2015年供用の真新しいインターチェンジ、相模原ICを通過。
 神奈川県を抜け東京都に入り、中央道との結節点八王子JCTに至るまでの山岳区間を紹介する。

圏央道レポート
外回り 区間3 →   外回り 区間4   → 外回り 区間5
32 圏央厚木 33 相模原愛川 34 相模原 35 高尾山 6 八王子JCT 41 八王子西 42 あきる野

Discription
 取材日:14年6月29日
 外回り線を走行。圏央厚木IC→八王子JCT

 初回撮影時も実は天候が心配だったが綺麗に晴れ。ただし初めて扱うカメラの設定を上手に合わせられず。
 区間4部分は2016年の写真も結構混ぜて使ってます。
 →レタッチソフトの力を借りました。
 撮影当時未供用だった相模原ICでレポートを区切っているので、区間3の終盤のみ2016年撮影の画像を使っている。

Report / Section.4
 2014年6月の時点で相模原ICは未供用。区間4はこの続きを紹介しよう。
 この時点でインターチェンジの概形はだいぶ出来上がっていた。相模原ICが供用されたのは2015年3月29日のことで、この撮影から丁度9ヶ月後にあたる。
 相模川 橋長 300m

 相模原IC予定地を通過すると、今度は相模川を渡る。
 防音壁に囲まれていつの間にか川を渡るような橋は、圏央道では他にも幾つかあるようだ。

 この防音壁は、既に紹介した神奈川県道513号鳥屋川尻線からも見ることが出来る(第2部参照)。見えるというか、結構並走している。
 城山トンネル 長さ 420m

 川を渡ってすぐにトンネル。片勾配で、ゆるやかに左カーブを描く。なお、このトンネルの真上は市街地である。
 このトンネルも明るい。
[ 35 ] 高尾山4km
[ 6 ] 八王子JCT.6km
[関越道] 鶴ヶ島JCT.46km


 相模原ICの供用に先行して設置されていた距離標識。よく見ると1枚の標識を3分割していることがわかる。

 ここでは八王子JCT.の番号表記が「中央道」ではなく中央道側の番号「6」とされている。中日本側と東日本側でジャンクションの番号の付け方と扱い方が少々違う。
 車間確認がちょっと奥に見える。
 車間距離確認に夢中になっている時に中央分離帯に予告標識がひょっこり現れる。

 この先、トンネル→短い明かり区間の間に高尾山IC→トンネル→八王子JCTという順番にヤクモノが現れる上、分岐がトンネル出口とかぶるため予告標識を準備したのだろうか。
 この立派な壁、幹線道路らしい感じがしていいですね。
 相模原八王子トンネル 長さ 3570m

 非常に投げやりな名称だが(撮影していたあーさー氏も「草を生やし」ていた)、延長3570mは先ほどの愛川トンネルより長く、圏央道最長と思われる。
 縦型のトンネル情報板が左側に設置されている。更に、ハイウェイラジオも聞ける。この先の中央道や関越道の渋滞情報を予めキャッチしておくのは大事だろう。
 トンネル内はずっと登り坂。とはいえ小倉山トンネル以降はほぼずっと登り坂なので速度低下にそこまで注意する必要はない。

 ちなみにこのトンネル、内部の銘板には「さがみ縦貫城山八王子トンネル」というのがある模様。相模原八王子トンネルのほうがマシかな・・・
 [ 35 ] (20) 高尾山 出口 1km

 またまたトンネル内予告標識。とにかく今回の撮影区間、要所要所でトンネルが多い。

 余談だが、トンネル上部壁が真新しくテッカテカなのがこの写真からわかる。

 もっと余談だが、このトンネル、ダム湖(城山湖)の直下を避けるルートをとっているため、トンネル内カーブがあるとともに結構迂回している。わお。
 [ 35 ] 出口 (20) 高尾山

 なんと分岐とトンネル出口がかぶる。あれっ、500m予告標識あったっけ・・・?

 高尾山ICは山間の非常に窮屈なスペースに頑張ってこさえたICであり、三方からトンネル+既存の国道でアクセスするという(言葉尻では)かっこいい作りをしている。
 短い明かり区間に突入。同時に、県境を越えて東京都八王子市 にやってくる。

 分岐したランプは、左へ膨らんだ後120度右カーブ→間髪入れずに220度左カーブというジェットコースターみたいな線形で外回り本線のほぼ真下にある料金所へダイブする。航空写真で見ると山間にインターチェンジを無理やり押し込んだ構造が見て取れる。本線と料金所の高低差があまり無いのが救い?
 八王子JCT. 2km

 スペースの制約かこういう予告標識が活躍している。というよりかは、中日本エリアで多い気がする。
 高尾山トンネル
 長さ 1470m

 目の前にそびえる山は、そう、高尾山。古くからの自然が残り、多くの人に親しまれている高尾山の直下をくぐり抜けるこのトンネル。位置としてはエコーリフトの頂上あたりをくぐり抜けており、トンネル建設による環境への影響が問題視されてきた構造物でもある。
 スペースの制約か入口からのランプとはトンネル内で合流する。

 地元の反対運動が目立ったこの高尾山トンネル、騒音に関してはあれだけ登山者が増えれば正直そちらのほうがうるさいと思うのだが、問題は貴重な動植物や地下水への影響だという。それも正直登山者の増加のほうが問題だと思うんだけどなぁ。
 [ 6 ] 八王子JCT. 1km

 圏央道は右車線へ、ということでトンネル内はひたすら右車線を通ることにした。ちょっと車が速くて怖いけど。
 [ 6 ] 八王子JCT. 1km

 トンネル内予告標識2枚目。
 [ 6 ] 八王子JCT. 500m

 トンネル内予告標識3枚目。
 先程の高尾山ICほどではないが、八王子JCT.もトンネル出口直後に分岐がある。八王子JCT.は左車線を走ると強制的に中央道へ向かってしまう。トンネルを過ぎると車線変更できる距離は短いので、余裕を持って車線を選ぼう。
 [ 6 ] 八王子JCT.

 左:[中央道] 甲府 新宿
 右:[圏央道] 青梅 [関越道]

 八王子JCT.の分岐が近づく。ちょっと奥を見れば分かる通り、左車線は問答無用で中央道に走らされるので要注意。

 [ 6 ] 八王子JCT.

 左左:[中央道] 河口湖 甲府
 左右:[中央道] 八王子 新宿
 本線:[圏央道] 青梅 関越道

 八王子JCT.分岐。ヒラギノ体で書かれた内照式標識がかっこいい。中央道の方面標識に河口湖が現れるが、そういえば大月から河口湖方面へ分岐する高速道路は中央道の支線である。

 区間4はここまで。続きは区間5。
圏央道レポート
外回り 区間3 →   外回り 区間4   → 外回り 区間5
32 圏央厚木 33 相模原愛川 34 相模原 35 高尾山 6 八王子JCT 41 八王子西 42 あきる野

関連ページ
 圏央道 外回り区間3 [圏央厚木→相模原]
 2014年6月に開通、翌日に撮影した区間。
 初回の撮影当時は相模原ICは未供用だった。2016年の写真と合わせて比較してみよう。

 圏央道 外回り区間5 [八王子JCT.→あきる野]
 ここからはちょっと昔に開通した区間。
 市街地と旧来の山間地域が入り交じる八王子市内北西部を幾つものトンネルで抜けていく。

 神奈川県道513号 鳥屋川尻線
 途中、相模川を渡った直後に少しだけ並走する県道。
 狭隘区間は無いが、宮ヶ瀬湖と津久井湖という2つのダム湖を行き来する。

 東京都道189号 高尾山線 
 登山道が都道に指定されているという珍しい路線。第1部終盤のリフト降り場付近の直下を圏央道が通り抜ける。
 新緑の都道散策!清々しいけど登山客、多いぞ。

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 最終更新:16年10月18日