2012年の夏、ひたすら道東を「乗り鉄」するという何とも学生らしいことをしてきた。この時、乗り換えにかかる時間と時間帯と路線の長さなどなどの諸条件がちょうど整い、思い出したように取材に取り組んだのがこの遠軽停車場線である。
Information
路線: 北海道道333号 遠軽停車場線
起点:紋別郡遠軽町岩見通北1丁目(JR遠軽駅前)
終点:紋別郡遠軽町大通北1丁目(R242交点)
延長:143m(実延長)
沿線:JR遠軽駅
走行:全線(起点→終点) 2012年8月9日撮影
Report 1/1

 JR遠軽駅

 網走からはるばる2時間40分ほど乗車した車両を降り、遠軽駅で次なる列車(旭川行き普通)を待つことに。乗り換えの待ち時間は70分だったか80分。なげえ。

 この写真は、ホーム同士をつなぐ跨線橋から見た旭川/網走方の駅構内の様子である。

 石北本線の列車はここ遠軽において方向を変える(スイッチバックという言葉は登坂の為の印象があるので私は使わない)。感覚としては関東でいう西武池袋線飯能駅や小田急江ノ島線藤沢駅なんかに近い。
 反対側は廃線となった名寄本線紋別・名寄方となるのだが、2012年現在100m強のレールが残されているのみである。
 駅舎に面する1番のりばにはこのような年季の入った案内板がある。点灯している上段が「旭川・札幌方面」で右から3,2,1と番線を表す数字枠があるがここでは1が点灯。
 その下の段が「北見・網走方面」(撮影時は点灯せず)。そして、最下段に「紋別・名寄方面」と書かれているのがうっすら読める(画像からは解読できないが)。名寄本線が廃線となって久しいがこのような痕跡が見られるのは何というか、哀愁を感じるものである。

 道道333号起点

 改札で18きっぷを提示して駅の外へ。駅舎の位置はまわりの市街地より若干高いので、駅前広場と駅前通が見渡せる。

 2005年合併以前の旧遠軽町域で15000人以上の人口を抱えていることもあり、道内の駅にしちゃ賑わってるなと感じる充実した駅前広場である。

 ちなみに、遠軽駅は石北本線の全列車が停車する社員配置駅である。
 停車場線を紹介する前に遠軽駅の駅舎の概観はこんな感じ。いかにもと言った感じの地方の「町のターミナル」である。

 しかし、この駅もタクシー乗り場から駅舎までのアクセスが足腰に悪い階段である。
 停車場線へ降りる。駅前広場から道道に出てすぐのところで信号交差点と縦型の道道標識がある。
 この先交差点。
 左折:R242 紋別 湧別
 直進:r244 芭露
 右折:R242 留辺蘂 生田原

 「湧別」の部分だけ背景色が違うのだが、これは元々「上湧別」だったと思われる。直進するとr244遠軽芭露線となり、道なりに進むとサロマ湖南岸の集落でありかつての国鉄湧網線が通っていた芭露(ばろ)に行き着く。サロマ湖への近道に見えるようで近道ではないので利用価値は微妙だが・・・。右折に関する解説はまぁ見ての通りであるが、何故か上川旭川方面へのアクセスが全く書かれていない。

 道道333号終点

 交差点の様子。広めの2車線路同士が交わる。典型的な北海道の町中心部だ。

 この後、70分という乗り換え時間を涼しいところでやり過ごすために、近所の「コープさっぽろ」をうろついていた。
Impressions
 久しぶりに北海道の停車場線の道路レポートを作成してみた。

 やっぱり北海道、書くこと少なくて楽だ!!!!!
 ↑このレポートは実は首都高中央環状線のトンネル区間のレポートの片手間だった。

 ただ、遠軽駅はやや特殊な構造をしているため他の道内主要駅よりもかつての北海道の鉄道の賑いに関する痕跡が残っているように思われる。もっとも、当サイトは鉄道より道路がメインなのであまり触れないつもりだし、写真も残っていないのだが。

 今後も停車場線もそうでない路線も含めゆっくりと北海道の道道ネタを増やしていきたいところだ。

Links
 特になし。


都道府県道レポート一覧へ戻る
蒼の街道トップページへ戻る



最終更新日:15年6月2日