JR石狩月形駅はかつてのJR札沼線の途中駅。廃線となる2年半前の2017年末に道道をトレースしていた。雪深い停車場線と駅舎の姿を紹介する。
Information
路線: 北海道道730号丸駒線
起点:千歳市幌美内(丸駒温泉前)
終点:千歳市幌美内(R453交点)
延長:2,767m(総延長)/ 2,759m(実延長)
沿線:丸駒温泉 他
走行:全線(起点→終点) 2018年5月20日撮影

Report 1/1

丸駒温泉旅館

 支笏湖北岸に位置する一軒の温泉宿、丸駒温泉旅館今回のレポートはこの温泉とR453とを結ぶ盲腸線道道を紹介する。

 支笏湖畔にはいくつかの温泉街があるが、ここ丸駒温泉は一軒宿のみ。1915年に開湯・開業した宿で、かつては陸路ではなく支笏湖を船で移動してアクセスしたという。

 道道撮影の前に日帰り入浴を楽しみ、宿の敷地から支笏湖を望む。正面に見える山は風不死岳で、その背後には樽前山がそびえる。

 丸駒温泉の特徴は支笏湖畔を望むこの立地に加え、湖水と温泉が混じった湖と同じ高さの露天風呂の存在にある。宿から少し離れた湖岸にある「天然野湯」というお風呂で、湖との一体感は他の温泉と一線を画している。詳しくは公式HPを参照いただきたい。

 宿の前には桟橋が整備されている。今となっては遊覧船がたまに発着するとか。

 温泉宿の前は駐車場があるのみで、道路はここで行き止まりとなっている。r730はここからR453に向かって路線指定されている。

道道730号起点

 起点標識等は置かれていないが、駐車場の敷地を出ればそこはr730丸駒線である。ここから3km弱の道道ドライブをしよう。

 起点付近は急なカーブとなっており、舗装には溝が入っている。丸駒温泉に向かう場合は行き止まり直前であることから、スピードは落として通るべきだろう。

 湖岸から距離を置くように少しの間上り坂が続く。

 丸駒温泉から500mほど走ると、かつての支笏湖いとう温泉の跡へ通じる道が右側から手前に向かって分岐している。

 支笏湖いとう温泉は1955年に地元の業者が開業した夏季限定の温泉宿で、2013年に金谷ホテルグループに売却された後施設は閉鎖、解体された。リニューアルオープンの話題も過去には上がっていたが、実現しないまま現在に至る。

 引き続きアップダウンとカーブが連続する。

 r730の沿線には電柱が立っていないことがここまでのレポートでおわかりだろう。丸駒温泉旅館では電気は外部から通じておらず、自家発電で確保しているという。

 見通しのよい直線道路。ここは恵庭岳の東側を走っており、稜線が部分的に見えるが、木々に覆われていて山の様子は見えない。

 白樺に覆われた原生林をグネグネと走る。カーブは多いが、とんでもない急カーブというわけではなくある程度快適に走り抜けられる。

 ずーっとこんな感じの森林浴道道です。

 下り坂+カーブと、【スリップ注意」を促す看板。看板には北海道と書かれており、ここが道道であることを実感する数少ない証拠だったりする。

 路側に矢羽根があることからおわかりの通り、r730は通年通行可能な路線である。夏はいいが冬は運転に注意を要する(そもそも幌美内までのR453が急な峠道だったりするが・・・)

 終点交差点が見通せる場所で、この先一時停止の予告標識が置かれている。

 R453交点に向けて短いストレートを走る。

 直進:R453 札幌 定山渓
 右折:R453 苫小牧 喜茂別 千歳 支笏湖温泉

 R453交点の案内標識。周辺自治体名に加え、定山渓や支笏湖温泉といった温泉地、補助標識には樽前山といった名所の案内も。

 直進するとR453にて支笏湖を離れ、恵庭市内を経て札幌市内へ至る。恵庭市内区間は急カーブの続く峠道となっており冬期は注意を要する。喜茂別は定山渓経由でもアクセスできるが、ここからはR453美笛峠経由のほうが近い。

道道730号終点

 信号のない交差点にて、R453(右奥から正面奥)にぶつかってr730の道道ドライブは終わりとなる。お疲れ様でした。

 この交差点を右折するとポロピナイ園地を経て支笏湖の東岸を走る旧有料道路区間を抜ける。その後、支笏湖温泉街を経てR276苫小牧・美笛峠経由喜茂別方面/r16千歳市街方面へ分岐していく。

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最終更新:2025年11月7日