文京区本郷から湯島、御徒町、厩橋、押上を経て亀戸の北側へ向かう都道を紹介する。23区東部を東西に走る路線の1つで、実はスカイツリーの最寄り道路だったりする。

Information
路線: 東京都道453号本郷亀戸線
起点:文京区本郷四丁目(R17/R254交点)
終点:江東区亀戸三丁目(r306交点)
延長:6,060m
沿線:東京大学 湯島天満宮 上野公園 JR御徒町駅 墨田区役所 東京スカイツリー など
走行:全線(起点→終点) 2014年10月26日撮影
Index

 東京都道453号本郷亀戸線 第1部 [起点(R17/R254交点)→ 厩橋交差点(R6交点)]
 第1部は東大の近く、本郷三丁目交差点から台地を下りて湯島、御徒町、そして隅田川の手前まで。
 23区内を東西に結ぶ道路の1つとしてそこそこ交通量がある。

 東京都道453号本郷亀戸線 第2部 [厩橋交差点(R6交点)→ 終点(r306交点)]
 厩橋で隅田川を渡り、2012年開業のまだ新しい東京の名所、スカイツリーの脇を通り抜ける。
 末端部は交通量が少なく、都道はr306との交差点でさらっと終わる。

Report 1/2
 左折:R17 王子 巣鴨
 直進:r453 御徒町
 右折:R17 日本橋

 R254/春日通りを後楽園方面から御徒町方面へ。案内標識で示されたR17/r453/R254交点=本郷三丁目交差点はR254とr453の2路線の起点である。今回はr453をレポートするために直進。

 都道453号起点

 ここを左折して少し走ると、東京大学本郷キャンパスが右手に見える。かの有名な赤門は左。なお、東大病院や一部の施設棟は左折して赤門や正門を利用するより直進してしばらくした後左折したほうが近い。
 この都道だが、終始こんな感じの市街地が延々と続く。まぁ東京だし・・・

 大学付近という土地柄、出版関係の看板がちらほらあったりする。
 本郷消防署前交差点。

 先ほどのR17交点は8時から20時の間右折禁止であるため、御茶ノ水・都心方面に向かいたい場合はここで右折することになる。

 この次の交差点で左折すると東大病院・構内へ入ることが可能である。ただし病院来訪者の駐車場以外に車を停められる場所は無い。
 そんな本郷エリアを通過する。ここから湯島駅付近まで下り坂とカーブが連続する。

 本郷・西片・湯島の一部そして神田川を渡った駿河台の辺りに伸びるこの台地は、本郷台地と呼ばれ、あの「ブラタモリ」でも紹介された地形だったりする。幅が狭く結構アップダウンが大きい。
 湯島天神入口交差点。ここで右折すると、学問の神様菅原道真公を祀っていることで、また、境内の梅の花でも名高い湯島天満宮へアクセスできる。梅の季節に通ると、境内に華やかに咲き誇る梅の花が通り沿いからも見えたりする。

 ここから湯島駅付近までの道路は見ての通り急な下り坂で、切通坂という名前が付いている。
 切通坂を下る。撮影位置の左側に、r453の都道標識が設置されている。
 左折:r452 不忍通り r437方面
 直進:r453 厩橋 御徒町
 右折:r452 昌平橋

 次の天神下交差点の案内標識。横切る道路はr452神田白山線で、左折すると100m程度でr437秋葉原雑司ヶ谷線とぶつかる。この通りは右折すると有楽町辺りまで一直線で行けるのだが、〜〜通りという通称がついていない。ちなみに、右折の昌平橋はR17/r405交点のことで、秋葉原と御茶ノ水の間あたりに存在する神田川にかかる橋の名前である。
 天神下交差点。

 この交差点を境に街の雰囲気は一変する。というのは、ここから御徒町の辺りまで、周辺は風俗/繁華街となり、夜になればタクシーで渋滞する大人の町と化す。

 この道路の1本右、r437不忍通りとの間に上野仲町通りという繁華街がある。
 昼間は雑然としてるだけで普通に走れるんですけどね。夜はこの通りは混むので避けますね。
 繁華街の途中で台東区に入る。
 上野広小路交差点を通過。
 横切る道路はr437秋葉原雑司ヶ谷線で、右折すると秋葉原方面へ、左折すると上野公園・上野駅方面へ至る。右側にあるのは百貨店、上野松坂屋。
 上野広小路から100mほどでJR御徒町駅が見えてくる。駅は右手で、左側にはかの有名な上野アメ横商店街が連なる。

 実際走ってみるとこのエリアはすぐ通過してしまうのだが、写真で見てみると「昭和の東京」がまだまだ色濃く残っている場所だなぁと思う。
 左折:R4/昭和通り 上野
 直進:r453 厩橋
 右折:R4/昭和通り 新橋

 次の交差点(台東四丁目交差点)でR4/昭和通りとクロスする。昭和通りは東京を南北に縦貫する主要な道路の一つであり、昼夜問わず大型車やら何やらがとにかく沢山通過する。高架になっているのは首都高1号上野線。
 交差点は割と広々している。左折すると宇都宮まで4車線以上のバイパス路で一直線ということもあり、左折車が多い。
 台東四丁目交差点を抜けると交通量も街の様子も落ち着く。
 よくある都内東部の幹線道路という感じの走りやすい道。
 左折:入谷
 直進:r453 厩橋
 右折:清洲橋

 ここで清洲橋通りとの交点。都道指定はされていない上に、一部一方通行区間がある道路だが、わざわざ案内標識が設置されるほどの重要性はあるそうで。
 交差点を直進し、さらに東進する。

 この辺りに、都営大江戸線/つくばエクスプレス線新御徒町駅がある。
 特に何の変化もないまま隅田川へ向かう。

 都営大江戸線とつくばエクスプレス線はともに開通年度が新しく、他の路線への乗換えに不便な駅も幾つかあるが、新御徒町での両者の接続は地上に出るよりも短い距離で済ませることができる親切設計で、乗換客も結構多い。
 画像奥の信号交差点で左折すると、最近ちょっと有名な問屋街、合羽橋道具街に通ずる。職人仕様の調理器具を扱う店など、なかなか面白そう。
 ここでr462蔵前三ノ輪線との交点。

 左折すると浅草ビューホテルのあたりを経て三ノ輪でR4にぶつかり、右折すると蔵前橋通り方面へ向かう。レポートを作成済みなので詳しくはそちらを参照する。
 奥に緑色の厩橋が見えてくる。
 厩橋交差点

 案内標識は設置されていないが、R6との交点であり、今までの案内標識で「厩橋」と案内されてきた地点になる。この地点から向島や曳舟の場合はここで必ずしも左折しなくてもないが、四つ木より向こう側に向かう場合はR6のお世話になる。

 念のため、「厩橋」は「うまやばし」と読む。続きは第2部を御覧ください。
Impressions
 この都道のうち第1部で紹介した沿線では、正直都道自体に面白みはあまりない。
 しかし、都道沿線を眺めながら歩いたり、少し都道から離れてみると色々面白い場所(たいていディープな場所だったりするが)があったりする。
 湯島天満宮然り、上野周辺の繁華街然り、アメ横然り。台東区内エリアも、通りから1本内側に入ってみると低層の建物が延々と並ぶ下町のような場所となる。

 こういう特徴は途中で交差したr462の沿線でも同様であった。第2部区間でも、観光地でもない「普通の都内」が結構長く続く。刺激的なレポートを期待している方にはごめんなさい。

Links
 東京都道453号本郷亀戸線 第2部 [厩橋交差点(R6交点)→ 終点(r306交点)]
 厩橋で隅田川を渡り、2012年開業のまだ新しい東京の名所、スカイツリーの脇を通り抜ける。
 末端部は交通量が少なく、都道はr306との交差点でさらっと終わる。

 東京都道462号蔵前三ノ輪線
 台東区内、蔵前橋通りとR4を南北に結ぶ都道。かつて東京最大の繁華街であった浅草・吉原の面影をしのびながら、五月晴れの東京を走る。


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最終更新日:15年12月30日