Description

 取材日:2018年3月17日
 この時も「道の旅に出かけよう!」管理人、かっしー氏と同行していただいている。
 撮影から公開まで3年の間が空いており、標識や沿線の風景も2021年現在のものとは異なっているかもしれない。

Report / Section.1

大橋JCT

中央環状線へはこちらから。地下と高架を結ぶとんでもない構造のジャンクションだが、4方向すべて行き来できるのがありがたい。

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用賀 → 大橋JCT

 大橋JCT分岐を通過すると交通量は一旦落ち着く。前方に見える大きな高架は中央環状線からの合流ランプである。

 大橋JCTでは渋谷線下りに向かうランプが2車線で、上りに向かうランプは1車線の状態で渋谷線本線と合流する。地下と地上を行き来するループ部では2車線の状態でループしており、地上に登ってきたら上りに向かうランプだけが分岐するような構造をしている。

 大橋JCT合流を通過するも、都心方向へ合流してくる車はあまりいないため、交通量はむしろ落ち着いてくる。

 2019年11月-翌2月の交通流図によると、大橋JCTで3号上りから中央環状線に分岐する交通量は約2万台に対し、中央環状線から3号上りに入る交通量は約2千台である。大橋JCT手前の上り線交通量は4.9万台/日なので、通過後は3.1万台まで減る計算となる。

303渋谷

 ここで、渋谷ランプの一般道側からの合流がある。

 渋谷ランプは都心方面ランプと用賀方面ランプがJR渋谷駅を挟んで900m程度離れて設置されている。このため、渋谷ランプで入って渋谷ランプで下りるという奇行も簡単にできてしまう。どちらかのランプの名前を変えてもいいのではと思う。

 渋谷 出口800m [302]

 渋谷ランプ出口まで800m。六本木、南青山はこちらから。

 渋谷線上りの最終出口となる。r412/六本木通りに接続しているが、R246青山通りに抜けることも容易である。逆に、ランプ出口が都心方向を向いているため渋谷駅周辺へのアクセスには向いていない。やっぱり名前変えてもいいのでは。

 渋谷エリアに向けて急な下り坂となる。高架道路の向こうに新旧様々な高層ビルを一望するこの景色は首都高ならでは。

 左側から順番に、渋谷セルリアンタワー、渋谷ストリーム、渋谷クロスタワー(一番奥)、渋谷スクランブルスクエア(撮影当時建設中)が写っている。渋谷ヒカリエはスクランブルスクエアの影に隠れてここからは見通せない。

 渋谷 出口600m [302]

 六本木、南青山に加え、六本木通りより南側の広尾や恵比寿といったエリアも近い。2号目黒線天現寺まで走るのがもったいないときに渋谷で出てしまうのもありだろう。

 この辺りでJR山手線を跨いでいる。首都高を走っていると山手線の存在感は全然感じられないのは不思議な感覚だったりする。

 画面左端に写っている巨大な建物は渋谷スクランブルスクエア東棟である。高さ230m、地上47階建ての渋谷エリアで最も高い高層ビルであり、撮影から約1年半後の2019年11月に開業した。隣接して中央棟、西棟の2つのビルも建設される予定であり、こちらは2027年の開業を予定している。

 JR渋谷駅の東側に出ると緩やかにカーブし、渋谷クロスタワーの脇を通る。このビルは1975年竣工、高さ131mのオフィス主体のビルである。

 JR渋谷駅東口でR246は玉川通りから青山通りへ名前を変え、その直後、渋谷クロスタワーの手前で、R246青山通りとr412六本木通りの二手に分かれる。渋谷線はこの先谷町まで六本木通りと並走して都心方面へ向かうこととなる。

302渋谷

 渋谷出口。先程の600m手前標識から一度も予告標識がないまま分岐するので、利用する場合は忘れないように注意しよう。

 六本木通り都心方向に直結するほか、ランプの直後の交差点を左折するとR246青山通り/表参道方面へ、右折するとr305明治通り/恵比寿方面に容易にアクセスできる。この次の出口は都心環状線霞ヶ関/芝公園、2号線天現寺といずれも遠いので、カバー範囲は意外と広い。

 青山トンネル

 一般道もろとも青山学院の運動場敷地の直下を通るという学院型トンネルである。

 先程通過した渋谷ランプには開通以来長らく下り線入口が設置されていなかった。上り線出口と対になって設置されたのはなんと開通から55年後の2019年のことである。

 青山トンネルを抜けると、アップダウンはあるものの見通しの良い区間がしばらく続く。奥に見えるピッカピカのビルは六本木ヒルズ森タワーである。これぞ山アテ・・・ではなくビルアテである。

301高樹町

 まもなくして高樹町ランプを通過する。先程通過した渋谷ランプと対になる形で設置されている。

 高樹町を過ぎて更に走り続けると、道路は緩やかにカーブして六本木ヒルズはフロントガラスからその姿を消す。

 3号渋谷線は六本木ヒルズの脇を通り抜けている。六本木周辺(というか港区の再開発地域)は高層ビル地帯であるが正面にひときわ高く見えているのが虎ノ門ヒルズである。

 谷町JCT 700m
 左へ:(C1)霞ヶ関 北池袋
 右へ:(C1)芝公園 湾岸線

 谷町JCTの予告標識。左右どちらを選んでも都心環状線に進む。左側を選ぶと霞ヶ関ランプを経て4号新宿線、5号池袋線を分岐し、右側を選ぶと芝公園ランプを経て1号羽田線を分岐し、湾岸線方面へ接続する。

 標識にある「レインボーブリッジ」は都心環状線内回り→1号羽田線→すぐに11号線というルート選択をしてアクセスする。

 谷町JCT 300m
 左へ:(C1)霞ヶ関 北池袋
 右へ:(C1)芝公園 湾岸線

 300m手前の案内標識。方面表示の「さいたま」は5号線経由で、「上野」は江戸橋JCTから1号上野線に進んでアクセス可能である。

 なお、都心環状線の1周は14km余りで、谷町JCTから見ると江戸橋JCT付近が反対側になる。標識にない6号向島線方面へ向かう場合は内回りと外回りどちらを選んでも大差はない。

 谷町JCTが近づく。谷町JCTは六本木通りと麻布通りの分岐(六本木二丁目交差点)の真上にあり、周辺にはアークヒルズや泉ガーデンタワー、六本木グランドタワーといった高層ビルが立ち並ぶ。

谷町JCT

 C1都心環状線はこちらから。撮影当時は内回り線に入ったようだ。

 都心環状線へ向かうランプに入る。2車線の本線が1車線ずつ分かれており、カーブがまあまあ急なのでスピードには気をつけたいところ。

 3号渋谷線のレポートはここまで。

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