| 静岡県道137号 原木停車場線 |
起点: | 伊豆の国市原木(伊豆箱根鉄道駿豆線 原木駅前) |
終点: | 伊豆の国市原木(R136交点) |
延長: | 110m |
沿線: | 伊豆箱根鉄道駿豆線 原木駅 |
走行: | 全線(起点→終点) 2014年12月14日撮影 |
原木駅伊豆箱根鉄道駿豆線原木駅前。こじんまりとした駅舎は如何にもローカル線のローカルな駅といった感じ。そういえば私鉄無人駅に繋がる都道府県道を紹介するのはこの路線が初めてかな? |
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駅舎内の様子。先述の通り、原木駅は1971年以来無人駅となっており、自動券売機と乗車駅証明書発行機が置かれている。手書きの案内がいい味出してる。 | |
無人駅なので改札内の様子もチラッと撮影してみる。 ホームは相対式ホーム、2面2線。手前が2番線で、奥の1番線は列車交換をする場合のみ修善寺方面行きが停車する。なお、駿豆線は線路自体は単線であるが殆どの駅が交換可能駅である。列車本数は昼間で毎時3-4本で、結構多い。駿豆線は輸送実績でみると中小私鉄としてはトップクラスだったりする。 ちなみに、こういった駅の風情と関東から比較的近いこともあって原木駅は何回かドラマなどの撮影に使われたことがあるらしい。 |
では、駅舎を出て県道のトレースへ移る。左脇にあるのは駅前に唯一ある喫茶店(の看板)。原木駅と同じでなんだか少し古臭くて、いい味出してる。 | |
静岡県は短小路線の標識設置にも意欲的なようで、わずか100m余りの県道に県道標識が2ヶ所ある。 思えば、静岡県は駿河湾フェリーに県道標識を設置するような県だったので、これくらいお茶の子さいさいに違いない。 |
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上の画像で県道から道路が分岐しているのがおわかりだと思うが、その分岐地点から先はすれ違い困難なほど狭くなる。 画面奥に写っている銀色の乗用車がいるところがr137が接続するR136である。 | |
県道137号終点中伊豆を南北に走る国道136号との交点を以ってr137原木停車場線は終点となる。交差点は狭く、特に左側からの交通がかなり見にくいのでこの県道から国道に出るのはあまりおすすめしない。r137の撮影は車を駅前に同乗者とともに停車させた上で駆け足で行ったが、駅前へのアプローチはこの県道ではなく周辺の生活道路を利用した。そっちのほうが広くて周辺の道路に出入りしやすかったからである。 | |
国道側から見た様子。 R136は見ての通りどこにでもある窮屈な国道で、伊豆中央道が並行しているものの有料であることから原木-韮山周辺の交通量は結構多い。r137の入口は横断歩道の手前で、案内標識も設置されておらずかなり見落としやすいと思う。 R136から原木駅へのアクセスはこの県道を使うか、もう1つ韮山寄りの信号交差点で左折し、踏切手前で南から回り込むか、アクセスを諦めて韮山駅に向かうかの3通りとなる。 |
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終点から県道を見渡す。最奥に見える白飛びした建物が駅舎で、100m強しかないので結構近い。 そしてこの県道の2枚目の県道標識が画面中ほどに写っているが・・・ | |
蔦で覆われている!!! 山岳県道でも無いのにここまで視認性が悪い県道標識はなかなかお目にかからない。下段の補助標識がなければ静岡県道であること以外何もわからないのではないか。というわけで、蔦、刈ろうよ。 なお、2015年2月撮影のストリートビューでみてもこの標識は蔦に覆われていた。冬の時点でこの様子ということは、人の手が入らない限りどんどん隠れていきそう? というわけで、r137のレポートは終わりです。 |
Impressions
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久しぶりに短い路線、それも駅前から国道まで県道標識以外何の飾りっけもないド直球な短小県道をお送りした。 無人駅+短小+県道標識+狭隘路って多いようで意外と少ない気がするんですよね。 どれか3つならありがちだけど(特に県道標識のない路線)、これ全部となるとなかなか。 それにしても、短い県道のレポートは編集量が少なくて楽だ。ところで駿豆線は既に完乗済みだが、風情あふれる地方私鉄といった感じ&乗車距離も手頃で楽しみやすい私鉄路線の1つだと思う。温泉地への需要と三島への通勤通学需要の効果もあってか、中小私鉄としては優良線区の1つらしい。 同じ伊豆の国市内の県道、韮山反射炉線でのレポートでも触れたが、駿豆線は伊豆長岡までの開業が1898年、その後延伸を繰り返し修善寺まで開業したのが1924年と長い歴史を誇る。そんなこともあってか駿豆線の途中駅には多くの停車場線県道が存在している。原木駅を選んだのは、訪問しやすい場所であったことに加え、生活道路に県道標識が立っているという風景に魅力を感じたからだったりする。 というわけで、こういう生活感ある停車場線県道が他にもあれば、私は頑張って訪問しますよ・・・! |
Links
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静岡県道132号韮山反射炉線 2015年に世界遺産県道になった短小県道。日本史に無知な私は反射炉が何者か全くわからなかった。 明治日本の技術の粋が詰まった産業遺産は、メジャーな観光地ではないが訪問する価値はあると思う。 都道府県道レポート一覧へ戻る 蒼の街道トップページへ戻る 最終更新日:15年12月27日 |