Description

 取材日:2018年4月21日
 東海北陸道五箇山IC→小矢部砺波JCT

Report / Section.10
15 五箇山IC

 富山県最初のIC。合掌造り集落のうち相倉、菅沼はこちらから。

 2つの集落を訪問し終えた頃にはだいぶ日が傾いてきたが、東海北陸道完走に向けて更に北に向かう。

[ 16 ]福光15km
[ 17 ]南砺23km
 金沢56km
 富山63km

 距離標識。ここまで来ると金沢も富山も1時間圏内。南砺SICは全線開通後の追加SICだが、元々福光がIC番号最終であったため枝番のない「17」が新たに付け加えられる形となった。

 高速で1時間走ればこんな美しい合掌造り集落に辿り着けるとは…、北陸も面白そうなところだと思う。

 トンネル情報。故障車有の注意情報。

 1つ上の写真に小さく写っていた通り、この先袴腰トンネル、城端トンネルと2本のトンネルが連続する。

 袴腰トンネル 長さ5.9km

 ここで東海北陸道第2の長さを誇る袴腰トンネルに入る。名称を示す標識は設置されておらず、先程の連続トンネルについての標識が代わりとなっている。

 トンネル番号は55。下り線全56本のトンネルも、この次で最後となる。

 トンネル内は見通しの良い直線が続く。

 トンネル内には両方の連続トンネル両端までの距離が示されている。残り5kmというのは袴腰トンネルの出口ではなく、その次の城端トンネルの出口までの距離である。

 城端トンネル 長さ3.2km

 トンネル番号は56。全56本続いた東海北陸道下りのトンネルも、これが最後の1本となる。

 本線上でトンネル番号が表記されているものとしては恐らく日本で一番大きいトンネル番号である。岐阜各務原-福光の160kmにこれだけ集中しているのだから、いかに東海北陸道が険しい山岳地域を走り、それだけの所要時間短縮効果を発揮しているかがわかる数字だ。

 城端トンネル出口。全56本のトンネルも、この出口を持って完走となる。

 城端SA 2km

 トンネルを抜けると、その先に険しい山の姿はない。

 クマ注意の標識。ツキノワグマが出るのかな。

 富山まで50kmのスペシャルキロポスト。金沢はもっと近いのか・・・。

 城端SA

 ハイウェイオアシス「桜ヶ池クアガーデン」はこちらから。SA自体はコンビニが入っている。

城端SA

 東海北陸道最後の休憩施設である。構造は上下線集約型で、本線を跨ぐ橋は上り線駐車場と行き来するためのもの。

城端SA

 まずはSAの施設外観。商業施設としてはデイリーヤマザキが入っているのみの小さなSA…であるが、ハイウェイオアシスがあるから気にしないことにしよう。

 PAから専用通路を通るとハイウェイオアシスに訪れることが可能。写っている施設はヨッテカーレ城端というJAが経営する施設で、軽食販売や農産物直売を行っている。写真では隠れているがその奥には桜ヶ池クアガーデンという施設がある。温泉、プールなどを備えたホテルもあり、全国では珍しい宿泊可能なハイウェイオアシスである。

 ヨッテカーレ城端と城端SAの間には南砺市クリエイタープラザ 桜クリエという施設が立地する。

 なお、当ハイウェイオアシスでは一般道との行き来や上下線の行き来は現在不可能であるが、2005年6月〜9月の3ヶ月間のみスマートICの社会実験が行われていた。当時は利用車両も少なく廃止となったが、その後東海北陸道の全通にともない交通量が増えたこと、クリエーター拠点が設置されたことなどをうけ、2019年9月にSICの設置が事業化され、十数年ぶりに復活の見込みが立ってきた。

 そしてその脇には、アニメ制作会社であるピーエーワークスの本社スタジオが立つ。城端SAは全国でも珍しいアニメ制作会社併設のSAとなっている。

 制作会社の移転は2016年のことで、もとは城端市街にあったという。ピーエーワークスは東京都内にもスタジオをもち、南砺市と東京都の2つのスタジオ体制で制作活動を行っている。

 本線に戻る。なお、ランプ接続の構造上ハイウェイオアシスからSAには戻ることが出来ない。例えばハイウェイオアシス営業時間外の場合などは注意が必要だ。

 余談になるがGoogle mapで見られる航空写真やストリートビューではクリエイタープラザもピーエーワークス本社も写っておらず更地である。探すのに苦労したからそろそろ写真の更新をお願いしたいものだ。

 急な下り坂 速度注意

 この先4.8%の急勾配が待ち構える。城端SAから先は砺波平野と呼ばれる平野部に入り、その景色は一気に開けてくる。

 [ 16 ] 福光 2km

 福光ICの予告標識。肝心のIC直近には示されていないが、ETC利用車両であれば所定ガソリンスタンドでの給油のための一旦退出が認められる。

 追越車線が始まりゆとりある作りに。

 (304) 福光 城端 [ 16 ] 出口1km

 ICはR304に直結する。福光ICから南へ向かえば城端市街へ、北へ向かえば福光市街へアクセスできる。

 南砺市は周辺の4町4村が合併してできた市で、2019年10月現在の推計人口は約4.8万人。このうち旧福光町が最大人口であった。市役所庁舎は福光、城端、井波、福野の旧4町に分かれているが、2020年に福光の庁舎に統一されることが決定している。

 道路情報表示。横風の注意を促している。

 (304) 福光 城端 [ 16 ] 出口1km

 福光IC出口の案内標識。R304に接続している。

 福光ICは地味に金沢方面への接続がよく、R304は福光より西に進むと途中で北陸自動車道と並走し、県境を越えて金沢森本IC付近で接続する。また県道経由でも金沢市内へアクセス可能で、市内南部の金沢大学付近へ出ることが可能である。東海北陸道は金沢方面へのご利用が便利でした。

16 福光IC

 福光IC。南砺市内のうち福光、城端へはこちらが便利。次の南砺SICは福野・井波方面へ向かうのに便利である。

 区間10はここまで。続きは区間11。

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最終更新:2019年12月24日