北海道道665号上茶路上茶路停車場線 第1部 [終点側前編]
r665はR392との重複区間で分断されており、駅跡へ向かう区間と国道から起点側の山林へ向かう区間の2つがある。
第1部ではR392交点から上茶路駅跡にかけての短い区間を紹介する。
北海道道665号上茶路上茶路停車場線 第2部 [起点側後編]
上茶路駅跡を離れ、駅跡から少し北に向かった地点で上茶路の山中へ向けてダート路が延びる。
路線: | 北海道道665号上茶路上茶路停車場線 | |
起点: | 白糠郡白糠町上茶路 | |
終点: | 白糠郡白糠町上茶路(旧上茶路駅跡) | |
延長: | 6,770m(実延長) | |
沿線: | 旧上茶路駅 青少年旅行村 他 | |
走行: | 全線(終点→起点) 2017年7月1日撮影 |
北海道道665号上茶路上茶路停車場線 第1部 [終点側前編]
r665はR392との重複区間で分断されており、駅跡へ向かう区間と国道から起点側の山林へ向かう区間の2つがある。
第1部ではR392交点から上茶路駅跡にかけての短い区間を紹介する。
北海道道665号上茶路上茶路停車場線 第2部 [起点側後編]
上茶路駅跡を離れ、駅跡から少し北に向かった地点で上茶路の山中へ向けてダート路が延びる。
上茶路駅跡入口
R392/r665交点。この藪道道の先に上茶路駅跡がある。
特筆すべきは、R392交点にひっそり佇む道道標識である。この「駅前道道」はどう見てもまともな管理をされていない廃道に見えるが、もちろん現役の道道であるゆえ、北海道道であることをきちんと主張している。
これが来る者を魅了する、いわば「現役」と「廃」の合わさった特別な状態を演出している。
駅前に向けてゆっくりと進んでいく。生い茂るフキが轍まで隠してしまっている。これは本当に道道・・・なんだよな?
右側に家庭菜園のような(?)柵で仕切られたスペースがあった。草が茂っておりあまり近づく気にはなれなかったが・・・。
道道665号終点
ほどなくして道路は行き止まりとなる。標識類どころか人工物すらすぐには見当たらないが、この原っぱがr665終点であり、かつての上茶路駅前である。
駅前広場を望む。1983年の廃止後、2004年までは駅舎が残存していたが、既に解体されている。
藪の中を探せば基礎ぐらい見つけられたと思うが、この日は釧路市中徹別で30.0℃を観測するなど内陸を中心に暑くなった日で、アブが大量にいたことや装備が無いことから周辺の探索は断念。
なお2017年7月は特に前半で例年になく暑くなった。中徹別では7月12〜15日にかけて1978年以降の観測史上トップテン入りする高温が続き、15日に至っては初の猛暑日を観測した。
生い茂るフキの向こうを拡大すると・・・。
まだ何かある。
森の中にガッツリ遺構が残っている。
というわけで、ここからは2016年秋に撮影した駅の様子を紹介する。
撮影日は10月下旬。この時期になると藪も枯れるため、駅前広場から遺構は簡単に見通せる。先程木陰から見えていた構造物はどうやらホームのようである。
少しだけ森に入る。駅跡を構内北側から南側に向かって撮影する。右側にコンクリート製の立派なホームが見えるが、左側にも盛土タイプのホームが残されているのがわかる。記録を見るに貨物取扱のための側線跡だろう。
上茶路駅跡
ここがホームの跡となる。跡というよりガチで残っている。上屋まで残っている。
駅名標は2013年時点で簡易的なものが残されていた(廃駅後に交換されたのかもしれない)が、2016年時点では完全に消えている。かつては軌道自転車が放置されていたようだが、現在は新得町の新内駅跡に移設されたという。
ホームに上がってみる。廃止から30年余りの時を経て、あちこちに木が生えている。
ホームそのもの、あるいは脇から生えた落葉樹が廃駅自体を包み込む様は、まさに「自然に還って」いる途中そのものである。
線路北側(北進方)を望む。線路敷に低木が茂っている様子が時の流れを感じさせる。
上茶路駅は1964年10月7日、
白糠線とともに開業。
周辺の炭鉱の存在もあり一時は栄えたがわずか10年後の1974年に簡易委託化された。
そして開業19年後の1983年10月23日、
白糠線とともにその歴史を閉じた。
駅跡を離れる。秋でも未管理なことに変わりはないが藪が浅く木が落葉しており国道沿いの会館がちゃんと見える。
写真は再び2017年夏、国道へ向かって藪の中を戻る。
国道から一歩離れるだけでこうだからすごいですよね・・・。
R392交点に出る。
秋の標識を撮影して駅前区間の探索完了!
というわけで、重複区間のR392を走行する。周囲は人家はほぼ無く、公共施設としては「青少年旅行村」が夏の土日中心に営業しているようだ。
国道をひた走る。周りは見ての通り山林で、道東道が並走していることもあり交通量は非常に少ない。
国道らしく人口皆無なのに歩道があったりとハイスペックな区間となる。
キロポストは27km。白糠町市街地(R38交点)からの距離で、この間人家はあっても目立った集落はない。
保静橋にて茶路川を渡る手前で、r665が西に向かって分岐する。
分岐点には「熊出没注意」の看板。最新の出没は約1ヶ月前の6月6日朝。
この看板、出没日時を記入する場所が3段ある。そんなにたくさん出るのかよ・・・!
次の第2部では、そんな熊出没の看板を尻目に、国道を離れ上茶路の山中へと進んでいく・・・!
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北海道道665号上茶路上茶路停車場線 第1部 |