区間4では霧島連山の麓に広がる森林を北上する。
 鹿児島県最後のIC、栗野ICを通過した後、九州自動車道は、2番目の県、宮崎県に突入する。
上り線 区間3
九州道上り線 区間4
上り線 区間5
25-1 加治木JCT.
25 加治木
24
溝辺鹿児島空港
23 横川 22 栗野 21 えびのJCT. 20 えびの 19 人吉

Discription
 取材日:2017年10月27日
 鹿児島→八代

 九州縦断旅行というコンセプトで訪れた鹿児島県。
 翌日の撮影を予定していたが台風接近による降雨が確実だったので市内観光をやめてでも撮影しに行くことに。

 なお、八代では給油後すぐに引き返し、指宿まで南下した。
Report / Section.4
 [ 23 ] 横川IC

 霧島温泉郷へはこちらから。
 横川ICを通過する。
 天降川と横川市街地をまたぐ橋。

 道路右側(東側)には霧島山を遠望する。
再び山間部を登る姿に戻っていく。
 [ 22 ]栗野4km
 [ 21 ]宮崎分岐18km
 [九州道] 熊本123km
 [宮崎道] 宮崎104km

 距離標識。えびのJCT.は宮崎分岐という形で表現されている。
 鹿児島県最後の自治体、湧水町に入る。

 湧水町は2005年、栗野町と吉松町が合併して新設された町で、町名の由来は両町に共通する「湧水」の存在による。
 県境に向け上り勾配も続くが、交通量が少ない区間だからか登坂車線はない。
 [ 22 ] 栗野 2km
 (268) 栗野 湧水 [ 22 ] 出口1km

 栗野ICは旧栗野町中心部にほど近い。なお、合併した2町のうち規模が大きいのは栗野の方だが、対等合併ということもあり役場はそれぞれの旧役場を使った分庁舎方式となっている。
 気をつけよう 積過ぎ 荷崩れ 過積載

 またまた安全標語。
 (268) 栗野 湧水 [ 22 ] 出口500m

 栗野と吉松の湧水はともに霧島山の伏流水である。栗野の丸池は名水百選として、吉松の竹中池はソーメン流しの名所として知られている。そんな霧島の恵みを受ける湧水町だが、肝心の霧島山へ向かう県道は途中で途切れており、直接のアクセス路は存在しない。
 (268) 栗野 湧水 [ 22 ] 出口

 出口標識は文字の大きな西日本仕様。

 栗野市街はICから近いが、吉松へは栗野から8kmほどR268を走行する必要がある。なお、R268を西へ向かえば伊佐、そこから出水・水俣方面へアクセス可能であり、栗野ICは地味に広域的な利用もできる立地だったりする。
 [ 22 ] 栗野IC

 湧水町へはこちらから。

 九州では道路よりも先に乗り鉄をしていた私としては吉松の方がイメージが強いが、それでも栗野のほうが大きい街なのである。
 霧島山の麓に位置する栗野岳を正面に望む。
 またもや中央分離帯で作業中。
 車線規制だが平日ということもあって割とスイスイ走れる。
 [ 21 ]えびのJCT.12km
 [宮崎道] 宮崎市街98km
 [九州道] 熊本市街117km

 こちらの標識ではえびのJCT.と一般的なジャンクション名表記がされているのに加え、方面表記が「〜〜市街」とされている。

 宮崎までの距離感がいまいちわからないが、鹿児島から走ると高速道路経由では熊本より近いらしい。
 車間確認。そういえばずっと80km/h制限なので車間も80m仕様です。
 トンネル情報。

 ということは、久しぶりのトンネル・・・!?
 おお、トンネルだ。

 その前に、ご丁寧にもラジオ周波数が書かれている。それも、鹿児島と熊本の両方

 地域的に両方共聴取できるのかもしれないが、この手の標識、それ以前に字が小さくて読み取れない
 木原トンネル 長さ1900m

 丸太感がありそうで実はコンクリートっぽい坑口デザイン。
 トンネル内は拝み勾配になっているようだ。

 この辺りの九州道は川内川に沿っているので大きな峠があるわけではないのだが、木原トンネル付近はちょっとした難所になっている。
 トンネルを抜けると下り勾配が続く。

 旧吉松町域から県境を跨いでえびの市にかけては加久藤盆地と呼ばれる細長い盆地に位置している。地形データで見ると吉松と栗野では川沿いの地形が大きく変わっていることがよくわかる。
 九州道は盆地南側の山地をショートカットし、えびのJCT.の辺りで盆地南縁に出る。

 加久藤盆地は東西約15km、南北は5km程度で、九州道はその中央部を南北に貫いている。その様子は後ほど。
 吉松PA 1km

 「P」のみの懐かしいシンプルな表記。右側に色あせた「自販機」ピクトグラム付きの西日本仕様。

 「P」表記のみのSAPAはたいていは無人・・・。
 吉松PA入口。

 鹿児島からノンストップだったので入ることにする。
 PAへのランプ上で北緯32°を通過する。

 通過している都市は、吉松と南京

 この2つだけ!?と思う方もいるかも知れない。私もそう思った。
 北緯32度というのは地中海の南部とモロッコを通過し、アメリカでは中部の農業地域をぶち抜いている。頼みのアジアも、南京を抜け、成都をかすめるとあとはチベット南部という微妙な位置を通過する。そんな32度線上に位置するもう1つ大きな都市は、イスラエル第二の都市、テルアビブである。
 吉松PA

 昔ながらの公衆トイレ的な無人PAと、自販機。建物は頑丈そうだがシンプルな休憩施設。
 本線に戻る。盆地部からそれた山地を走るが、周囲はのどかな風景が広がる。
 また車線規制だと・・・!?
 280KP。ここで鹿児島ICから約66km。
 吉松PAを過ぎて間もなく、宮崎県に入る。

 [ 5 ]宮崎まで89km

 標識は掠れており、特に下段の距離表示はほとんど読めないが、県サインのイラストだけは鮮明。描かれているのは海岸と県の木「フェニックス」で南国風情溢れるデザインだが、なぜか空が黒い。元は青だったのかもだが、おかげで夜のような昼のような、ちょっとした闇を感じる仕上がりになってしまっている。
 なお、県のカントリーサインの少し後ろにはえびの市のそれも設置されている(前写真)。

 えびの市のデザインは「田の神さあ(タノカンサア)」。薩摩地方に伝わる「田の神」様の石像を祀る習慣がモチーフとされている。宮崎県ではその中でも衣冠束帯を纏った「神官型」が多いことが特徴的である。  
 車間距離を十分に

 地味にカーブがきつい。そのくせ開放的な区間でスピードは出やすい。
 えびのJCT 2km

 方面と分岐だけが描かれたシンプルな案内標識。えびのJCT.設置当初のものだろうか。
 「震災復旧箇所渋滞情報」なる電光掲示板が設置されている。

 2016年の熊本地震の影響によるものである。撮影当時は震災関連の工事は終わっており、単なる所要時間表示としての役割を果たしている。
 [ 21 ] えびのJCT. 1km

 左へ:[宮崎道] 小林 宮崎
 本線:[九州道] えびの 熊本

 きちんとしたジャンクション標識が登場する。宮崎道の次のICは18km先の小林となる。えびの市街に向かう場合は九州道えびのICへ向かおう。
 震災復旧箇所表示。

 福岡方面については、熊本を経由しない東九州道経由のルートも一応存在する。小倉東基準で130kmぐらい遠回りなんですけどね・・・。
  [ 21 ] えびのJCT. 500m

 左へ:[宮崎道] 小林 宮崎
 本線:[九州道] えびの 熊本

 
 [宮崎道 MIYAZAKI] 小林・宮崎
 [九州道 KYUSHU] えびの・熊本

 既存の標識といろいろスタイルが違うジャンクション標識。路線名部分を反転させず、英字表記を日本語の横に配置しているので従来より英字の主張が強い。行き先は全体的に文字が大きいので判別しやすい。

 ・・・のだが、こういった配色の分岐標識はえびのでしか見たことがない。
 [ 21 ] えびのJCT.

 [宮崎道] 小林 宮崎
 [九州道] えびの 熊本

 先述の通り、宮崎道を選ぶと18km先の小林まで出口がない。都城まで南東方向に進み、宮崎の手前の清武JCT.で東九州道とクロスしたのち市内へ入る。宮崎市中心部までは宮崎道経由で85kmだが、実はここにもショートカットルートがあって、高原ICで降りてR268/R10を経由すると13kmほど短縮できる。
 [ 21 ] えびのJCT.

 宮崎道分岐。分岐部はどちらも2車線となっており、本線から本線が分岐する姿が堂々としている。
上り線 区間3
九州道上り線 区間4
上り線 区間5
25-1 加治木JCT.
25 加治木
24
溝辺鹿児島空港
23 横川 22 栗野 21 えびのJCT. 20 えびの 19 人吉
最終更新:2018年5月8日