Description

 取材日:2018年4月21日
 東海北陸道白川郷IC→小矢部砺波JCT

Report / Section.9
14 白川郷IC

 合掌造り集落として有名な荻町集落を訪れた我々は、次の合掌造り集落に向かうべく東海北陸道へ向かう。

 世界文化遺産に指定されている合掌造り集落は岐阜県白川村の荻町、富山県南砺市の相倉、菅沼の3集落である。相倉・菅沼の両集落は五箇山ICより北側にあるので、3集落を車で回る場合は東海北陸道を利用すると効率的である。

 料金所…は逆光になるようで未撮影。SDカードに残っていた写真はonランプの様子だった。

 飛騨白川PA 500m

 本線合流直後、飛騨白川PAの予告標識が現れる。

 個人的感覚として白川村は何となく飛騨地方というより富山県に近い感覚がするけど、岐阜県内だし飛騨ですよね、うん。

飛騨白川PA

 トイレと自販機のみの小さなPA。以前は管理施設扱いだったが2010年3月から正式にPA扱いされる。

 この先対面通行

 飛騨白川PAより再び暫定2車線の区間に入る。

 PA合流。遠くに見える積雪した尾根は特に名前のついた山もないが、標高1200-1300mほどの山並みである。

[ 15 ]五箇山14km
[ 16 ]福光30km
 金沢70km
 富山77km

 距離標識。相変わらずIC間距離は長めだが、金沢も富山もおおよそ1時間圏に入った。

 意外に思われるのだが、東海北陸道は終点が富山県内にあるだけで、富山市より金沢市のほうが近いのである。

 トンネル…ではなく表示板のないカルバート。なぜここだけ?

 下田トンネル 長さ1200m

 東海北陸道では非常に珍しい四角い断面のトンネル。実際は入口部分が覆道になっているだけでトンネル自体はシールドである。

 トンネルの光景も見慣れてきたものだがこれで49本目。

 懲りもせず下り坂が続く。この橋で庄川を渡っている。

 有家ヶ原トンネル 長さ1780m

 このトンネルで下り線は50本目。標高は500m、周囲の木々も再び新緑に包まれるようになってきた。

 トンネルをくぐってもまたトンネル。

 椿原トンネル 長さ2680m

 トンネルすぐそばに椿原ダムというダムがある。トンネル内にはハイウェイラジオが放送されている。

 小白川トンネル 長さ520m

 52本目。並走するR156もトンネルが連続している。

 庄川沿いに北上するルートをとっているが岐阜県の長良川沿いよりも景色が雄大な印象を受ける。その違いは山の形か、谷の広さか。

 庄川を渡ったところで富山県に入る。富山県側の自治体は南砺市(旧上平村)。

 白川村と富山県南砺市はこの付近では庄川が県境を成しているが、これより東側では県境は尾根に移り人形山を通る山並みが、西側では境川の谷筋が県境となる。
 そもそも白川村は飛騨地域において平成の大合併で唯一合併しなかった村である。経緯として、地理的に南砺市と結びつきが強い点、白川郷のイメージを失いたくないという声、そして合掌造り集落がもたらす観光収入の存在が大きいと言われる。

 楮成出トンネル 長さ1960m

 「こうずなるで-」と読む。「楮(こうず)」(「椿」ではない)と「成出」の合成名称で、実際は2本のトンネルがスノーシェルターで連続している。

 次のトンネルまでの間、少し長めの明かり区間となる。

 左手に見える雪をかぶった山並みは猿ヶ山に続く山並みだろう。自治体の境目となっているわけではないが、標高は1400mを超える大きな山である。

 [ 15 ] 五箇山 3km
 危険物積載車両 ここで出よ

 五箇山ICの予告標識。五箇山-福光間は5kmを超える長大トンネル、袴腰トンネルがあるため危険物積載車両は通行できない。

 真木トンネル 長さ1610m

 ここでなぜかNHKの周波数を教えてくれる。富山県の周波数だろう。標高は400m、ここまで降りると新緑真っ盛りだ。

 トンネルの坑口はちょっとおしゃれな感じ。

 真木トンネルの番号は54。全56本のトンネルも残すところ2本となった。

 トンネルを抜けると、資材置場のような広いスペースが存在する。チェーンベースっぽい雰囲気もあるが特にそんな表示はなかったような。

 (156) 五箇山 上平 [ 15 ] 出口500m

 五箇山ICまで500m。接続国道はR156。

 IC名の「五箇山」とは周辺の旧上平村・旧平村・旧利賀村を併せた地域名である(更にはこの地域内に5つの谷があることがその由来)。平村の名から伺える通り、平家の落人が住み着いたと伝えられる地域で、その歴史は1183年の倶利伽羅峠の戦いに遡る。

  情報表示。「緊急停車時は三角表示板を」。後続車両に異変を伝えることはとても重要である。

 (156) 五箇山 上平 [ 15 ] 出口

 五箇山ICを手前に追越車線が設置されている。

 R156は五箇山IC付近から東進し、旧平村付近でR304を分岐した後北東に進み旧利賀村を経て砺波市街へ至る。東海北陸道はこの先R156と接続することはなく、次の福光ICではR304に接続している。

15 五箇山IC

 南砺市内のうち山岳地域となる五箇山地域はこちらから。世界遺産に登録された集落のうち、菅沼と相倉はこのICからアクセスするとよい。

15 五箇山IC

 五箇山IC料金所。白川郷ICより交通量も少なく全体として落ち着いた雰囲気であった。

 この後我々は菅沼、相倉の両集落を訪れる。
 区間9はここまで。続きは区間10。

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最終更新:2019年12月21日