薩摩吉田ICを通過すると、いよいよ鹿児島市域を抜けて姶良市に入る。
 錦江湾と桜島が車窓に映るエリアもあり、区間1より鹿児島らしい区間なのだが、上り線では湾岸の町が見える程度。
上り線 区間1
九州道上り線 区間2
上り線 区間3
29 鹿児島
28 鹿児島北 27 薩摩吉田 26 姶良 25-1 加治木JCT.
25 加治木
24
溝辺鹿児島空港
23 横川

Discription
 取材日:2017年10月27日
 鹿児島→八代

 九州縦断旅行というコンセプトで訪れた鹿児島県。
 翌日の撮影を予定していたが台風接近による降雨が確実だったので市内観光をやめてでも撮影しに行くことに。

 なお、八代では給油後すぐに引き返し、指宿まで南下した。
Report / Section.2
 [ 27 ] 薩摩吉田IC

 鹿児島市吉田地域、吉野はこちらから。
 入口合流。カーブの途中とはなかなか窮屈だ。
 「鹿児島〜えびの間 最高速度80km/hです」

 80km/h制限を強調する標識。えびのまでのそこかしこに設置されている。
 100km/h巡航に適さない区間が多いのは事実だが、なにもわざわざ鹿児島県内全区間で制限掛ける必要はないのではと思う。
 薩摩吉田IC直後にも登坂車線がある。急坂多いですよね。
 からの、5.0%下り坂。

 ちょうどこのレポートと同じ区間の薩摩吉田-加治木は1973年12月の開通で、鹿児島県内の九州道としては最も古い区間となる。開削が最小限になった代わりに線形が犠牲になっている様子は、まさに古い高速道路の姿といえる。

 なお、県内の他の区間は鹿児島北-鹿児島を除いては1981年度までに順次開通している。鹿児島県内の制限速度が抑えられている理由は地形と設計の古さによるところが大きいだろう。
 「速度を」「落として」「走ろう」

 中央分離帯上に現れるこの3段構え、区間1に写っていた「速度注意」の亜種っぽい。
 [ 26 ]姶良6km
 [ 25 ]加治木15km
  熊本161km

 加治木までIC間距離は10kmを切っている。途中桜島SAも挟むので、ヤクモノはそこそこの頻度で現れる。
 R=440mの急カーブ。  
 車間距離を十分に

 こんな線形だが薩摩半島域とそれ以外の九州とを結ぶ区間であり、交通量は多い。こんな線形故に車間は詰めないほうが賢明だろう。
 勾配の標識もそろそろ見飽きてきたかも?
 本城バスストップ管理用施設を通過。

 Wikipediaによるとかつて鹿児島中央-姶良ニュータウンを結ぶ路線バスが停車していたという。
 R=400mのカーブ。

 高速自動車国道本線上のカーブとしてはきつめな部類に入る。
 またもや5%勾配。

 鹿児島〜姶良はとにかくこういう標識が多い。
 線形は急だが、上下線を隔てるのは古びたガードレールとフェンスのみ。
 [ 26 ] 姶良 2km

 急カーブ 速度注意

 相変わらず線形はきつい。スピードをきちんと制御しよう。
 R=350mの急カーブ。高速道路としてはきつい部類。車線変更禁止にしてもいいような気がする。
 姶良 蒲生 [ 26 ] 出口1km

 姶良(あいら)ICは現姶良市の中心地域への出入口として機能している。方面表示の蒲生(かもう)は姶良市蒲生地域(旧蒲生町)を指す。姶良ICから約6km程度である。
 桜島SA 3km
 溝辺PA 24km

 鹿児島県内の九州道で唯一のSA、桜島SAが近づいてきた。
 姶良ICの手前で姶良市に入る。

 カントリーサインのデザインに採用されているのは帖佐人形という伝統工芸品。
 姶良 蒲生 [ 26 ] 出口500m

 帖佐の地名は現在ではJR日豊本線の駅名として残っている。隣の姶良駅を差し置いて姶良市の中心部最寄り駅だったりする。
 姶良 蒲生 [ 26 ] 出口

 公団ゴシックにおける「蒲」の字はなかなか独特。
 [ 26 ] 姶良IC

 姶良市旧姶良町域、蒲生町域へはこちら。

 なのだが、地図で見ると姶良ICは旧姶良町域の西端に位置しており、市中心部の帖佐駅周辺から大きく離れていることがわかる。市内アクセスの利便性向上に期待されているのが現在桜島SAに増設中の桜島SICである。
 姶良IC合流。気持ち合流部が短い気がするがカーブではないのでまだ大丈夫。
 桜島SA 2km
 ハイウェイラジオ区間に入る。今回は工事情報。当時、色んな所で車線規制があった気がする。
 広域情報。もしかすると九州全土の情報が出るのだろうか?今回は何も表示されていなかった。
 そんな表示板ラッシュにまぎれて1km予告標識。標識手前の草で距離が見えない・・・!
 [ 25 ]加治木7km
 [ 24 ]溝辺鹿児島空港15km
  熊本153km

 距離標識。ここから鹿児島空港までは約20分。
 桜島SA

 SA入口分岐。前方の木が南国感あっていい。予告標識撮影失敗しました・・・。
 桜島SA

 別日に撮影した写真。SAとして基本的な店舗は備えたまずまずの規模。下り線はこの先溝辺PAも有人なので何か買えるかもしれないが、鹿児島土産を高速道路上で確保するならここ桜島SAでゲットしておくのが無難である。

 なお、先述のスマートインターは現在事業中で、2018年度供用開始予定。ここから姶良市街へは2km弱の好立地、便利になりそうだ。
 桜島SAを過ぎると車間確認。
 帖佐BS

 姶良市街にほど近いこのバス停はイオンから歩いて5分、帖佐駅から歩いて20分。福岡はもちろん、九州各地へ向かう多くの高速バスが停車する。
 「速度を 落として 走ろう」
 ここでは公団ゴシック体の古いもの。
 加治木に向かって開けた景色が続いている。  
 [ 25 ] 加治木 2km
 [25-1] 加治木JCT. 2km

 2km手前標識。加治木ICにはJCT.も併設されていることから、標識は豪華に2段構え。
 加治木JCT. 1.5km

 図形案内。出口も東九州道もまずは左へ分岐。
 [25-1]加治木JCT 1km

 左へ:加治木[25]出口 [東九州道]国分 鹿屋
 本線:[九州道]熊本 宮崎道方面

 1km手前標識。ただ単に出口が併設されているだけなのだが左矢印がたくさん書かれており色々変則的。
 東九州道、九州道それぞれの情報掲示板。

 鹿児島県内の東九州道は2018年現在、鹿屋串良JCT.まで開通している(なお、大隅縦貫道と一体化しており、自動車専用道路としては笠之原ICまで走行可能)。
 [25-1]加治木JCT 500m

 左へ:加治木[25]出口 [東九州道]国分 鹿屋
 本線:[九州道]熊本 宮崎道方面

 余談だが、鹿児島から宮崎へ向かう場合は高速道路を走り続けるならえびの-宮崎道経由が(ルート検索では)一般的だが、加治木から東九州道へ入り、末吉財部から都城まで一般道を経由しても所要時間は大きく変わらない。片道の料金は末吉財部経由の方が通常時で1000円弱安くなるため、こちらを選ぶドライバーも少なくないのではと思う。
 [25-1]加治木JCT

 左へ:加治木[25]出口 [東九州道]国分 鹿屋
 本線:[九州道]熊本 宮崎道方面

 この標識セットでは1km手前からあった「空港」標識が外れている。

 東九州道の接続に伴い、旧加治木ICは加治木JCT.にジャンクション化され、IC自体は東九州道本線の付け根付近に新設される形となった。
 [25-1]加治木JCT.

 東九州道分岐。前述のJCT化のおかげで、加治木ICと九州道を出入りするには一瞬だけ東九州道に入り、直後に加治木JCT.を通り抜けるという2度手間を強いられるようになった。

 JCT化により加治木ICの接続道路も県道から国道バイパスに変更されているので色々とやむを得ない事情があったのだろう。
上り線 区間1
九州道上り線 区間2
上り線 区間3
29 鹿児島
28 鹿児島北 27 薩摩吉田 26 姶良 25-1 加治木JCT.
25 加治木
24
溝辺鹿児島空港
23 横川
最終更新:2018年4月27日