東京と日光を直結する東武鉄道日光線。その途中駅には幾つか停車場線県道が存在する。
 今回は、旧大平町の中心駅である新大平下駅に繋がる細々とした路線を紹介しよう。
Information
路線: 栃木県道300号 新大平下停車場線
起点:栃木県栃木市大平町富田(東武鉄道新大平下駅前)
終点:栃木県栃木市大平町富田(r311交点)
延長:0.155km
沿線:東武鉄道日光線 新大平下駅 
走行:全線(往復) 2016年6月29日撮影
Report 1/1

 県道300号起点

 新大平下駅の西口。

 東武日光線新大平下駅は栃木県栃木市、旧大平町の中心駅。駅名にとついているのは、直線距離で500m程度離れた近隣にJR両毛線の大平下駅があることに由来する。

 なお、駅前自体は反対側の東口の方が立派で、路線バスの発着もあるが、諸都合により東口には訪問していない。東西自由通路は無いが、この県道を経由して徒歩5分程度で行き来することがは可能だ。
 西口の駅舎は小さな待合室と出札窓口のみだが、自動改札機が設置されている。

 新大平下駅の一日平均乗降人員は2,613人(2014年度)と決して小さい数字ではない。駅周辺は日立製作所の関連会社が立地し、駅のある富田地区では最近開発された宅地や大きなロードサイド型店舗がちらほら見える。
 新大平下駅の駅名の由来(の由来)である、太平山(おおひらさん)の観光案内板。この山にある太平山神社の公式によると「桜とあじさい、紅葉がで有名」な風流な観光地である。
 というわけで、駅前から南に向かって進む道がr300である。延長約150mと短いので往復しちゃいます。

 県道300号終点

 r300を120mほど歩くと突き当たりの交差点が近づく。そうです終点です。
 交差点の様子をr311側から眺める。奥に見える踏切が東武日光線。

 左に折れる道がr300新大平下停車場線だが、実はこの交差点、駅への案内が一切ない。道路の広い東口側をメインに案内しているようだ。
 というわけで再トレース開始!
 道路のだいたい中間地点にr300の県道標識が設置されている。栃木県道は県道標識の設置率が恐らく日本でもトップクラスに高い。そこかしこに六角形が取り付けられている印象を抱く。

 奥には駅の跨線橋が見える。駅自体は2面4線を有し、普通や区間快速列車の待避駅にもなっている。かつては近隣の日立製作所栃木工場に向かう引き込み線もあったらしく、今でもその一部に機械が留置されているらしい(Wikipedia)。
 県道沿線には駅前道路らしく電器屋、食料品店、酒屋、書店が立地していた。また、右側には農協の支所らしき建物があるが平日の昼にも関わらず使われている気配があまりしなかった。

 しかし、駅からそう遠くない場所に大型スーパー「カインズモール」がある。これらの店にも少なからず打撃を与えたことだろう。
 駅前に戻ってきた。
 駅前を通過するタイプの道路では県道の起点が直感的にどこかわかりにくい。一応地点標を探してはみたがこれといったものは見つからず。

 ただし、1枚上の「農協貯金」の看板の真下に「栃」と刻まれた境界標があったので、少なくともこの地点は県道だと思われた。

 ややぶつ切りな感じがするがr300のレポートはここまで。
Impressions
 r300新大平下停車場線の撮影であるが、実はだいぶ急いで撮影していた。

 というのは、移動に使っていたカーシェアの返却延長手続きをする前に後ろの予約が入ってしまい、返却遅延によるペナルティ対象となる可能性が濃厚になっていたためである。

 結局カーシェア自体はなんとか15分延長し、更に栃木から返却地宇都宮への移動に東北道を使ったお陰で事なきを得たのだが、、、栃木と宇都宮は思ったより離れていることを痛感した1日であった。

 この停車場線の撮影時、駅をほとんどまともに見れなかったのは時間以外にも、東西自由通路が無かったことや構内を外から眺められる場所を見つけられなかったことなどが原因であった。そもそもこの駅は突き当たり型の駅前道路があるわけでもなく、徒歩2分で踏切があるし、駅改札が両側にあるしで東西自由通路は要らないのだろうが、私のように列車に乗らずに駅を見ようとする人間にはちょっと辛いのかもしれない。

Links
 特になし。

都道府県道レポート一覧へ戻る
蒼の街道トップページへ戻る


最終更新日:16年6月29日