JR東旭川駅は旭川市郊外にあるJR石北本線の駅。かつての東旭川町の国鉄の中心駅であり、貨物支線も有した駅である。1954年の昭和天皇・香淳皇后の行幸啓の際にはお召し列車の発駅として使われた。
Information
路線: 北海道道542号東旭川停車場線
起点:旭川市東旭川北3条5丁目(JR東旭川駅前)
終点:旭川市東旭川南1条7丁目(r140/旧r37交点)
延長:1,158m(総延長)/ 593m(実延長)
沿線:JR石北本線東旭川駅 旭川市役所東旭川支所 他
走行:全線(起点→終点) 2019年6月30日撮影

Report 1/1

 直進:r140 旭川駅 R39方面
 右折:r542 東旭川駅

 r140愛別当麻旭川線を旭川市街に向かって進む。東旭川地区の中心部で、r542の分岐する交差点の案内標識が現れる。

 r140は長らく旭川市内の9条通から東旭川へと続く、いわゆる「動物園通り」がルートに指定されてきたのだが、2016年4月までに牛朱別川を挟んだ対岸の永山地区の道路が道道に指定された。これにより今の動物園通りの指定の解除も考えうるのだが、確固たる情報は得られていないため、当サイトではこの区間の動物園通りもr140に指定されているものとして扱う。

道道542号 単独区間終点

 標識で示された交差点がr542の単独区間終点となる。

 先程「単独区間」終点としたのは、r542の指定がr140から駅前に真っすぐ伸びる通りだけではなく、r140の一部に重複しているためである。左の地図の緑線の部分がr140との重複区間であり、r140上の「真の終点」は、r37鷹栖東神楽線の旧ルートとの交点である。つまり、r37のルート変更があってもr542の終点が移動されないまま指定された形となる。

 交差点脇には何の変哲もないバス待合室があるのだが、ここにはかつて「旭川電気軌道 電車バス待合所」という看板のあったもっと大きな待合所が設けられていた。2010年頃までには今の建物に建て変わっていたと思われる。

 かつての旭川電気軌道は、旭川追分~旭山公園を結ぶ軌道路線(郊外電車)で、この付近には東旭川線の役場前駅があった。1973年に廃止され、バスに置き換えられた。

 交差点を右折した先は、なんとr140よりも広い4車線幅の大きな通りである。

 交通量の少ない4車線路を進む。旧東旭川町の中心街といえど、r140から少し入ればそこは閑静な住宅街である。

 撮影地点の右側に、旭川市役所東旭川支所が建っている。かつての東旭川町役場があった場所であり、今は旭川市役所の業務の一部を出先として担っている。

 写真右端に写っているのは消防署で、正確には「旭川市消防本部南消防署東旭川出張所」という。

 道路の右側に札幌テレビ旭川放送局がある。放送局に加え、大きな電波塔を備えるHBC・STV東旭川・ラジオ送信所も兼ねる。かつてはテレビの送信も行われていたが、地デジへの移行に伴い現在はもっぱらラジオの送信に用いられている。

 2025年現在、旭川近郊のテレビ送信所は旭山(旭山動物園のある山)にある旭川送信所に集約されており、NHKラジオは旭川市豊岡にある送信所より送信されている。NHK,HBC,STV以外のラジオも旭山からの送信である。

 r542に道道標識は置かれていないが、「愛称 平成通り」という愛称表示の下に補助標識のような形で道道の表記がされている。それ以外にも、街路灯に「東停 0XX」というように道による管理番号が書かれたステッカーが貼られている。

 4車線道路の終わりが見えてきた。

道道542号起点

 4車線道路の終端には旭川電気軌道のバス停があり、向かって左側と右側の両方に道路が分岐している。左に向かう道が東旭川駅の駅前に向かう通路で、右に曲がるとJR石北本線を渡って線路の反対側に向かう。

 東旭川駅前には旭川電気軌道のバスが通っている。撮影当時の運行路線は72番(~JR緑が丘駅)だったが、72番は廃止され、現在は73番(東旭川駅~環状線~旭川南高)が通学の時間帯に合わせて1日2往復運行されるのみである。

 起点側から終点方面を振り返る。左側の民家に描かれている藤子不二雄のキャラクター・・・はさておき、交差点の突き当りには旭川神社の鳥居が小さく見える。

JR東旭川駅

 道道起点から左側の分岐を進むとすぐに駅舎に突き当たる。駅前広場は砂利なのだが、駅舎はコンクリート造りの立派な建物である。

 駅舎内は待合室になっている。自動券売機は設置されていないので、東旭川駅から普通列車に乗る場合は整理券を取って下車時に精算する。

 東旭川駅は無人駅。2面2線の千鳥式ホームを持ち、この写真では手前側が1番線、奥が2番線となる。

 1番線ホームの上川方を望む。駅周辺の線路は直線的に続いている。

 JR東旭川駅にはJR石北本線の快速・普通列車が停車する。本数は1時間に1本弱であるが、閑散路線の多くがそうであるように昼時の列車が少ない。下り線は10時台、11時台、13時台の列車がなく、上り線は10時台、12時台、13時台の列車がない。

 2番線ホームとは構内踏切で連絡するが、見ての通り遮断器もない簡素なものである。

 駅名標。駅番号はA32。撮影当時は上川方の隣駅が北日ノ出であったが、2021年3月に廃駅となり、2025年現在は桜岡となった。

 東旭川駅はかつて貨物取扱があり、今もなお貨物側線が残されている。写真に写っているのは駅の南側に伸びている側線で、東旭川農協が利用していた側線のようである。

 駅の北側にはかつて旭油脂という油脂工場があり、経営末期に味の素の子会社となっていたが2002年に会社清算され、現在は敷地は住宅地となっている。

このページの最上部へ   ◇ 都道府県道 路線順一覧   ◇ 蒼の街道トップページ
最終更新:2025年10月11日