Description

 取材日:2018年4月21日
 東海北陸道一宮JCT→小矢部砺波JCT

Report / Section.2
3 一宮木曽川IC

 R22名岐バイパスに直結。一宮市東部、旧木曽川町はこちらから。

 左カーブしながらIC合流。合流側のランプは1車線である。

 高架区間が続くため目立たないが、この辺りで先述のR22名岐バイパスを跨いでいる。

 ハイウェイオアシス [河川環境楽園] 川島PA 2.5km

 この先の川島PAの予告標識。本来は3km手前で距離案内スタイルだが、ここはちょっと変則的。

[ 4 ]一宮木曽川4km
[ 5 ]岐阜各務原17km
 高山128km

 距離標識。岐阜各務原から先は少しIC間隔が広くなる。

 ハイウェイラジオ聴取区間に入る。

 橋梁名は示されていないが、木曽川南派川橋に入る。

 正面に見える4本の柱はハーモニーブリッジと呼ばれるオブジェで、これが建っている場所は一宮市の体育館の駐車場である。

 この辺りでは木曽川は南派川、木曽川、北派川の3本に分流している。愛知県と岐阜県の県境をなすのが南派川で、本川との間の中洲は旧川島町という自治体が所在していたが、2004年に北隣の各務原市に編入された。

 南派川を渡ったところで岐阜県に入る。モチーフは鵜飼で、名神のそれとは異なるデザインだ。

 市町村のカントリーサインは併設されていないが、先述の通り各務原市となる。

 ハイウェイオアシス [河川環境楽園]
 川島PA 1km

 川島地区をあっという間に通過し、木曽川本川を渡る橋に出る。橋長の表記は無い。

 木曽川をカーブしながら渡っていく。遠方に見える観覧車はこの先の河川環境楽園にあるもの。

 木曽川の下流側を眺める。周囲は田園地帯と市街地が大半だが高圧線の鉄塔がその風景の中にとても目立つ。

川島PA

 木曽川を渡りきったところで川島PAの入口が構える。

 本線からランプを降りてパーキングエリアへ向かう。正面にはオアシスホイールという名前の観覧車がある。

 川島PAはハイウェイオアシス併設で、河川環境楽園と呼ばれる複合型公園の一角に位置する。上下線ともPAの駐車場と公園駐車場の2つに分かれており(ただし上り線の公園駐車場はとても小さい)、両者は自由に出入り可能である。今回はあくまでPAとして訪問したいだけなのでPA駐車場に入ろう。

 河川環境楽園は運営主体の異なる複数の公園の複合であり、木曽川水園を始めとする国営公園、PAと隣接し水族園などを含む岐阜県営公園、その他独立行政法人の施設、そして川島PAが木曽川/北派川の中洲に立地しているといった具合である。

川島PA

 川島PA敷地内の施設。ハイウェイオアシスの表記が目を引いているがこの施設は民間主導型の三セク会社が運営するPAの施設で、機能はコンビニが入ったPA並。トイレ棟は左側にある。

 上り線施設はトイレのみであるが、ハイウェイオアシス駐車場を経由して上下線は徒歩で行き来できる。

 そして、川島PA施設を正面に右に進むとオアシスパークの施設が構えている。こちらは岐阜県の県営公園の建物にあたる。

 撮影は朝であり、施設は開園時間前で閉まっていた。ここを入った先にはちょっとした遊園地や水族園(アクア・トトぎふ)などがある。

 河川環境楽園の全体図。下り線PAは諸施設の中心部に位置しているが、各務原アウトドアフィールド・かさだ広場エリアは徒歩で1.5kmほど離れており、全て回ろうとすると恐らく半日はかかるだろう。また、公園から東海北陸道を挟んで南東側は川島笠田町という集落地にあたる。木曽川を挟んだエリアと同じ旧川島町に属していた。

 [ 4 ] 岐阜各務原 1.5km

 川島PAを後にする。岐阜各務原ICはまもなくだ。

 この先で木曽川の分流にあたる北派川を渡る・・・のだが、北派川は南派川のように明瞭な流れとはなっておらず、川島笠田町エリアより北東から流れてくる新境川が常流し、洪水時のみ木曽川から新境川に向かって水が越流するようになっている。

 北派川を渡ったところで笠松町に入る。カントリーサインのデザインは笠松の奴行列だろう。

 (21) 岐阜 各務原 [ 4 ] 出口1km

 笠松町に入ってまもなく、岐阜各務原への案内標識。

 「各務原」の読みは「かがみはら」か「かがみがはら」でブレが見られる。自治体名は「かがみがはら」であるため、IC名での表記も同様である。

 北派川を渡って以降は下り勾配となり、周辺の市街地を一望できる。走っててとても爽快だ。

 (21) 岐阜 各務原 [ 4 ] 出口500m

 500m手前標識。ここで岐南町に入る。

 岐阜各務原ICはR21に直結する。R21自体は鵜沼から垂井まで濃尾平野をほぼ東西に突っ切る幹線道路で、岐阜各務原ICより西側は那加バイパスとして信号のない高架区間が続き、R156/R22交点から先は岐大バイパスとしてR157交点/岐阜市茜部まで引き続き高架区間が続く。岐阜市中心部へのアクセスはこのR21バイパスで西に進んだ後、市内の幹線道路を通って北に進むといったルートをとることになる。

 岐阜各務原ICを手前に高架から盛土メインとなる。周囲の木々は新緑に包まれ美しい。

 (21) 岐阜 各務原 [ 4 ] 出口

 岐阜各務原IC出口の案内標識。

 反対に岐阜各務原ICからR21を東に走れば三柿野、各務原を経て鵜沼まで出る。R21はそこから北東に走り美濃加茂経由で瑞浪まで向かっている。美濃加茂となると次の関IC経由のほうが所要時間面で有利なため鵜沼や対岸の犬山あたりまでが岐阜各務原ICの利用圏内といえるだろう。

4 岐阜各務原IC

 岐阜市のほぼ東端にあり岐阜市中心部からはだいぶ離れている。R21は岐阜県南部を横断する幹線国道であり、考えようによっては大垣あたりまでこのICも利用できそうだが、いずれ東海環状道が開通するといよいよ岐阜各務原ICの守備範囲も小さくなる。

 IC合流を通過する。

 岐阜各務原ICは岐阜市・岐南町・各務原市の3自治体の境界付近にあり東海北陸道下りからR21に向かうとき、岐南町内で本線から別れ、各務原市内の料金所を通って岐阜市内でR21に合流することになる。ちゃんとした名前をつけようとすると岐阜各務原岐南ICになるのだ。

 岐阜各務原ICを通過した後、各務原市に再突入する。

 上述の通り岐阜各務原ICギリギリまで岐阜市域が迫っているが、東海北陸道の本線はこの先のトンネル内でわずかに岐阜市域を通るのみでほぼ各務原市内を通っている。

[ 5 ]11km
[5-1]美濃関JCT17km
 高山123km

 岐阜県最初の距離標識。次の関までは11kmと少々長い。

 この錆びついた高架はJR高山本線を渡る橋である。

 JR高山本線は東海北陸道より東側、下呂や高山を経由して富山まで至る線路である。ちなみに東海北陸道が次にJR線と交差するのは福光IC付近で城端線を跨ぐ箇所となる。

 岐阜各務原ICを過ぎると徐々に山が近づいてくるのがわかるようになる。

 正面に映るのは権現山を始めとする山並み。濃尾平野の北部を貫く低山で、その先にももう少し平野部が広がっている。

 一気に山間部っぽい感じになる。そうこなくっちゃ。

 トンネル情報。この先しばらくの間、車線変更禁止&80km/h制限となる。

 権現山トンネル 長さ1430m

 東海北陸道最初のトンネル、権現山トンネルが口を開ける。

 東海北陸道は全線にわたってトンネルカウントが併記されている。権現山トンネルについている番号は1番目なのだが、分母が「56」。他のカウントより群を抜いて多く、富山へ向かうドライバーに夢と苦しみと絶望を与えている。

 権現山トンネルを潜り抜ける。上り勾配がずっと続く。

 トンネル直上は山林・・・かと思いきや、部分的に宅地開発が進んでいる。

 トンネルを抜けると蘇原バスストップが分岐する。

 蘇原ではわかりにくいのか、旅客案内上では「高速各務原」と案内される。標識にも小さくルビのように書かれている。

 蘇原バスストップを過ぎるとすぐに岐阜市のカントリーサインが立つ。

 デザインのモチーフはかの有名な織田信長である。岐阜駅前に行けば、金ピカの信長公が今も町を見守り続けている。

 富山まで200kmのスペシャルキロポスト。一宮JCTからは19.9km。

 各務原トンネル 長さ3015m

 2本目のトンネルでいきなり3km級。実はトンネル入口手前で岐阜市から各務原市域に戻っている。先述の権現山は先程のトンネルではなくむしろこっちなのですが…まぁいいか。

 トンネル内の雰囲気は先程の権現山トンネルとほぼ変わらないが、こちらは直線で非常に見通しが良い。

 トンネルを抜ける。東向きなのでちょっと逆光。

 まもなく関市のカントリーサインが現れる。

 デザインのモチーフは古式日本刀鍛錬で、数人の刀匠が代わる代わる槌で廻し打ちをし鍛冶を行う。漫画の集中線みたいな火花が描かれているが、こういう火花が本当に飛び散るらしい。

 [ 5 ] 関 1.5km

 関ICの予告標識。

 (156)(248) 関 [ 5 ] 出口1km

 1km手前標識。接続国道はR156とR248の2本が記されている。

 R248は岐阜市から北東に走り関市を経由し、その後美濃加茂市へ至る国道。R156はこの先砺波まで東海北陸道と並走する。

 (156)(248) 関 [ 5 ] 出口500m

 近隣にはゴルフ場があることから、玉除けとしてネットが設置されている。

 (156)(248) 関 [ 5 ] 出口

 関ICの出口標識。R156沿線よりもR248沿線、岐阜市東部〜美濃加茂あたりが利用範囲となる。

 美濃加茂方面へはこの先の美濃関JCTで分岐する東海環状道を利用するのが所要時間面で最速であるが、遠回りである上料金がかかる。市街地をパスしてR41へ接続できるため下呂なんかに向かう時は東海環状道のほうが有利か?

5 関IC

 濃尾平野北端の町、関市へはこちらから。

 続きは区間3。

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最終更新:2019年11月22日