JR北旭川駅は旭川市郊外にある貨物駅。高度経済成長期に増加した貨物輸送に対応するため1968年に開業した貨物駅で、そこにつながるr641北旭川停車場線は流通団地という町を通り、周囲は倉庫や問屋が点在する。
Information
路線: 北海道道641号北旭川停車場線
起点:旭川市流通団地1条4丁目(JR北旭川駅前)
終点:旭川市末広東1条3丁目(R40交点)
延長:2,218m(総延長)/ 861m(実延長)
沿線:JR貨物北旭川駅 他
走行:全線(終点→起点) 2018年7月22日撮影

Report 1/1

 左折:r90 旭川新道
 直進:R40 稚内 名寄 士別
 右折:r90 旭川空港 流通団地

 R40を旭川市中心部から北へ。末広東地区はロードサイド店舗の連なるエリアで、放射状に市街を離れる国道に対しr90旭川環状線がクロスする。

道道641号終点

 r641は終点側ではr90と重複しているが、先程の案内標識に北旭川駅の所在地である「流通団地」と書かれていたあたり、無視された存在ではない。

 旭川環状線もまたロードサイド店舗の並ぶ印象が強いが、末広東エリアではそこまでではない。

 程なくして、石狩川を渡る秋月橋を登る。

 秋月橋を渡る。橋の向こうに見える「旭一」の屋号は卸売市場のある建屋の屋根で、そこがr641の単独区間の分岐となる。

 左折:r641 永山
 直進:r90 北見 旭川空港
 右折:旭川駅

 流通団地交差点の案内標識。r641はここを左折。

 r90に北見の案内があるのは、流通団地からJRをまたいだすぐ先でR39との交点があることによる。なお交差点を右折すると中央橋通という市道に出て旭川市中心部方面へ向かう(市街地の12丁目と13丁目の間に出る)。その途中で、r329新旭川停車場線と交差している。

 交差点に降りる手前にr641の道道標識(いわゆる「そとば」)が置かれている。

 標識は交差点の両側がr641であるかのように表現しているが、実際にr641に指定されているのは交差点の向かって左側だけである。

道道641号単独区間終点

 冷蔵の流通倉庫が角にあるといういかにも流通団地らしい交差点がr641終点となる。

 r90旭川環状線は郊外同士の行き来に多用される道で、末広のドン・キホーテや永山のイオンといった商業施設にも近く曜日を問わず交通量が多い。交差点の左側にそうした施設も住宅街もないので、休日ともなればここを通る車の多くは永山と末広を行き来するか、市街地方面に入った住宅地に向かう場合が多い。

 r641単独区間に入る。右側には旭川青果卸売市場があり、この地域の食料品流通を支えている。

 かつては左側にスーパー(ダイイチ)の配送センターもあったが、今は空き物件となっている。

 右側に見える「一印」は旭川魚卸売市場の運営企業。

 旭川は旧来から留萌・網走の鮮魚の流通拠点にあり、比較的美味しい魚にありつける町とされていた。この魚卸売市場は明治31年から続いており、開拓の頃から地域の流通を支えている。

 右側の「旭印」は青果卸売市場で、左側には食料品の卸問屋が並ぶ。

 左側の「ニッタ」は人形玩具のお店で、ここも創業は大正時代と北海道の企業にしては古い。

 右側には地場の運送業者である旭川通運の拠点がある。

 4車線路が延々と続く。右手にある日本通運のコンテナセンターは鉄道コンテナとトラック輸送との乗り換えを行う拠点で、構内にはJR貨物北旭川駅のコンテナホームがある。

 コンテナホーム沿いには鉄道コンテナが積まれている。

 この地域特有の貨物列車というと玉ねぎ列車が有名である。玉ねぎの巨大産地である北見方面で収穫された玉ねぎを5tコンテナに詰め込んで北見から北旭川を経て札幌方面へ運ぶ臨時列車で、毎年秋から春にかけて運行される。

 JR貨物の敷地脇を走り抜ける。左側は卸売業、倉庫業、運輸業などが集積するが駐車場の大きい事務所が多く、建物はあまり密集していない。

 JR貨物駅の正面入口を前に、20t超の「総重量限度緩和指定道路」の標識が置かれている。北旭川駅に向かう車両が集中することから、r641は特例的に車両制限令における最高重量の限度が緩和されている。

道道641号起点

 JR貨物北旭川駅の入口にあたるこの交差点がr641の起点となる。直進すると引き続きr761北旭川停車場永山線に入るが、この日はr641しか撮影していなかったため、続きはまた別の機会に。

 レポートはここまで。

このページの最上部へ   ◇ 都道府県道 路線順一覧   ◇ 蒼の街道トップページ
最終更新:2025年10月28日