北海道太平洋岸の工業都市、苫小牧、室蘭を結び長万部にて道南への鉄路を函館本線にパスするJR室蘭本線。崎守駅の2駅隣、稀府にも停車場線があるのでサクッとトレースして紹介してみよう。
Information
路線: 北海道道1057号稀府停車場線
起点:伊達市南稀府町(JR稀府駅)
終点:伊達市南稀府町(R37交点)
延長:総延長 521m
沿線:JR室蘭本線 稀府駅
走行:全線(起点→終点) 2017年5月21日撮影
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 道道1057号起点

 正面に見えるのがJR稀府駅。三角屋根の小洒落た外装が印象的。道道はこの背後からR37方面へ続く。
 駅舎内部はベンチが並ぶだけの簡素な待合室だが、窓枠と壁の引き締まった茶色に塗られているあたり、内装も小洒落ていて気持ちいい。
 駅舎内、窓口だった部分が板張りで塞がれ、時刻表や運賃表が貼られている。2009年まで稀府駅は簡易委託駅で7時30分〜14時30分の間、窓口が営業していたという。

 待合室のないJR崎守駅とは色々対照的だが、稀府の方が無人駅スタイルとしてはごく一般的である。
 駅構内へ入る。

 稀府駅は2面3線を有する。駅舎側撮影位置のあるホームが3番のりば(東室蘭方面)で、長万部方面への列車は構内踏切を渡った向かいの島式ホームの奥側1番のりばに発着する。島式ホーム駅舎側の2番のりばは側線扱いで、基本的に停車列車はない。
 長万部方を望む。室蘭本線の複線区間はここ稀府までで、この先、隣の北舟岡までの間に線路は単線となる。
 駅名標。

 駅番号はH36。隣の黄金駅はR37から近く停車場線を持たない。反対側の北舟岡駅は仮乗降場出身の簡素な駅で、ともに無人駅そして海岸に非常に近いという共通点がある。

 この写真にも海がうっすら写っているのがお分かりだと思うが、線路と海の間にはr779南黄金長和線と沿線の住宅が位置している。駅から海側に直接アクセスする通路は一切無く、駅から300mほど東室蘭方へ歩いた踏切で線路を渡らなければならないという不便っぷりである。
 稀府駅の紹介はこの辺までで、あとは道道トレースに入る。

 停車場線としてはここからR37交点まで一直線という凄くシンプルなものである。
 道道沿いには住宅が並ぶ。

 この辺りの街路を見ると道路沿いに住宅が並ぶ一方、その裏手には農地という土地の利用がなされている。あんまり北海道っぽくないぞ。
 この目立つ建物は美容室だろうか。とにかく目立つ。

 r1057より少し北側には、小規模な住宅街が整備されている。都市間にある無人駅の近隣といえどこの辺りは人家が結構多い。
 稀府郵便局。停車場線沿いに綺麗な郵便局があるのは心強い。
 道道1057号終点

 R37交点。稀府停車場線のトレースは約500mで終了する。交差点の案内標識は設置されていないが、信号が設置されている。

 この先直進すると伊達緑丘高校を経て南稀府のもう1つの小市街地に至る。2009年と比較的最近まで簡易委託が続いていたのも、この高校の存在が大きかったのかもしれない。

 レポートはこれで終わり!
最終更新:2018年5月9日