東名高速道路下り線、区間5。東名高速もいよいよ静岡県に入る。左右ルート区間は足柄SAの手前で終わる。
 リゾート地へのアクセスとしても利用される御殿場ICを通過し、新東名が分岐する御殿場JCTまでを紹介する。

東名高速道路 レポート
下り線 区間3 →   下り線 区間4 / 区間5   → 新東名下り線 区間1
下り線 区間6
4-1 海老名JCT 5 厚木 5-1 秦野中井 6 大井松田 鮎沢PA 7 御殿場 7-1 御殿場JCT 7-2 裾野 8 沼津

レポートについて
 取材日:15年4月18日
 東京ICから御殿場JCT。

 この日は東京IC→御殿場JCT→新東名島田金谷ICまで移動。
 というわけで東名の方はあんまり走れていない。そのうち撮りたいんだけどなぁ・・・

レポート(区間5)
 鮎沢PA

 下り線では左ルートのみ利用可能なPA。今回は通過する。
 この先暫くの間、車窓から富士山を望むことが出来るが、運転手の視点からきちんと富士山を拝める区間は下りの場合海老名-厚木周辺と鮎沢PA前後ぐらいかな。

 この位置では桜の木も写り込んで春らしい写真になった。
 ここで静岡県に突入する。
 御殿場から三ヶ日にかけての約180kmの間、ずっと静岡県である。わお。
 静岡県内に入っても急カーブが連続するので気をつけよう。
 丸みを帯びた山々、桜の花と茶畑、東名高速道路の魅力の1つに、こういう日本らしい風景の存在も付け加えておきたい。
 小山BS

 富士山が雲の上から顔を出す。
 バス停の脇を通過する。
 76KP

 東京からまだ100kmも走ってないんですよね・・・
 左右ルートがもうそろそろ合流してくる。右合流なので要注意。
 右から合流 1km先
 走行注意
 奥に見える2つの主塔は、東名足柄橋の構造物である。東名の上り線が通っており、左右ルート区間での「右側走行」状態が終りとなる。
 右から合流 500m先
 走行注意
 東名足柄橋を潜る。

 この橋は1991年の東名下り線左右ルート化に伴い建設された斜張橋で、長さ370m、主塔の高さ81.75mと遠くからでもよく目立つ大きな橋である。平成3年度土木学会田中賞受賞とデザイン的にも優れた橋だが、上り線と下り線の立体交差のためだけにこんな橋を建設するとはさすがバブル期・・・
 ここで大井松田IC直後以来続いた左右ルート区間が終わりとなる。
 と同時に、左側に登坂車線が現れる。下り線に関しては一時的に片側5車線になるというすごい道。
 足柄SA 3km
 駒門PA 12km
 駿河湾沼津SA 27km


 SA/PAの距離標識。次は足柄SA、2段目は東名高速駒門PA、3段目は新東名の駿河湾沼津SA。

 御殿場JCTで新東名を選択するとジャンクションを跨いで24km間隔でSAが2つ連続するというちょっと珍しい施設配置となる。
 登坂車線 走行車線 走行車線 追越車線

 一番右の車線(右ルート右側車線)はこの辺りで無くなるので右ルート走行時は要注意。航空写真を見ると、現下り線と現上り線の間に旧上り線らしき道路跡が見られる。
 足柄SA 2km
 駒門PA 11km
 駿河湾沼津SA 26km


 満空表示付き。オール空車で快適な感じ。
 足柄SA 2km

 従来通りの予告標識。
 足柄BS

 バスストップは足柄SA併設型ではなくSAの手前に別個に設置されている。サービスエリア渋滞時にバスの交通をきちんと流すための工夫だろうか。
 周回走行に関する横断幕。ところでこの橋は歩道橋だろうか。
 足柄SA 1km

 案内標識の一番右のピクトグラムが消されているけど、元々何だったっけか・・・?
 足柄SA

 なお、500m手前の予告標識は設置されていない。SAの見逃しに念のため注意。
 足柄SA

 東京から走り続けてきたので今回はここで休憩しておく。

 足柄SAはショップ、フードコート、コンビニ、ガソリンスタンド、レストラン、そして入浴施設を備える日本最大級のSAの1つで、下り線の駐車台数は大型242、小型324(兼用含む)。小型の台数は海老名SAに劣るが、大型の台数は海老名の2倍以上あり、どちらかと言うとトラックドライバーや長距離バス向けのSAといった印象である。
 ツーリングライダーと共に本線へ戻る。

 足柄SAは夜行バスの利用時に何度か利用した経験があるが、深夜1時頃には名古屋方面行きの夜行バスが集中し、トイレもコンビニも行列ができる。そして広い駐車場でバスを見失いかける・・・
 プレミアム・アウトレット 次の出口
 ここから1404KHZ SBS

 奥:[ 7 ] 御殿場 2km

 SBSこと静岡放送の圏内に入る。日本最大級のアウトレットモール、御殿場プレミアムアウトレットはこの先御殿場ICのすぐそばだ。
 俄に車が多くなってくる。
 (138)
 御殿場 箱根
 [ 7 ] 出口1km

 御殿場ICの1km予告標識。国道番号表記からR246がいなくなったが、東名よりやや西側をきちんと並走しているのでご安心いただきたい。
 (138)
 御殿場 箱根
 [ 7 ] 出口 500m

 左下の標識によると、御殿場ICは分岐後第1出口と第2出口の2つに分かれる。出口渋滞を防ぐ工夫の1つだと思われるが、接続する道路が別の道路だったりする。かといって並走している道路なので問題はない。
 広域情報掲示板(たぶん)。表示は特に無し。穏やかな日曜日を満喫しているらしい。
 (138)
 御殿場 箱根
 [ 7 ] 出口

 御殿場IC出口。ヒラギノ仕様の綺麗な標識だ。

 東京から箱根といっても芦ノ湖、仙石、桃源台のあたりは御殿場→R138経由の方がアクセスしやすい。箱根湯本あたりを目指すのなら問答無用で小田原経由だろう。
 御殿場IC出口。結構多くの車がここで東名高速を出て行く。
 左側に第1出口と第2出口分岐の案内標識が設置されている。旧来から存在する出口は第1出口(上り線からの出口と合流)だが、山中湖・箱根方面は第2出口が便利らしい。

 尚、この辺りは東名高速の最高標高地点だったりする。標高は454m。東名を選択するとここから愛鷹PAあたりまで下り坂となり、標高をどんどん下げていく。
[7-1]御殿場JCT.4km
[7-2]裾野9km
静岡81km

 この形の距離標識を見るのも久々。気がつけば東京よりも静岡のほうが近くなっていた。そりゃぁ静岡県だからそうなんだけども。
 ここでカメラを右に振ると富士山を望むことができる。
 富士山頂から富士宮あたりまでを結ぶ稜線が綺麗なカーブを描いていることがわかる。画面左側に見えるもう1つの山地は所謂愛鷹山のあたりである。
 御殿場JCT 3km

 ここから名古屋方面までの東名と新東名の位置関係を示す大きな案内標識・・・だが、撮影当時(2015/4)は新東名は浜松いなさJCTで途切れており、如何にも未完成な様子。
 御殿場JCT. 2km

 首都高のそれと同様に渋滞表示付き。更には所要時間まで教えてくれるすぐれもの。これも2016年2月の新東名愛知区間開通に伴い変更されていることだろう。
 おなじみの所要時間表示。裾野10分、沼津15分、静岡55分。
 駒門PA 3km
 愛鷹PA 19km

 駒門PAの予告も兼ねたSA/PA距離標識。駿河湾沼津は別路線扱いなのでここに書かれていない。
 [7-1] 御殿場JCT. 1km

 左へ:[新東名] 静岡 名古屋
 本線:[ 東名 ] 静岡 名古屋

 いつものスタイルの予告標識。左右ルート選択の時と同じようにどちらを選んでも方面は同じだが、今回は左右でだいぶ違う路線である。
 東名の広域情報。

 ところで、新東名を選択する場合は写真のように予め左へ寄っておくと良い。
 新東名の広域情報。

 なお、東名の本線は駒門PAまで片側3車線である。
 長い下り坂 速度注意

 この先2.5%の下り勾配とのこと。しかし、新東名を選ぶ場合はランプの関係で一旦勾配が登りに転じるのでこの標識を左側に置いているのはどうか。
 [7-1] 御殿場JCT. 500m

 左へ:[新東名] 静岡 名古屋
 本線:[ 東名 ] 静岡 名古屋

 [7-1] 御殿場JCT.

 左へ:[新東名] 静岡 名古屋
 本線:[ 東名 ] 静岡 名古屋

 そして、ここ御殿場(と裾野の中間地点)で、東名高速道路新東名高速道路が分岐する。今回の走行では静岡県の寸又峡まで向かう我々は、東名より目的地に近い新東名をすっ飛ばすことにしているので、左へ。
 [7-1] 御殿場JCT. 500m

 左へ:[新東名] 静岡 名古屋
 本線:[ 東名 ] 静岡 名古屋

 東名の本線が離れていく。というわけで、ここからはジャンクション部のレポートとなる。
 真新しいランプを駆け上がる。将来的には右側を新東名の本線が走っているはずだが、まだ建設は進んでいないので、特にランプの右側の外壁はがら空きで心もとない。
 事実上本線のような雰囲気ではあるがまだランプ部。
 新東名本線

 例の路線マークが登場し、ここから新東名の本線となる。というわけで、新東名高速道路下り線のレポートに続く!
東名高速道路 レポート
下り線 区間3 →   下り線 区間4 / 区間5   → 新東名下り線 区間1
下り線 区間6
4-1 海老名JCT 5 厚木 5-1 秦野中井 6 大井松田 鮎沢PA 7 御殿場 7-1 御殿場JCT 7-2 裾野 8 沼津

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 最終更新:16年2月20日