小樽市街を回り込むように走る道道、天神南小樽停車場線。
 北海道では珍しくちょっと窮屈で立体的な街並み、引き続き道道トレースという形で楽しもう。
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 北海道道697号天神南小樽停車場線 第1部 [起点 → 洗心橋交差点(r956交点)]
 小樽市街の南端、天神から麓に向かって道道トレース開始。
 当時は建設中だった後志自動車道の橋梁を潜り、アップダウン激しい住宅地をジグザグに縫うように走る

 北海道道697号天神南小樽停車場線 第2部 [r956交点→ 終点(JR南小樽駅)]
 港を見下ろす下り坂の途中、一旦R5と重複する区間に入る。
 その後1キロ半の重複区間を経て、終点の南小樽駅へ至る。

Report 2/2
道道956号交点

 r956小樽環状線との交点。r697はここで右折して国道5号線へ向かっておりていく。

 交差点直後、ちょっと古い道道標識が出迎える。

 個人的にはこの手の古い標識とセットになっている補助標識が大好きなんですよ・・・。すごく手書きっぽくて(本当に手書き?)味があるのがもう。

 縦型の見やすい道道標識も続いて設置されている。この辺りは小樽市緑という地域のようだ。

 緑歩道橋。階段部分に屋根のある親切仕様で、欄干部分にイルカなどなどの装飾が施されており地元愛がうかがえる。

 4KPを過ぎる。

 目立った標識類は無かったかもしれないがこの辺りで右側に入ると小樽市総合体育館や野球場の立地する小樽公園の一帯に入ることができる。様々な公共施設のうち市営のものは多くが小樽公園付近に位置しており、市役所もこの公園の北西側にある。

 左折:旭展望台
 直進:r697 小樽駅 国道5号方面

 小樽市街を望む展望台の1つ、旭展望台が案内標識で案内されている。

 なお、横切る道路は商大通りと呼ばれる市道で、名前の通り一番上まで登ると小樽商科大学が立地している。国立大学だし。旭展望台よりこっちを標識に載っけてあげてもよかったのではないだろうか。

 商大通りとの交差点を過ぎるとまたまた道道標識。すごく丁寧だ。

 広い交差点で右カーブ。きちんと交差点にも道道標識が設置されている。

 富岡歩道橋。小樽、というかこの道道って歩道橋多くありません・・・?

 ここからR5交点まで道道は一直線。更にその向こうには日本海の水平線が見えており、ようやく港町小樽をその目で直接的に感じられるようになってきた。

 左側にある施設は小樽警察署。歴史ある重厚な建物に見えるが2001年に新築されたもので、1937年築の旧庁舎の意匠を踏襲した外観になっているという。

 警察署を過ぎるとビル街の途中に唐突に陸橋が現れる。これがJR函館本線を跨ぐ富岡跨線橋である。

 この跨線橋はJR小樽駅と隣接した位置にあり、この左側を見えると駅の様子を少し遠巻きながら眺めることが出来るだろう。

 左折:R5 倶知安 小樽駅
 直進:小樽港
 右折:R5 札幌 銭函

 国道5号交点の案内標識。左折するとすぐにJR小樽駅前へ至る。ん・・・?

 「この道道、
  隣の南小樽駅に向かってるはずでは?

稲穂2-18交差点

 R5との交点。そう、r697をトレースするうちに小樽駅のすぐ脇まで来たが、ここからR5との重複区間を経て、隣の南小樽駅まで向かうという遠回りをする。なんでこんなルートなんでしょうね。

 R5交点を右へ曲がり、一旦銭函方面へ走る。まず待ち受けるのは先程跨いだJR函館本線の高架である。

 潮まつりの提灯が並ぶ国道5号を行く。

 おたる潮まつりは2018年で52回の歴史を数える小樽最大の夏祭りで、2017年は撮影5日後の7月28日から3日間にわたって催され、最終日に行われる大花火大会まで含めて100万人を超える人出があった。

 札樽自動車道 [ 10 ] 小樽 入口2km

 小樽ICの予告標識。IC名にローマ字のない古いタイプ。

 2018年12月の後志道開通により小樽ICの番号は現在「11」に変更されている。

 天狗山方面への市道交差点。入船町と呼ばれるエリアを上るルートで、第1部で通った川を挟む4車線区間につながる。

 230m先交差点
 左折:r697 フェリーターミナル
 直進:R5 札幌 銭函
 右折:R393 赤井川

 r697第二の単独区間はこの先で左。

 なお、国道5号からJR南小樽駅へのアクセスは撮影地点手前の住吉神社交差点を左に行くのが最短である。つまり、ここでもr697は遠回りするルートをとっている。

 左折:r697 フェリーターミナル
 直進:R5 札幌 銭函
 右折:R393 赤井川

 r697第二の単独区間はここで左。

 お気づきの方もいるだろうが、ここで右折するとR393を経て起点の天神まで一直線に登るルートとなる。r697/R393交点までは直線距離で2km弱、ここまでの走行距離は6km程度。r697、遠回りし過ぎでは。

奥沢十字街

 R393/R5/r697交点。R393はここを起点としている。

 r697をトレースするためには左折だ。

 再びr697の単独区間に入る。お祭りムード漂う2車線路。

 程なくしてJR函館本線をくぐるアンダーパスが近づく。この窮屈感が旭川や帯広と違ってなんとも言えない。

 アンダーパスをくぐる。高さ制限4.2mのちょっと窮屈なものだが、幅は十分あり向こう側の信号も見通せるのでそこまで危なくはない。線路側は薄い橋ですね・・・。

 アンダーパス直後の交差点で、r697は左折する。交差点手前にそれとわかる標識類はないためここだけは予習必須。

 左折するとすぐに道道標識がお出迎えしたあと、ちょっと古い住宅街を走る区間が少し続く。道道オーラが感じられないところがよい。

住吉町交差点

 先程の写真奥の上り坂を上りきったところで市道との交差点。向こう側にチラ見えするセブンイレブンは、JR南小樽駅に入っているそれである。

道道697号終点

 JR南小樽駅前。駅よりもセブンイレブンが目立つため初見でぼんやりしたりすると見落とす。

 セブンイレブンの駐車場に車を止め、終点標識を撮影。

 交差点より北側に標識があるということは、どうやら終点は交差点そのものではなさそうだ。厳密に(指定当時の)駅前となっているのだろう。

 これにてr697トレース完了です!

JR南小樽駅

 JR函館本線上にある駅で、1903年から1920年まで小樽駅を名乗っていた。また、かつては手宮線が分岐していた。駅売店が1988年よりコンビニとなっており、現在はセブンイレブンが入っている。ホームが駅舎より下の掘割にあること、傾斜地で用地が狭いことから駅舎自体はあまり目立たない。

 駅待合室・・・は人がたくさんいたので改札口の様子。この駅は直営ではなく業務委託駅で、みどりの窓口が5:30〜23:10の間営業している。周囲のランドマークと比べてそこまで目立つ駅ではないが、多くの市民にとって欠かせない地元駅の1つであることに間違いはない。

 この駅は当線区を走る快速エアポート、ニセコライナー、区間快速いしかりライナーの全てが停車する。1日あたりの平均乗降客数は3,556人(2013年)で、乗車人員の推移は横ばいである。

最終更新:2018年12月30日