Description

 取材日:2019年5月26日
 南九州道水俣IC→九州道鳥栖JCT.

 撮影日は5月にしては異例の高温に見舞われた日。
 南国の太陽は高度が高すぎてダッシュボードは常に灼熱状態。各SAPA停車で車載カメラを動かしては冷却しての繰り返しだった。

Report / Section.8
17 松橋IC

 宇土市・宇城市・天草・高千穂方面へはこちらから。

 松橋IC合流。

 高速ナンバリング標識がここにも。どんどん浸透していますね。

 元のデザインよりはだいぶ大きな標識になったけれど、国道おにぎりみたいな感覚で置くならもっと大きくてもいいのではないだろうか?

 車間距離を十分に

 だいぶ遠くに前方車がいるから大丈夫。

[16-1]城南5km
[ 16 ]御船11km
[15-2]嘉島JCT.13km
  福岡127km

 距離標識。福岡市中心部までは2時間圏内。ここからは更にヤクモノの間隔が狭いようだ。

 速度自動取締機 設置路線

 ある情報サイトによれば、この先191.6KP付近にループコイル式の速度取締機が設置されているという。Hシステムではなく路側に設置されているタイプとなる。

 車間確認。ちょっと詰まってきた?

 熊本県内では写真のように跨道橋の橋脚を工事している箇所が何箇所かあった。車線自体が左に緩やかに避けているので狭さは感じないが、右車線だと工事箇所すぐそばを走るので怖いかも。

 ここで一旦熊本市に入る。元々の熊本市域ではなく、旧城南町域にあたる。

 この先、九州道は熊本市と他の自治体の境界を縫うように走っていること、また2010年に合併した城南町・植木町域にそれぞれ出入口があることから、何度も出入りする上ICの数が多いので九州道からは熊本市は非常に広く感じられる。なお、デザインは旧城南町の「下田のイチョウ」がモチーフであるという。

 [16-1]城南 2km

 城南SICまで2km。2017年7月に供用開始されたスマートICである。

 緑川PA 3km
 詫麻PA 15km

 休憩施設までの距離案内。緑川PAは有人だが、託麻PAは無人である。お買い物やご飲食をするなら緑川を利用しよう。

 (266) 城南 [16-1] 出口1km

 城南SICまで1km。宇城氷川SICのときと同じく、隣に次のICの名前がかかれた標識(実際は2枚と見せかけて1枚に2つ描かれている)。御船ICはこの次の出口となる。

 トンネル情報表示板。山でもないのにどんなトンネル?

 塚原トンネル 長さ340m

 (266) 城南 [16-1] 出口700m

 八代以来のトンネル。土被りの薄さからして何か事情がありそうだ。

 地図を見ると理由は一目瞭然で、塚原古墳群という熊本県内最大の古墳群が存在する。九州道工事の際に発見され、調査が行われた後に「塚原古墳公園」として整備された。用地内だけで100基近い古墳・石棺が存在するというすごい遺跡のようだ。

 (266) 城南 [16-1] 出口

 城南SIC出口標識。熊本市南区の城南・富合エリアへはこちらが最寄りとなる。先述の塚原古墳公園は当SICを出た後、高速道路に沿って南へ戻る形でアクセスできるが道がわかりにくそう。

16-1 城南SIC

 本線直結型のSIC。本線脇に城南バスストップを併設しており、熊本-人吉経由宮崎を行き来する「なんぷう号」が停車する。

 出入口は上下線で別々に一般道に接続している。直接接続するのは熊本r38宇土甲佐線で、ICから北西方向に走ればR266に出る。熊本市内南部へのアクセスも良好で使い勝手は悪くない。

 緑川PA 1.5km

 再び九州道の路線標識。

 緑川PA 1km

 ここで甲佐町に入る。

 デザインは特産品の「アユ」。町内はPA名にもなっている緑川が縦貫して流れている。

 緑川PA

 コーヒーカップのピクトグラムがあるということは何かお店がありそうだ。買うものはないけど寄ってみよう!

緑川PA

 緑川PA入口。減速車線はまずまずの長さ。

 施設全景。奥にある給水塔が目立つが、ここではNEXCO西日本のロゴが描かれておりなお目立つ。撮影当時は太陽が非常に高い位置にあり、影なんてほとんどなかった。

 当PAの施設は地元の惣菜メーカーであるヒライが運営している。このレトロな社名ロゴと市松模様が目印。

 ヒライは熊本のみならず大分・佐賀・福岡の計4県に店舗を展開する食品メーカーで、「食のインフラを目指す」というミッションの通り、店舗数が多く主要道路を走っていると路面店舗をかなり頻繁に見かける他、各スーパーにテナントショップを出しているという。SAPAでは緑川ぐらいなんですけどね。

 緑川PAには小さな園地もあり、ヒライで買ったお弁当を広げて・・・といいたいが、ベンチには木陰がなく灼熱の日差しが降り注ぐ。

 そんな地元企業の運営する緑川PAだが、一般道側ゲートは無く外部利用はできない。Googleストリートビューでも1車線幅ギリギリの側道で藪を掻き分けその様子を撮ってくれているが、エリアに入れそうな裏口は確認できなかった。

 なお、奥にはヘリポートが設置されている。緊急救命時用とのこと。ドクターヘリとか?

 緑川 橋長440m

 ここで甲佐町を流れる川、緑川を渡る橋。

 右側に見える山は飯田山(標高431m)。嘉島で分岐する九州中央道はあの山の麓をトンネルで通っている。

 緑川を渡る橋。ここもシンプルな作り。

 [ 16 ] 御船 2km

 御船IC手前で御船町に入る。デザインは恐竜。

 1979年に日本初の肉食恐竜化石が発掘され、後に1990年、ダム周辺から更にまとまった点数の恐竜化石が見つかるようになった。これが契機となり、1998年に御船町恐竜博物館がオープン。2014年に新館に移転し現在に至る。
 なお、御船町で見つかった恐竜の歯の化石は通称ミフネリュウと名付けられているが、カントリーサインに描かれているような首長竜ではなく二足歩行をする肉食恐竜(メガロサウルス科)であると推測される。脇甘いっすね…。

 (3)(445) 御船 山都
 [ 16 ] 出口1km

 「熊本市南部」の文字もあるが、当の熊本市が合併で広がっていることもあり標識は交換されず古いまま。

 (3)(445) 御船 山都
 [ 16 ] 出口500m

 R445に直接接続、熊本市内のR57バイパスまで4車線が確保されているため、熊本市の南西側は守備範囲となるだろう。R3からは離れている&R3自体が4車線あったりSICが整備されているので宇土・富合方面は御船ICを使うほどではないかな…。

 (3)(445) 御船 山都
 [ 16 ] 出口

 逆にR445を東へ向かえば御船町中心部を経て甲佐・山都へ至る。あの「通潤橋」もR445経由でアクセス可能だが、今となっては山都へは九州中央道のほうが便利

16 御船IC

 御船町・熊本市南区方面へはこちら。バスストップが併設されているが2017年10月以来休止状態。

 御船IC合流。

 だんだんおなじみになってきたナンバリング標識。

 嘉島JCT. 2.0km

 嘉島JCTの予告標識。ここは名前だけの2km案内ではなく図形案内を2kmとして最初に置いている。

 ちょうどいいタイミングで嘉島町に入る。

 デザインは六嘉の獅子舞。県の重要無形文化財で、加藤清正の虎退治に由来するもので、毎年10月に地元の六嘉神社例祭の際に披露・奉納されるという。標識は色褪せており胴体が「透明マント」状態だが現物はきちんと色がついた布を纏って行われている。

[15-2]嘉島JCT.1.4km
[15-1]益城熊本空港6km
  福岡115km

 [15-2]嘉島JCT. 1km

 左へ:[E77] 九州中央道 山都
 本線:[E3九州道] 熊本 福岡

 小池高山ICは左へ。現在は山都中島西ICまでの開通であり、かろうじて山都町内に高速道路で入ることができる。

 情報表示板。九州中央道側は南九州道でみたような国交省設置のスタイル。「山都・高千穂方面 山都中島西ICまで通行可能です」とのこと。

 九州道上りでは高千穂の案内は松橋ICで行われておりここには書かれていないが、下り線にはきちんと「高千穂」の文字がある。

 [15-2]嘉島JCT. 500m

 左へ:[E77] 九州中央道 山都
 本線:[E3九州道] 熊本 福岡

 嘉島JCTの開通は2014年3月のことで、標識は当初からヒラギノ仕様だったが後にナンバリング部分の貼替えが行われて現在の姿となったようだ。

 [15-2]嘉島JCT.

 左へ:[E77] 九州中央道 山都
 本線:[E3九州道] 熊本 福岡

 九州中央道に入ると益城本線料金所を過ぎた後まもなく小池高山ICが分岐し、その後山都方面まで計12.6kmが共用されている。R445に接続し現在終点となっている山都中島西ICは2018年12月に供用開始されたようだ。

15-2 嘉島JCT.

 九州中央道はこちらから。区間8はここまで。

 九州中央道は熊本県嘉島町と宮崎県延岡市を結ぶ新たな横断路として事業化が進んでいる高速道路で、2019年現在熊本県山都町、宮崎県高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町で建設が進んでいる。事業化されていない区間が多いので全線開通自体実現するかどうかは不透明な状況といえる。

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最終更新:2019年6月22日