取材日:2019年3月9日
釧路外環状道路 下り全線+上り釧路別保IC→釧路東IC
取材日:2019年3月9日
釧路外環状道路 下り全線+上り釧路別保IC→釧路東IC
300m先交差点
左折:R391 弟子屈 標茶
[E38][E44]釧路外環
直進:R44 根室 厚岸
右折:幣舞橋
R44を釧路から根室方面に向かうと、釧路町内でR391と分岐する。釧路外環はR391に直接接続している。
R391起点は改良工事を経て大きな交差点となっており、R44下り線側はレーン合計4車線。
釧路外環の案内標識もバッチリ設置されている。
釧路外環のナンバリングは釧路東ICを境にE38とE44の2つに分かれている。釧路東以東の開通により、遂にE44にも実区間が現れた。案内標識もそれを反映して2つのナンバリングが共に記載された賑やかなものとなっている。
ちなみにR44上り線(厚岸方面)から来た場合はこんな標識セットとなる。望遠で撮ったのでごゆっくりご覧ください。
[E38][E44]釧路外環
[20]釧路東 300m
左折してR391に入る。釧路外環は右折となるため、右レーンに寄っておこう。
標識はいかにもナンバリング部分を上に付け足しましたという感じに見えるが、2019年延伸以前と比べると全体的に変更点が存在する一方、ビス打ちの跡は見られないため新しくつくられたものと思われる。元の形をベースにしたようだけど、もうちょっといいバランスで作ってくれてもよかったような。
情報表示板。「釧路東-釧路別保 本日15時開通」の表示。
開通当日ならではの表記を撮れて今回も満足してます。
そもそも釧路外環がダブルナンバリングになっているのは、管理上での所属路線が釧路西-釧路東でR38、釧路東-別保はR44となっていることを反映していると思われる。道央道みたいに幌延から函館まで全部E5で統一している路線もあるしわざわざ分けなくてもいいのでは?と思わなくもない。
[E38][E44]釧路外環
[20]釧路東 帯広・根室方面
釧路東IC入口交差点の案内標識。方面はかつて「帯広・白糠」だったが現在は「帯広・根室」に変更された。ちょいちょい出てくる「根室」の文字、ワクワクさせますねえ。
なお、ナンバリングE44に対応する路線は現状かなりレアで、釧路外環の釧路東-釧路別保と、2019年現在建設中の根室道路に限られる。
釧路東ICに入る。ここは2016年3月の開通からそのまんま。
釧路東ICのアプローチは他のICより長く、R391から分岐した後JR釧網本線を渡って除雪ターミナルとインターチェンジ部分へ向かう構造となっている。
それゆえ、無料区間のインターチェンジにしてはかなり広大な敷地をもっている。
管理事務所・除雪ターミナルに繋がる出入口。
釧路東-釧路別保の開通式は左側に写っているスペースで行われたと思われる。これら構造面と開通式会場の事情から、釧路東ICで開通待ちをするのは禁止されていた。
左:[E38釧路外環] 帯広
右:[E44釧路外環] 根室
無料区間であるため料金所はなく、本線の直前で分岐する。この標識でも方面によってきっちりナンバリングが分かれて表記されているのは非常に面白い。2019年3月9日の延伸により、直進方向(根室方面)が開放された!
分岐を過ぎ、いよいよここから撮影当日開通した区間に入る。舗装に高級感は無いが新しいのできれい。
釧路東ICはトランペット型なのでランプ同士が平面交差することなく本線まで上がることができる。
新規開通区間に入ります!!
釧路東ICより東側では、上下線はワイヤーロープによって区切られている。
道内では試験的導入でその効果が認められたのか、NEXCO管理区間でも2車線区間でどんどん導入されている。センターポールよりは隔離感があり、また夜間は対向車のヘッドライトを少しでも遮ってくれるので結構ありがたい存在である。
追越車線 長さ1050m
釧路東ICを出てしばらくすると追越車線が待ち受ける。釧路東以西には追越車線が存在しないため、実はここが唯一の追越車線である。
[ 21 ] | 釧路別保 | 5km |
R44 根室 | 119km |
距離標識。本線上でR44の国道マークが拝めるとは、ついにここまで来たのかという達成感すら覚えるほどである。
釧路別保ICと根室の間に1行分の空白があるのが気になるところだが、ここに入るのは方面なのか或いはインター名なのか・・・。
追越車線区間は登り坂が続く。それも結構勾配がきついので、実質登坂車線みたいなところがある。
釧路管内は登坂車線やゆずり車線に入るとそれまでより巡航速度を上げる車が気持ち多い気がするが、そういう状況だと普通車ではベタ踏みしないと抜かせなくて辛いんですよね。
追越車線は登り坂の途中で終わってしまう。
周囲は丘陵地帯の趣がしてくる。だいぶ登ってきた感がある。
撮影当時は路面はほぼ乾燥しており、周囲の積雪もほぼゼロだったが、日陰となる北向きの斜面には雪が残っていた。まだ3月初旬、2019年は春の訪れが早い・・・?
[ 21 ] 釧路別保 2km
釧路東-釧路別保は高速道路のICとしては短めで、ちょっと運転に集中すると予告標識はあっという間。
オビラシケ川 オビラシケ川橋 395m
釧路川水系の河川、オビラシケ川を渡る橋。河川名はアイヌ語からの転記だが当て字すら無くカタカナ表記。道東にはこういった河川が数多く存在するが、まさかそれを高速道路スタイルで表示してもらえるとは。
オビラシケ川を渡った後は開削区間が続く。並走するR44からこの道路がほとんど見えないのはこのせいだったんですね。
(44)(272) 釧路別保 [ 21 ]出口1km
釧路別保ICの1km手前標識。接続国道はR44とR272が示されているが、直接接続するのはR272。
撮影日の2019年3月9日、R272の改良区間である上別保道路も同時に開通した。これによりR272中標津方面への距離が少し縮むと同時に線形が改良されより安全に通行できるようになった。
だんだんと車間距離が狭まる。どうやら前方は渋滞しているようだ。って、釧路別保ICはまだ見えないよ・・・!?
終点 500m先 速度落せ
ここで出口渋滞に捕まる。開通45分後の出来事にびっくりすると同時に、まさかあそこで?と想定外の事態に首を傾げる。
写真右側に写っている土が露出した土手が広がっているのがおわかりだと思う。当初計画では釧路外環はここで右カーブして南東方向へ向きを変え、釧路町別保原野のR44/R272交差点に直接接続する予定だったしかし、この交差点が付近を流れる別保川の浸水想定区域であることが判明し、左カーブ寄りの直進に切り替え、R272交点を終点とするルートに変更された。
速度落せ [ 21 ] 終点
ノロノロ運転のまま500m進むと終点標識。前方に別保川を渡る橋だけど、ここに標識があるということはここから先はランプ部?
しかしキロポストだけ見ればこの先も本線扱いである。釧路別保ICから先は建設計画が事業化されていない(2019年現在)ため、どういうルートで延伸するかは定かではない。そういった背景を反映してか、釧路別保ICを見ても準備構造のようなものは判然とせず、この先根室方面への延伸については不透明としか言えないのである。
別保川 新別保大橋 248m
終点部ということで橋梁上で速度制限が50km/hに下がる。
橋梁上は非常駐車帯も非常電話もなくシンプルなもの。
撮影した写真を見返してみると、2019年3月開通区間には非常電話が1つも置かれていない。そのかわりところどころに道路緊急ダイヤル「#9910」の示された標識が点在している。そういえば富良野道路もこんな感じだったなぁ。
別保川上流側を見渡す。旧国道が川の左岸(写真右側)を走っており、開通待ちはこの旧道区間を使って行われた。
開通ランは釧路別保→釧路東に限られていたため、この撮影は開通区間初走行後に同じ区間を折り返したものである。折返し走行から公開するのは日差しの関係で開通ランがひどい逆光だったことによる。
この先200m
左折:R272 標津 中標津
右折:R272 根室 R44方面 厚岸
別保川を渡り終えると、終点交差点の案内標識が出迎える。
浸水想定区域を避けたことにより釧路外環はR44と直結しなくなった。厚岸・根室方面に抜ける場合は右折して数百mほどR272を南下する必要があるので若干の遠回りとなる。この場合、釧路東-釧路別保の1区間だけをわざわざ使うメリットはあまりない。
E275KP。この右側には管理用車両の転回場と謎の盛土がある。もしかして延伸後はこの盛土の上を本線が通るとか?
2019年3月現在、釧路別保IC以東の「北海道横断自動車道」で事業中となっている区間は終端部の根室道路のみである。それ以外の区間はまったく動きが無いわけではなく、2018年に厚岸町尾幌〜糸魚沢の計画段階評価が行われている。
交差点に向けて最後のカーブ。キロポストは出口直前のE275.1が最後となる。
やっぱり、出口渋滞してるよ・・・。
想定される原因は交通集中もあるがもう1つ。右左折レーンが分かれていないのではないかと思っていた。
自動車専用道終り
左折:R272 標津 中標津
右折:R272 根室 R44方面 厚岸
ここで釧路外環の終点となる。2019年3月現在、日本最東端のインターチェンジだったりもする。
渋滞の原因は出口交差点の構造にあった。右左折共用になっており、導流帯を使って車が自然発生的に2列に分かれるパターン。根室方面に抜ける車が多数派だが、中標津に向かう車も一定数居るのでこうなる。開通需要限定の話だと思いたい。