北海道帯広市の市街地のはずれにある「帯広の森公園」は、野球場やスケートリンク等のスポーツ施設を擁する大規模公園である。r1084帯広の森公園線は、帯広の森公園とR236を結ぶ市街地道道だ。
Information
路線: 北海道道1084号帯広の森公園線
起点:帯広市南町南7線(帯広の森公園入口)
終点:帯広市西2条南34丁目(R236交点)
延長:6,102m(総延長)/ 5,538m(実延長)
沿線:帯広の森公園 陸上自衛隊十勝飛行場 他
走行:全線(起点→終点) 2018年9月5日撮影

Report 1/1

 帯広市内を東西に走る中島通を西に進み、西20条・西21条の境目を通る栄通と交わる。ここを左折した先に今回レポートするr1084帯広の森公園線の起点はある。

 交差点を左折すると登り坂が続く。

 登り坂を上った先で、長い右折レーンが姿を見せる。次の交差点で右折すると帯広の森運動公園の入り口があり、交差点から先は道道となる。

道道1084号起点

 帯広の森公園入り口に位置する市道交差点がr1084の起点。

 この交差点を右折すると、帯広の森運動公園の敷地内に入る。公園内には野球場、陸上競技場、テニスコート、プール、屋内スケート場のスポーツ施設が集約されており、野球場はプロ野球の試合が行われたり、スケート場(明治北海道十勝オーバル)はスケートのナショナルトレーニングセンターにも指定されている。

 起点交差点を通過直後、右側に道道標識が設置されているのが見える。

 道道標識から視点を上げると巨大なエゾリスの看板があるのがわかる。道内では、反対車線の交差点案内標識の裏側にこのような写真が設置されていることがたまにある。

 起点を過ぎても市道と同様の快適な2車線路が続く。右側は畑だが、左側は記念の森という森林が残された一角である。

 300m先
 左折:r1084 帯広畜産大学 国道236号
 直進:八千代 大空団地
 右折:芽室 北伏古

 市道との交差点予告標識。r1084は交差点を左折。直進すると市道を経てr216八千代帯広線にぶつかり、右折すると芽室町に入ってr214川西芽室音更線にぶつかる。

 左折:r1084 帯広畜産大学 国道236号
 直進:八千代 大空団地
 右折:芽室 北伏古

南町南9線

 市道との交差点。交差点の北側は南町南という地域で、これは陸上自衛隊駐屯地と帯広飛行場のある南町の南側に隣接していることによる。

 交差点を左折してもなお畑と森に挟まれた道が続く。

 先程の交差点を直進or右折すると、道路の南西側に大空町という住宅街が広がる。帯広市内では珍しく他の住宅地と連続していない地域で、団地や小学校、セイコーマートが立地している。

 「帯広の森・はぐくーむ」はここで左折。

 この次の大きな交差点を左折すると陸上自衛隊十勝飛行場の裏手に出る。かつての帯広空港はこの飛行場を利用したもので、1964年から1981年の間民間向けの空港として供用されていたが、1981年に新帯広空港(現在の帯広空港)が供用開始され、帯広飛行場は再び陸上自衛隊の施設となった。

 十勝飛行場裏の交差点付近に道道標識が設置されている。

 r1084は1988年に路線認定されたが、十勝飛行場より終点側はもともとr469帯広空港線として認定されていたものである。空港移転後7年ほど「帯広空港なき帯広空港線」であったが、r1084の認定によりr469は廃止された。

 十勝飛行場から東に走ると緩やかなカーブに差し掛かる。帯広市中心部へはここを左に抜けると少しショートカットになる。

 1974年撮影の航空写真を見るとカーブを左へ曲がる道がメインルートだったようだ。旧帯広空港のターミナルと駐機場の跡地は現在では帯広市学校給食センターなどの公共施設が立地している。

 カーブしたところでまた道道標識。謎配置に見える道道標識も、実は帯広空港線がかつて辿っていたルートとの分岐にあるらしい・・・!?

 左折:r216 帯広駅
 直進:R236方面 帯広畜産大学
 右折:八千代 大空

 市内郊外を斜行するr216八千代帯広線との交点が近づく。r1084はこの交差点を左折してr216と重複する。

 標識の通り、R236は道道をトレースするよりこの交差点を直進して市道を抜けるほうが速い。帯広畜産大学の脇を通れば帯広広尾道帯広川西ICにも近いので、新空港へ抜ける際もここを一旦直進するのが定石である。

南の森東2

 r216八千代帯広線との交点。r1084はここを左へ曲がり、暫くの間r216と重複する。

 重複区間は4車線幅のある広い道。交通量は多くないので走りやすい。

 左折:r216弥生新道 R38方面
 直進:r1084 帯広駅 R236方面
 右折:川西 帯広畜産大学

 そんな重複区間もあっという間に終わりが近づく。この奥の交差点でr216は左(北方向)の道へ進路を変える。

 案内標識の下部にある左下への小さな分岐は、r1084の道道標識のあったカーブの近くから分岐してきた道(旧ルート)である。

西18南37

 r216分岐。r1084はこの先直進。

 交差点を左折すると帯広畜産大学を経て帯広広尾道帯広川西ICの付近を通る。

 再度r1084単独区間となったところで、左側に「インデアン」の看板が立っている。

 帯広市民にはおなじみのカレーチェーンで、何種類ものスパイスを熟成した独自のルーを非常にお手頃な価格で食べられる(ルーを鍋で持って帰ることもできる!)ソウルフード。撮影当時帯広に住んでいたが、この店も自宅最寄りではないものの何度か利用していたものである。

 左折:国道38号 帯広駅
 直進:r1084 国道236号
 右折:川西 帯広畜産大学

 インデアンを通過すると再び標識のある交差点。西15条通都の交差点で、ここを左折すると途中でr216と合流して帯広駅を目指す。

 西15条から先は2車線に車線が減少する。

 左折:グリーンパーク
 直進:r1084 国道236号
 右折:川西

 公園東通との交差点に向かう案内標識。グリーンパークとは市街地に存在する大きな公園、緑ヶ丘公園の東側の一角で、その名の通り広大な芝生とその縁に並ぶ並木、そして400mの長大ベンチが置かれた空間である。

 公園東通との交差点を通過し、売買川を渡る。

 川を渡ってすぐ場所、道路の右側に麦音という大きなパン屋さんがある。帯広市では有名なパン屋、ますやパンの1店舗で、ベーカリーとしての店の大きさは日本一とか。テイクアウトも勿論、イートインは店内でも店外の広大な広場でも好きなようにいただける。パンの種類も多様で、勿論どれも美味しい。

 更に道道を走り進めると、右側にはビート資料館の正門がある。

 ビート資料館は日本甜菜製糖株式会社の敷地内にある資料館で、ビート(甜菜)から砂糖を製造する糖業の歴史や技術を紹介する資料館である。ビート資料館の敷地の南方には日本甜菜製糖の事業所が立地しており、現在では市内の敷地に製糖工場はないが研究所や事務所が存在する。

 ビート資料館を過ぎると今度はイトーヨーカドーなどの大型商業施設の看板が目につく。

 ここ稲田エリアはロードサイド店舗が集積しており、特に土日は買い物目当ての車で交通量が多くなる。音更のR241沿線のように店舗がズラッと並んでいるわけではなく、どちらかというと面的に広がった形をしている。

 写真右端にはスターバックスコーヒーの店舗が映っている。この店舗(帯広稲田店)は開店当初は日本最東端のスタバであったが、2017年12月に釧路市内にオープンした店舗にその座を明け渡した。

 なお、2023年現在日本最東端のスターバックスコーヒーは釧路市の隣の釧路にある。釧路町内にあるイオンの店内店舗とのこと。

 左折:帯広駅
 直進:r1084 国道236号
 右折:川西

 ここで市道西5条通との交差点(画面奥の信号)。帯広市街を南北に貫く道路で、帯広市役所はこの道路沿いにある。

 西5条通から国道236号の間は商業施設も一段落し、市街地に残された畑まで現れる。

 左折:帯広駅
 右折:広尾

 R236交差点の手前で、右折レーンの存在を案内してくれる標識。

道道1084号終点

 左折:R236 [道東道] 帯広駅 R38方面
 右折:R236 広尾 とかち帯広空港

 R236との交点。r1084帯広の森公園線はここで終点となる。今回の道道ドライブはここまで。

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最終更新:2023年7月23日