r90旭川環状線はその名の通り旭川市の少し郊外を環状に結ぶ道路。郊外型店舗ともいえるロードサイド店舗が軒を連ねる一方、水田に囲まれており常に80kmくらいで流れている区間もあったり、国道バイパスとの重複区間もあったり、それなりにいろんな景色がある。

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 サイト開設当初から目標の一つとしてきたのがこの道道のレポートであり、実は4、5年前(要するに開設当初)からレポート分割や撮影の構想を練っていた。構想では3部構成となっていたが、新道との重複区間も(逆光であるが)撮影したのでそれを含めて4部構成としよう。

北海道道90号旭川環状線、第1部 [起点→R237接続路交点]
 旭川市の西側、神居にある起点交差点から南進。数キロの直線と緩いカーブを経て美瑛川を渡り、家電量販店が目立つR237取り付け道路交差点までレポート。

北海道道90号旭川環状線、第2部 [R237接続路交点→r140交点(旭川市豊岡14-6)]
 旭川医大前を通過し、ツインハープ橋で忠別川を渡った後今度は北に進路を取る。

北海道道90号旭川環状線、第3部 [r140交点→旭川新道交点]
 牛朱別川、R39、宗谷本線、石狩川、R40の順に立体交差し、旭川新道との丁字路まで。

北海道道90号旭川環状線、第4部 [旭川新道重複区間→起終点(R12交点)]
 旭川新道との重複区間を軽くおさらいし、ちょっとだけ残る単独区間をレポートして環状線1周になる。

レポート(第4部)
 旭川新道との交点。ここを左折します。
 札幌 140km
 深川 35km

 国道12号線にいながら札幌まで140kmという標識は旭川新道特有です。中心部を通るルートは延長が140kmないんで。

 旭川新道区間の写真はこの通り逆光になってます。まぁ環状線を1周すると必然的にどこかで逆光になるんで、重複区間にそれをうまくぶつけた感じです。取材日を改めるとこういう問題は起きないんですけどね。
 逆光でも8月だとそこそこ日が高いので少しはマシかな。
 遠くに見える公園トンネルをくぐった先にr72交点があるのですが、立体交差になっていて、分岐する側道から交差点にアクセスする必要があります。
 公園トンネル。延長110mの短いトンネルです。
 トンネルを抜けると分岐です。

 裏話。「あー、この辺は環状線だけど新道とダブってて、しかも逆光だから撮るのは適当でいいかなー」、と言ってみると、運転中のでじ氏は右車線を結構な速度で飛ばしてくれました。まぁ、ゆっくりだろうと急ごうと逆光なのは変わりませんし。ちゃんとしたレポートを見たい人は国道12号線の方(ただし逆方向)へどうぞ。
 春光台アンダーパスです。この真上をr72旭川幌加内線が走ってます。さっきの公園トンネルより延長長いかも(笑)

 ちなみに分岐するとr72旭川幌加内線ですが、標識では春光と鷹栖の地名が出てます。幌加内へは忠和まで旭川新道で、忠和からr98、r915、r72経由のほうがいいかと。
 立体交差なんで合流があります。合流の直後トンネル。これ、反対方向で交差点の標識を撮ろうとするとトンネル出口なんで機敏なシャッター操作が要求されます。
 春光台トンネル。上り線と下り線で延長が微妙に違いますが、600m弱です。
 トンネルショットは僕の大好きな写真です。ナトリウム灯が素敵だけど、ダイオードもたまにはいいかなと。

 ちなみにナトリウム灯から出る光はD線といって波長のかなり近い2種類の光線が合わさったものです。色ってのは目に入った反射光の波長によって決まり、色によって波長は違います。なので、ナトリウム照明下では濃淡はわかりますが色彩はわからなくなります。LED照明だと様々な波長が混ざった白色光なのでトンネル内でも色の認識が可能です。
 金星橋通りとの交差点。

 左折、金星橋  直進・R12、札幌 深川 道央道

 自衛隊旭川駐屯地や新旭川駅はこちらから。  
 お次も市道との交差点。旭町とか割合ローカルな地名が国道の案内標識に出るってのはいいね。
 市道交差点を挟んでr146旭川鷹栖インター線分岐があります。高架を潜った先ですね。この立体交差はトランペット型をしてます。
 ここで左に入ります。撮影タイミングが絶妙(笑) 道央道旭川鷹栖ICのみならず、嵐山もこちらから。
 次の信号待ちの車列がずいぶん長くなってます。r1124近文停車場緑町線との交点なのですが、そのまま旭川市中心部の4条通に続く道でもあるので左折車が多いんです。旭川鷹栖からの合流も左車線だしね。
 r1124近文停車場緑町線との交点。

 直進・R12、札幌 深川
 左折・r1124、R237方面 富良野 旭川駅
 札幌 135km
 滝川 50km
 深川 30km
 市道交差点をもう一つ通り過ぎたあと、近文大橋に向かって少し上り坂になります。ここで曇って逆光が解決したのはいいのですが、通り雨に降られました。
 近文大橋で函館本線と石狩川を一気に跨ぐ。
 路側帯完備、広々4車線。もはやオーバースペックって感じ。
 残りのr90区間の地図です。国道12号線に挟まれた僅かな区間。
 r90&r98との交点。ここで左折するとr90・r98重複区間ですが、番号が若い道路が優先なので標識ではr90単独表記。
〜「北の道標」交差点徹底?解説〜
 

 忠和4条2丁目

 右折・r98、沼田 多度志
 直進・R12、札幌 深川  左折・r90、富良野 旭川空港

 右折すると嵐山の西側を通り、湯内トンネル経由で多度志、沼田方面へ。幌加内もこちらから。直進すると旭川トンネルをくぐって非新道と合流。左折するとr90とr98の重複区間。残りはもう少し!

 ここで左折。旭川トンネルはここを直進。
 富良野 61km
 旭川空港 23km

 再び、r90としての区間です。
 交通量は穏やか。
 雨紛〜緑が丘を除いた市街地地域の中では一番交通量が少ないエリアかも。
 この辺りの内回り車線だけなぜか歩道と車道が植え込みでほぼ隔離されている。しかも路側帯は狭いし・・・
 きました、r12起終点のR12交点が近づいてきました。元の場所に戻って来るってのもいいもんです。
〜「北の道標」交差点徹底?解説〜
 

 神居2条1丁目

 右折・R12、札幌 滝川
 直進・r90、富良野 旭川空港  左折・R12、旭川駅

 R12非新道との交点。ここがr90旭川環状線の起点でもあり終点でもある。左折すると旭川大橋経由で4条西、4条通に。右折すると台場経由で新道と合流し、札幌方面です。

 r90起終点

 さて、お疲れ様でした。めでたく旭川1周です!

 Would you like to try this route again?
評価&感想
 この道道は僕が旭川に住んでいた頃(といっても2010年春までなのでやたら最近だが)、おそらく最も自分の生活に身近だった道道である。旭川の郊外在住であればそういう方はたくさんいるはず。
 撮影計画から撮影完了まで4年もかかったのは自転車での撮影が困難(早朝 、かなり左寄りのアングルからの撮影にしないと危険)だった為であり、同じ理由でまだ撮ってない道道が実はもう1本あったり。

 で、旭川時代にもっとも親密だったとはいえ、今回は旭川を離れてからのレポート撮影。地元民の視点からは少々離れた見方でレポートを書いてますし、評価もそういう感じに仕上がりますよ。

険道度 22点/100点

 道路スペックよりも運転の難しさで点を出すわけだが、交通量が激しいとはいえ結局は北海道レベルなので大したことはないが、初心者ドライバーだと永山あたりは難しいかも。

景観・名所 33点/100点

 最初20点と入力したが、ツインハープ橋があるのでおまけ。

交通量 80点/100点

 4車線路が丁度良く機能する程度の交通量だと思う。あと、夜は夜で暴走族が出ます。実家からエンジン音が聞こえてきたり、道路の真中にそれっぽいタイヤ痕があったり、今日も旭川は平和だなって思いますね。

道路設備 78点/100点

 最初90点と入力したが、正直立体交差がもっと欲しいので少し差し引いた。

線形 96点/100点

 環状線でのカーブはいいとこ3箇所なのだが、実はそこで死亡事故が起きてたりする。スピードの出しすぎでしょうね。

合計 365点/500点 総合評価 81点/100点

 この道道は地元民以外の人間が好き好んで使う道ではないと思っている(特に豊岡、東光は)ので地元民視点で評価を考えたが(ちなみに合計と総合評価はほとんど無関係に出しています)、使い勝手のいい道です。

 全線4車線路で快適、周囲には店舗がたくさんあって優秀なバイパス路です(本州のバイパス路と違ってあまり住宅街から隔離された雰囲気じゃないのも使い勝手がいい)。札幌の環状線と違って都市計画道路と道道が一致しているのも紛らわしさがなくていいし、安定して広めの4車線路ってのがなにより使いやすい。ただ、道路設備の項で書いたように永山〜末広のところなんかで立体交差が欲しいところです。橋が2つ続くと走りにくいんです。

 というわけで、全4部めでたく終了!です。

関連するページ

北海道道90号旭川環状線、第1部 [起終点(R12交点)〜R237交点]
 Shall we try this route again? もう一周しましょ。

北海道道90号旭川環状線、第3部 [r140交点→旭川新道交点]
 永山、流通団地、末広と、旭川市の北側へ向かって走る。交通量多くロードサイド店舗もたくさん。

一般国道12号線
 旭川と札幌を結ぶ幹線国道。道中、29.2kmの実感なき(?)日本一の直線路を擁する。旭川新道は第16部と第17部で下り線をレポート、上り線は全線レポートしてます。

北海道道72号 旭川幌加内線
 蕎麦畑広がる幌加内町。旭川からの最短路はこんな道。このあたり、冬が厳しいんです。

北海道道1124号 近文停車場緑町線
 道道とは知らずにいつの間にか通過しているような道道。指定区間が微妙だし・・・

北海道道98号 旭川多度志線
 道中、湯内トンネルが最近完成してずいぶんと通りやすい道路になりました。ただ、湯内峠は惜しい・・・。


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最終更新:10年10月6日