Description

 取材日:2021年5月1日
 東海環状道内回り→名二環往復
 「道の旅に出かけよう!」管理人のかっしー様との撮影。お互いにコロナ対策を十分行った上での道路修行でした。
 ご同行いただき本当にありがとうございました。

Report / Section.1
11湾岸弥富IC

 ここから伊勢湾岸道上りに入り、名二環との新たなジャンクションである飛島JCTへ向かう。

 伊勢湾岸道の上り線を走行する。路肩規制に使っていた三角コーンを撤収する作業が行われていた。

 撮影時間帯は開通日の15時半で、開通から約30分後のことであった。

 1km先 (302)[10]飛島出口

 ここで随分と余白の大きな距離標識が現れる。上段と下段の中央部にマスキングがされている。

 このマスキングの下には飛島JCTまで1.5kmの表示があるらしいが、撮影当時は開通直後とあってまだマスキングが剥がされていなかった。

 (302)飛島 [ 10 ] 出口500m
 直進:[E1A 伊勢湾岸道]豊田
    [E1]東名 [E1A]新東名

 飛島ICまで500mの案内標識。右側は飛島JCTの案内標識なのだが、これも開通直後でマスキングが剥がされていなかった。中央車線の真上で作業するのは今は難しいですよね。

 ここで名二環と伊勢湾岸のNEXCO仕様の情報表示板が現れる。撮影当時は、予告標識にマスキングがされていることを反映してか、情報表示が飛島JCTの分岐を予告していた。

 飛島IC手前で飛島村に入る。

 飛島村は人口5,000人足らずの稲作と工業団地の村である。かつては貧しい村であったが、高度経済成長期以降、埋立地の造成が行われ、工業地帯となったことで税収が増加、財政力指数が日本一高い村としても知られる。

 (302)飛島 [ 10 ] 出口
 直進:[E1A 伊勢湾岸道]豊田
    [E1]東名 [E1A]新東名

 500m手前標識とほぼ同じ構成。ちなみに、飛島JCTまではこの標識から500m。

 そんな飛島村、車があれば名古屋からも近く住んでも魅力的な村に見えるが、埋立地や海抜ゼロメートル地帯が大半ゆえ、殆どの地域が市街化調整区域らしく、住宅地を増やす余地は無いのだとか。

10飛島IC

 飛島村はこちらから。飛島IC南側の埋立地はコンテナ埠頭と物流拠点、飛島IC北側は鉄鋼系の企業が多く集まっている。

 左へ:[C2 名二環] 清洲
 直進:[E1A 伊勢湾岸道]豊田
    [E1]東名 [E1A]新東名

 飛島JCTの案内標識。ここで左に分岐すると名二環の外回り線へ入ることができる。

 さすがに本体の標識はマスキングを剥がしてあったが、上段のジャンクション名は隠れたままだった。

10-1飛島JCT

 名二環と伊勢湾岸道の2つ目のジャンクション。2021年の新規開通区間のおかげで、名古屋市中心部を通らなくても一宮方面に名二環と名古屋高速で抜けられるようになった。

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弥富IC → 飛島JCT

 料金所 350m

飛島本線料金所

 飛島JCTのランプを抜けると、飛島本線料金所が待ち構える。右側には伊勢湾岸道下り線からの合流もあるので気をつけよう。

 この料金所で伊勢湾岸道の料金を精算し、名二環への進入記録を付ける。名二環開通当日から中京圏の高速料金制度が距離制に移行したが、筆者としては伊勢湾岸道と名二環は基本的に別料金であるというのは変わらないと認識している。

 飛島本線料金所を抜けると、いよいよ2021年開通区間の本線へ入る。できたてほやほやの名二環、たっぷり撮りますよー!

 (302)(23)飛島北 [ 27 ] 出口1km

 飛島本線料金所を抜けてまもなく、飛島北ICが近づく。

 IC番号は既存の名二環の続きを採番しており、東名阪道とは重複している。既存の道路は全く番号が変わらなかった。

 (302)(23)飛島北 [ 27 ] 出口500m

 真っ白な高架区間が続く。見ての通りアップダウンが若干存在するものの、線形はほぼ直線か緩やかなカーブで非常に走りやすい。ただ、ここ、他の名二環と一緒で60km/h制限なんですよね・・・。

 名二環ではクッションドラムで防御された小型の表示板を数多く見かけた。表示内容は撮影日(2021/5/1〜)の中京圏の料金体系変更の案内であった。

 NEXCOタイプ?の情報表示板。撮影当時、特に何も書かれていなかった。

 撮影当時は新型コロナウイルス流行による緊急事態宣言が一部の都府県で発出されていた。こうした事情もあり、開通式典も行われなかった。どんよりとした天気といい、お祝いムードがまるで抜け落ちた全線開通日だった。

 (302)(23)飛島北 [ 27 ] 出口

 飛島北ICはまもなく。R23名四国道はこちらから。

 飛島村役場付近や、日光川の対岸にある藤前流通団地へはこちらが近い。内回りから来た場合は伊勢湾岸を使わずに出られる最終出口なので、コンテナ埠頭や工業団地といった臨海部の地区のアクセスにも有利である。

27 飛島北IC

 飛島北IC出口。標識が左側に設置されており遠い・・・!

 飛島北ICはフルICで、R23を挟んで2つのハーフICが向かい合った構造をしている。

 飛島北ICを通過する。奥のカーブのあたりでR23名四国道をまたいでいる。

 R23を跨ぐとこの先南陽方面の名二環を一望することができる。この景色、晴れていたらもっと良いだろうなー。

 忘れた頃に飛島北ICからの入口合流がある。60km/hキープでやり過ごそう。

 この先 急カーブ

 日光川を渡る手前で右に急カーブする。

 日光川 橋長706m

 飛島村と名古屋市とを隔てる日光川を渡る。

 (302) 南陽 [ 26 ] 出口1km

 (302) 南陽 [ 26 ] 出口500m

 南陽ICまで500mというところで、名古屋市に入る。

 IC名の「南陽」とは現名古屋市港区南陽町を指す。南陽町は1955年に名古屋市と合併した町の名前で、現在も一部の町名として町の名前が残っている他、港区の南陽支所という支所が設置されている。

 (302) 南陽 [ 26 ] 出口500m

 南陽ICの案内標識。

 南陽ICはr227東海通とR302の交点にほど近い場所にある。名古屋競馬場や港区役所方面のアクセスに有利であり、また、ICはイオンモール名古屋茶屋がすぐ近くにあることから、買い物目当てでの利用も多くなりそうだ。

26 南陽IC

 南陽IC出口。ここも出口分岐の標識は左側・・・。

 南陽ICを通過すると、ハイウェイラジオの放送区域に入る。

 最近存在感を弱めつつあるハイウェイラジオだが、ここはしっかりと目立つように標識が置かれている。局名は「南陽」らしい。

 南陽ICからの合流。

 (302)(1)富田 [ 25 ] 出口1km

 南陽IC通過後、すぐに富田ICの予告標識が現れる。

 (302)(1)富田 [ 25 ] 出口500m

 画面奥、既に覆面パトカーらしき車が取締を行っているのが見える。そう、名二環の制限速度は60km/hなのだ。道がどんなに空いていようと、どんなにピカピカだろうと、そして見通しが良かろうと制限速度は60km/hである。ということで、81km/h以上で巡航するとおそらく確実に取締を受けることとなる。

 普段は制限速度の設定をあまり気にしないのだが(書いてあるものとして受け入れている)、東海環状道の対面通行区間が70km/h制限であることを考えると正当性を疑いたくなるところでもある。

 情報表示板に「雨」の文字が現れる。

 撮影当時、このあと名古屋西JCTまでは持ちこたえたが、3/4周して上社に着く頃にはきちんとした降雨になっていた。

 (302)(1)富田 [ 25 ] 出口

 富田ICの案内標識。IC名の「富田(とみだ)」は1955年、旧南陽町などとともに名古屋市に合併した。

 旧富田町の中心部は富田ICよりも北にある。また、富田ICはR1との交点に近く、東西の行き来が便利な場所にある。東に向かえば貨物ターミナルを経て熱田方面へ、西へ向けば蟹江を経て弥富・桑名方面へ至る。

25 富田IC

 富田IC出口。このあたりは住宅地が広がっているため、防音壁もしっかりとしたものが設置されている。

 緩やかなカーブをしながらR1を跨いでいる。

 この手前で中川区に入る。名称由来は旧笹島貨物駅(現ささしまライブ)と名古屋港を結ぶ中川運河なのだが、富田地区からはかなり離れておりピンとこないのが実際かもしれない。

 [ 23 ] 名古屋西JCT 2km
 2km先 [E23 東名阪道][(5)名古屋高速]

 1.5km先 [ 24 ] 千音寺南出口

 

 (302)千音寺南 [ 24 ] 出口1km

 次の出口、千音寺南ICまで1km。

 千音寺南ICはハーフICで、名古屋西JCTを挟んで大治南ICと対になっている。

 (302)千音寺南 [ 24 ] 出口600m

 千音寺南ICまで600m。なお、「千音寺北」ICは存在しないが、名古屋高速に千音寺ICは存在する。

 千音寺とは中川区内(旧富田町内)の町名で、現在の行政地名は中川区富田町大字千音寺で、更に小字がいくつも設定されている。

 [ 23 ] 名古屋西JCT 1km
 左へ:[E23東名阪道]四日市
    [名古屋高速]都心環状
 直進:[C2 名二環]清洲

 名古屋西JCTの案内標識。名二環の全線開通後は4方向フルジャンクションとなり、名古屋市中心部方面、飛島方面、清洲方面、そして東名阪道を行き来できるようになった。

 情報表示。東名阪道側は「四日市 亀山」と表現されている。

 次に、名古屋高速の道路情報。なんと路線名部分は今になっても公団ゴシックが使用されている。分刻みの細かい所要時間も健在。

 この標識がどこかから移設された可能性も否定はできないが、恐らく新設ではないかと考える。未だに公団ゴシックが使用されている稀有な事例だろう。

 (302)千音寺南 [ 24 ] 出口

 千音寺南IC出口が近づく。

 千音寺南ICはR302を介してr115津島七宝名古屋線に接続している。また、もう少し北に走るとr68名古屋津島線に接続することもできる。どちらの県道も名古屋高速を使わずに市中心部へ向かう場合に便利な路線なので、上手に活用したいところ。

24 千音寺南IC

 名古屋西JCT分岐の500m手前で千音寺南IC出口が分岐する。

 [ 23 ] 名古屋西JCT
 左へ:[E23東名阪道]四日市
    [名古屋高速]都心環状
 直進:[C2 名二環]清洲

 東名阪道と名古屋高速はこちらから。

 東名名古屋ICに向かう場合は距離的には名二環をずっと走るよりも名古屋高速5号→2号と横断ルートを取るほうが近かったりする。ただし料金面では不利なので、極力名二環経由でいきたいところ。

23 名古屋西JCT

 名古屋西JCT分岐。名古屋市中心部・四日市方面はこちらでまず左へ。

 名古屋高速の都心環状線のルートマーカーには、長らく「R」(英訳:Ring)が使われてきたが、全国の高速道路ナンバリングに合わせて「C1」(Circle 1)に変更された。恐らく名二環をC2としたのに合わせたのだろう。Ring時代の名残はまだ各地にあるはずだ。

Link:
東名阪自動車道 目次

 名二環の本線は東名阪道-名古屋高速の下をくぐり抜けるため、ここでもアップダウンがある。

 4方向フルJCTとなった名古屋西JCTを通過する。東名阪道-名古屋高速は手前から2番めの橋梁を通っている。

 名古屋西JCTはタービン型のようなJCTだが、用地の制約でランプ配置は変則的である。特に東名阪道上り→名二環内回りの新設ランプが名二環本線から分岐するよう付け足された(つまり、名二環外回りに行くランプと別物である)ため、航空写真で見ると人の耳のような形が浮かんで見える。

 左側に大治本線料金所が見える。東名阪or名古屋高速から入ってきた車両がここを通過する。

 かつてこの料金所は第1と第2に分かれて存在していたが、現在は第2料金所のみが残された形となる。

23名古屋西JCT

 東名阪道・名古屋高速からの合流部分。区間1はここまで。

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