道のレポートも今後こんな感じで作っていきたいと思っています。読者の皆様ありがとうございます。

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 北海道道102号網走川湯線 第4部 [r995交点→ 大空町東藻琴北2区(R334交点)]
 かの有名な芝桜公園がこの区間にある。r102の唯一の通過市街地、旧東藻琴村まで走る。

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最終更新日:15年12月7日