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路線: | 北海道道376号石狩月形停車場線 |
| 起点: | 樺戸郡月形町字月形(JR札沼線 石狩月形駅前) | |
| 終点: | 樺戸郡月形町字本町通(R275交点) | |
| 延長: | 621m(総延長)/ 612m(実延長) | |
| 沿線: | JR札沼線 月形駅 他 | |
| 走行: | 全線(終点→起点) 2017年12月29日撮影 |

R275を北へ。月形市街に差し掛かると、沿線には古い建物が立ち並ぶようになる。
撮影は2017年の年末。直前に降った雪で道路際には雪山ができているが、気温が高く国道の路面は融雪していた。

R275交点。月形駅と国道の最寄り交差点はこの先だが、道道はこの交差点が終点となる。

交差点を左折し、道道のトレースを始める。本来は幅員広めの2車線路なのだが、雪山でだいぶ狭くなっている。

交差点を前に案内標識。白地に青の観光地仕様の標識が使われている。
直進方向にある「行刑資料館」は現在の「月形樺戸博物館」で、1881年から1919年まで樺戸集治監として機能していた監獄跡の博物館である。

突き当たりの交差点でr376は右折する。正面に見える建物が月形樺戸博物館で、刑務所の後、町役場として使われた建物が現在は博物館として公開されている。
月形町と樺戸集治監の関係は深いもので、そもそも町名が、樺戸集治監の初代典獄(=所長)、月形潔の姓が由来なのである。

交差点を右折すると古い市街地の中を引き続き走る。再び白地に青字の標識で駅への道のりを案内される。
樺戸集治監は1919年に廃止されるが、町の発展にもあり樺戸集治監の廃止から64年後の1983年、月形刑務所が開庁した。多くの自治体が刑務所の設置に反対する中で、月形町は人口増・歳入増を見越して刑務所を誘致していたという。

この時点では駅まで一直線ではなく、道道は次の信号交差点を左折する。

信号交差点。r376はここを左折する。
この交差点を右折すると、月形小学校の脇を通ってR275/r6岩見沢月形線交差点に出る。三笠、美唄といった石狩川対岸の町へ向かう場合や、川の手前にある道の駅つきがたへ向かうにもここを右折するほうが近い。

交差点を左折すると、正面にはJR石狩月形駅の駅舎が見渡せる。
JR石狩月形駅はJR札沼線の廃線に伴い2020年5月に廃止され、2022年11月に解体された。現在は駅舎だった場所に道路が通り、線路の反対側へそのまま通り抜けられるようになった。

JR石狩月形駅前がr376起点となる。積雪していて道道とJR敷地の境界は見分けられなかったが、実際は駅前の歩道が途切れるあたりで舗装が切り替わっていたようだ。

駅前は特にロータリーが整備されているわけでもないが、バスが停車するだけのスペースは確保されている。
向かって右に見切れている公衆トイレの更に右側に駐車場があり、列車やバスの利用や送迎には駐車場を使うことができる。

駅舎を背に駅前通り・・・を撮影していなかったが、道道標識をアップで撮影していた。

駅舎前には中央バスの月形駅前バス停があったが、こちらは駅舎がなくなった現在もほぼ同じ位置で運用されている(待合所のあるバス停は町役場前となる)。

JR石狩月形駅の駅舎に入る。撮影当時、窓口では常備券を販売していた(硬券もあった)ようだが、撮影当時は時間外なのか営業していなかった。
写真中央下に発車時刻表が存在するが、撮影当時は札幌方面に7本、新十津川方面に6本の列車が走っていた。

待合室と駅舎の半分側を撮る。ホーム側に向かうドアには次の改札を示す札が掛けられているが、これは当駅に到着した列車の運転士が掛けていたようである。

駅待合室は平らなベンチと、畳の敷かれた待合スペースがある。1950年代築の駅舎にして紅白模様の座布団と奥の観葉植物、そして高倉健のポスターが昭和の情景を醸し出していた。

駅舎からホームを覗く。石狩月形駅は札沼線末端部で一番北にある交換可能駅で、これより北、新十津川までは1列車しか入れない閉塞区間であった。それもあって廃線直前の終着駅新十津川駅では1日1往復というまさに最小限の列車運転が行われていた。
当駅を含むJR札沼線北海道医療大学-新十津川間は、2016年のJR北海道のリリースで「当社単独では維持することが困難な線区」とされ、2020年5月7日に廃止された。その後2022年11月、JR石狩月形駅の駅舎は解体された(ホームは残されている)。
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北海道道376号石狩月形停車場線 |
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