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 取材日:2018年4月22日
 阪神高速3号神戸線芦屋出口→名神→東名名古屋IC

 大学時代の同期氏と2人で行く高速修行の旅。メインディッシュ2つのうち、片方がこの名神トレースだったりする。

Report / Section.10
28 彦根IC

 彦根市・多賀町方面はこちらから。

 彦根IC合流。至って普通のインターチェンジといった感じ。

 彦根までくると琵琶湖東側の低地も随分狭まってくる。彦根ICから彦根城までは3km足らずで、琵琶湖岸までは4km程度の道のりだ。

 この謎のアーチは何なんでしょうね。見た感じ人の通れる足場しかないですが歩道橋にしては簡素すぎる。

 [27-1]米原JCT5km
 [ 27 ]関ヶ原22km
  名古屋72km

 距離標識。米原JCT.まで5km。名古屋までは72kmで、渋滞がなければ1時間程度で着ける距離になってきた。記載は無いが北陸道米原ICがJCTと至近なので、関ヶ原までずっと出口が無いというわけではない。

 上り坂 スピード低下に注意

 実はルート全体の標高が小さい名神だが、登るときは登る。

 前方にトンネルが見えてきた。

 トンネル情報。大津IC手前の大津トンネル以来、随分久しぶりのトンネルである。

 彦根トンネル 長さ430m

 新緑の野山をバックに彦根トンネルが口を開ける。トンネル内も容赦ない上り坂だが、まっすぐということもあり車線変更は禁止されていない。

 トンネル内は撮影当時まだナトリウム灯がメインのようだった。

 彦根トンネルを抜けると登坂車線が始まる。上下線で高さに差がついているのが山岳区間っぽくていい。

 トンネル情報がもう1回現れる。

 覆道みたいな短いトンネルを通る。米原トンネルという名前が坑口に銘板で示されている。

 このトンネルを通り抜けると米原市に入る。

 [27-1]米原JCT 2km

 米原市内に入ってすぐにJCT最初の予告標識。なお、高速道路において「米原」は「まいら」と読む。ローマ字に注目。

 米原の読み問題、当初は鉄道も高速道路も「まいら」だった一方、自治体名は「まいら」町であった。長らくこの状態が続いた後、2001年に高速道路が自治体名に合わせる形で「まいら」に読みを変更。しかしその後の2005年、合併により米原市が新設されると、その読みは鉄道駅に合わせて「まいら」になった。結果的に高速道路だけが「まいはら」となり、統一されないまま現在に至っている。

 米原JCT. 1.5km

 直進:[名神]
 左へ:[北陸道]福井 [ 1 ]米原出口

 図形案内型の標識。いい案内だと思うけど小さいので確認しづらい。新しい標識になってもやはり高速道路では「まいはら」。

 米原JCT. 500m

 左へ:[北陸道] 福井 舞鶴若狭道方面
 本線:[ 名神 ] 関ヶ原 名古屋

 米原JCTのフルバージョン予告標識。ここ米原は、北陸へ向かう北陸本線と同じく、北陸自動車道終点が存在する「北陸の玄関町」である。

 北陸自動車道は新潟中央ICまで延長476kmを誇るロング路線。IC番号は米原から振られているが、実は起点ではなく終点である。

 情報表示。路線名表示が「北陸道」vs「名神」と非常にシンプル。名神側にはこの先中央道での渋滞情報が表示されていた。

 [27-1]米原JCT.

 左へ:[北陸道] 福井 舞鶴若狭道方面
 本線:[ 名神 ] 関ヶ原 名古屋

 米原ICは左。所属上は北陸道のICだが名神分岐から1km足らずと近いので名神のICとしてみることもできる。米原市街の最寄りICであるが直接接続するのはR21。JR米原駅方面へは彦根ICも圏内となるので場合に応じて使い分ける形になるだろう。

27-1 米原JCT.

 福井・石川・富山の3県を経て新潟へ至る北陸自動車道の分岐。舞鶴若狭道へのルート案内も出ているが、大山崎からだと名神経由の方が近いのは三方五湖以東の比較的短い区間のみである。

 米原JCTを通過する。正面奥に見える山並みは伊吹山を主峰とする伊吹山地の稜線だ。

 米原JCTから2km弱の位置で米原バスストップ跡を通過する。今ではすっかり管理用施設の趣だ。

 この辺りで右側に山並みがせり出しているが、これが鈴鹿山脈の北縁にあたる。

 米原市山東エリアは日本海から吹く冬の季節風の影響を受けやすい地域で、冬期はよく雪の影響を受けることが多い。場合によっては強い雪雲が流れ込み大雪になることもあり、チェーン規制や除雪による規制がなされる場合もある。東名阪の都市圏内はいずれも積雪することは少なく雪に不慣れなドライバーが多いので、雪に対する備えはしっかりとしておくべきである。

 [ 27 ]関ヶ原14km
 [26-1]養老JCT.22km
[名神]名古屋市街61km

 距離案内。養老JCT.の設置あたりで新しいものに交換されたのだろうか。

 所要時間表示。小牧JCTまで45分。ここまでくると名古屋もだいぶ近づいてきた印象を受ける。

 伊吹PA 3km
 養老SA 19km

 このSAPA標識は古いままですね。

 情報表示板。特に何もない。

 東京まで400km

 実際のキロポストに先立って、スペシャル仕様の400KPが登場する。描かれているのは伊吹山。名神は伊吹山の南を通るので標識に描かれている稜線は前方ではなく左側にあるのだが、この防音壁では見えない・・・。

 少し間を置いて普通の400KPとスペシャルキロポストが登場する。世田谷区の東名東京ICからカウントしているので都心はもう少し先。

 この辺りでは名神高速道路のすぐ脇に旧中山道醒井宿の町並みが続いている。この辺りは湧き水が豊富で醒井宿を流れる清流、地蔵川は梅花藻が咲く美しい川である。

 伊吹PA 1km

 視界が開けてきたところで伊吹PAが近づく。登坂車線がいつの間にか開始されていた。

伊吹PA

 伊吹PA入口。

 駐車場規模は大型42小型36とやや大型台数が多いが有人PAとしては一般的な規模だ。伊吹PAはもともとこの地点より終点寄りの399.1KP付近に上り線施設のみが存在していたが1975年の番場PA廃止以降に下り線施設の設置とともに移設された。

 伊吹PAを通過する。登坂車線は伊吹PAに直結せず入口を通過したところで本線と合流している。

 伊吹PAの近くには山東バスストップ跡がある。伊吹PAではなくこの位置にあるのは、近隣の鉄道駅であるJR柏原駅からまっすぐ歩いて名神にぶつかる地点という利便性のためだろう。

 トンネル情報と、その奥にトンネル坑口。

 ここ伊吹PA-関ヶ原IC間が名神における山間区間のハイライトとなるが、その標高は200m程度と東名の山間区間と比べるとずっと低くなだらかである。とはいえこの周辺は日本海側の気候に近いので、冬期の積雪といった面でそれなりの備えは必要だろう。

 関ヶ原トンネル 長さ220m

 このトンネルが滋賀県と岐阜県との県境になる。トンネル延長短い・・・。

 トンネルを抜けると岐阜県に入る。

 県境サインのイラストは鵜飼。岐阜県といえばこれ!というものを出すのは確かに難しかったのかも。一方、下に設置されている関ヶ原町のカントリーサインは馬に乗った戦国武将が描かれており、関ケ原の戦いをモチーフにしたことがすぐにわかる。

 自動速度取締路線ということはどこかにオービスが・・・?

 この先カーブ+下り坂が続くということで、関ヶ原IC手前まで車線変更禁止となる。

 現在もここ今須トンネル手前は名神の中でもカーブのきつい要注意ポイントであるが、開通当初は前方のトンネルは無く、山の右側をR=260mという急カーブでなぞる線形をしていた。

 今須トンネル 長さ380m

 壁面の「養老の滝」イラストが味を出している。

 線形改良にともない1978年に供用されたトンネルである。14年の間役目を果たした旧道の敷地は更地になったり企業敷地に転用されているが、部分的に当時の舗装がそのまま残っている箇所もある。

 トンネルを抜けると下り坂からの急カーブが襲いかかるスピード出すと危ないですね。

 [ 27 ] 関ヶ原 2km

 急カーブの途中に予告標識。

 先述の今須トンネル旧道は線形としてはこのカーブ手前、1枚上の写真あたりで現ルートと合流している。このカーブも結構急だが、今須のカーブはもっと急だったと・・・。

 ここからは下り坂ベースで道が続く。

 はるか前方に見える山並みは南宮山という山の稜線で、南側の養老山地と北側の伊吹山地に挟まれるが独立した山地になっている。名神はこの山地の向かって右、つまり南側を通りぬける。

 (365)(21) 関ケ原 [ 27 ] 出口1km

 1km手前標識。ここで車線変更禁止区間が終了する。ICで下りる車は今須の時点で前もって左に寄っておいたほうがいいだろう。

 (365)(21) 関ヶ原 [ 27 ] 出口500m

 500m手前標識。接続国道のうち直結しているのはR365で、ICを出て北方向に進むとR21とクロスする。

 お気づきの方もいるだろうが、1km手前標識と比べると「関原」と「関原」の表記ブレが見られる。IC名の正式名称は「関原」(小書きの方)とされており、恐らくそれ以外でも一般的な表現はこちらだろう。しかし、東海道本線の駅名は1883年の開業以来「関原駅」であり、自治体名は1928年の町制施行以来「関原町」だったりする。うーむ。

 (365)(21) 関ヶ原 [ 27 ] 出口

 関ヶ原IC出口。かつての宿場町である関ヶ原町市街地からは1km圏内の位置にある。かの有名な「関ヶ原の戦い」の地であり、様々な史跡や資料館が点在する。また、伊吹山を登る伊吹山ドライブウェイの入口は市街の北西側、R365沿いにありここ関ヶ原ICが最寄りとなる。

27 関ヶ原IC

 関ヶ原IC出口。区間10はここまで。

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最終更新:2019年2月9日