Description

 取材日:2018年4月21日
 東海北陸道白鳥IC→小矢部砺波JCT

Report / Section.6
10 白鳥IC

 郡上市白鳥町、中部縦貫道経由大野・福井方面はこちらから。

 中部縦貫道からの合流。随分広々してますね。

[ 11 ]高鷲7km
[11-1]ひるがの高原13km
 高山60km

 距離標識…と、その横に幅員減少の標識

 そうです。
 ここから先は暫定2車線区間です…!

 この先白鳥IC-飛騨清見ICは2019年3月までに工事が完了し、2019年12月現在この区間は全て完成4車線で供用されている。
 撮影(2018年4月)当時は4車線化工事の真っ最中であり、写真は全て暫定2車線当時のものとなる。工事中で撮れなかった標識も一部ありますのでご了承ください。

 対面通行 200m先

 白鳥ICを過ぎ、無情の暫定2車線区間へと突入する。

 といっても撮影当時は4車線化に向けた工事が急ピッチで進んでおり、本線脇では作業中のクレーンやら機械やらを多数見かけることができた。

 センターポールのみの対面通行区間に入る。こうなると一気に巡航速度も下がるし運転側も疲れるんですよね。

 トンネル情報。白鳥-飛騨清見も容赦なくトンネルが続くのに、今となっては4車線化が終わってもう1本のトンネルを車が走っているのだから凄い。

 白鳥トンネル 長さ530m

 ここで標高500m。トンネル番号は28/56で、長い長いトンネルカウントもここで前半戦終了となる。

 4車線化完了以降、下り線は新しいトンネルをくぐっている。長さは540mで旧トンネル(現上り線)より若干長いようである。

 法面も拡幅にあわせて作り直しているようで、トンネルといい橋といいどこもかしこも大工事。

 チェーン脱着場の標識がフェンスの向こう側に見えている。ここは路肩が広いだけで、本線から隔離された空間ではないので使うとしても応急的に脱着する程度か。

 高鷲トンネル 長さ1640m

 こちらも現在は上り線専用に切替えられたトンネルである。現下り線トンネルは長さ1680m。

 [ 11 ] 高鷲 2km

 工事区間において新設される車線側の標識は移設(撤去?)され、代わりに仮設の小さな標識が置かれている。ICの案内標識も例外ではない。

 R=600mのカーブ。ただでさえフェンスがギリギリに迫っておりスピードなんて出せるものではない。

 [ 11 ] 高鷲出口 1km

 仮設標識は目立たないし一番下が隠れてるしでちょっと残念な感じ。

 ひるがの高原に関する看板。

 [ 11 ] 高鷲出口 500m

 [ 11 ] 高鷲出口

 高鷲ICはこちらから。ここも仮設の小さいやつだとっ!?

 もともとの標識or現在の標識についてはGoogle画像検索などで参照してほしい。方面に「高鷲」とだけ書かれた普通の出口標識である。

11 高鷲IC

 高鷲ICはこちら。郡上市北東部の旧高鷲村エリアに近く、冬はスキー場へ向かうルートにもなったりする。

 東海北陸道ではぎふ大和とここ高鷲の2箇所が開発インターチェンジとされている。

[11-1]ひるがの高原6km
[ 12 ]荘川13km
 富山135km 高山53km

 距離標識。最下段には富山の文字。2時間半ぐらいですかね。

 個人的な感想になりますが、富山と高山って2つ並ぶと見分けにくいですね。上手いこと分けられないものか。

 トンネル情報表示。まだ27本のトンネルが待ち構えている。

 エボシ山トンネル 長さ240m

 このトンネルで30本目。

 ひるがの高原SA 4km
 松ノ木峠PA 22km
 飛騨河合PA 43km

 左側はるか遠くに新設された距離標識。流石に無人PAの飛騨河合には満空情報はつかないらしい。

 相変わらず左側は工事中。

 鷲見橋 橋脚高日本一 118m

 ここで鷲見川を渡る鷲見橋を通る。標識にある通り日本一「橋脚が高い」橋で、標識にも長さでなく橋脚高が書かれている。

 その高さ118mは通常のビルの30階以上に相当する。奇遇にも橋脚高と同じ高さのタワーがこの先富山県小矢部市に存在する。「クロスランドタワー」という展望塔、下から見上げたその高さは今いる橋を下から見上げた高さと一緒なのである。

 鷲見橋を通る。驚くことに、もう一本建設している

 いや4車線化工事だから当然っちゃ当然なのだが、日本一高い橋をもう1本造るというパワーワードが今ここで実行され、そして完成している。

 ひるがの高原SA 3km
 松ノ木峠PA 21km
 飛騨河合PA 42km

 鷲見橋を渡り終えると、まさかの縦型の距離標識がお目見えする(撮影当時の仮設のもの)。3段標識ならぬ3列標識である。

 追越車線 2.3km先

 上野第1トンネル 長さ510m?

 トンネル標識まで仮設になっている。

 上野第2トンネル 長さ510m

 ここで標高は800mまで登っている。気づけばだいぶ季節を逆戻りしたようで、周囲の木々も葉っぱのついていないものが目立つ。

 ひるがの高原SA 1.2km
 松ノ木峠PA 20km
 飛騨河合PA 40km

 休憩施設の案内表示。工事フェンスには「新潟方面次の給油所153km」の文字。必要なら早めの給油を。

 新潟方面の次の給油所は有磯海SAで、富山を過ぎ魚津市内に位置している。福井方面へは北陸道小矢部川SAが次の給油所で、そこまでの距離は98kmとなる。またETC2.0車両は福光ICで給油のための一旦下車が可能である。

 90KPを過ぎる。もうちょっとで東海北陸道も折り返し地点だ。

 ひるがの高原SA 500m

 500m手前になって本来の形式の標識を拝めるようになる。

 追越車線。ひるがの高原SAはもう少しだ。

 ひるがの高原SA
 [11-1] ETC出口

 標識は路側に設置されたもので、架設されてるわけでもなくシンプルに直立しているだけ。こういう置き方は積雪のある地域で比較的新しい標識に見られる。

ひるがの高原SA

 長良川SA以来の休憩をここで取る。SA施設の手前にバス停があり、ETC出口は大型車スペースの奥にある。

 なお、こちらのSICは給油所以外の施設を利用してから退出可能である。ちなみに一般車駐車場は下り線にはなく、上り線施設にのみあるようである。

 施設全景。画面中央の建物はお土産物屋やレストランが入っており、コンビニは画面右奥の建物に独立して入っている。

 商業施設正面。休日とあって多くの観光客で賑わっていた。

 お察しの通り、管理者はNEXCO系列ではなく三セク企業である。入口看板のフォントや建物の雰囲気もそうだけど抽象的なロゴが個人的には決定打ですね。

 ひるがの高原SA下りにも築山園地が存在する。駐車場と周辺の山並みを一望できる長めのいいスポットだ。

 駐車場規模は小型100大型16で、ずいぶん小型車に偏っている。標高860m(SAとして日本一高い)で眺めの良いロケーションにあることから、チェーンベースとしての機能よりも観光施設としての機能を重視した印象を受ける。

 築山からはセメント工場と大日ヶ岳がよく見える。ちょっと工場の割合が高いかな…?

 園地は狭いが、山の名前が入った記念撮影スペースも存在していた。

 正面に映る山が大日ヶ岳で、山頂の標高は1709m。昔は岐阜-福井の県境でもあったが、現在は岐阜県内の山であり、北側を高山市、南側は郡上市が占めている。麓は大きなスキー場があり、冬はスキー客で賑わう。夏は日帰り登山可能な山としても人気で、スキー場麓から山頂まで往復6時間半(標高差750m程度)とのこと。スキー場のゴンドラは夏場も登山客向けに動いており、これを利用すれば更に手軽に登頂可能となる。

 高原といえば牧場、牧場といえばソフトクリーム…はまだ寒いので、売店でヒルガニアン珈琲をいただく。ミルクっ気の高い贅沢なコーヒー牛乳だった。

 ひるがの高原は正式な地名ではなく通称で、SA北側は蛭ヶ野高原、SA周囲は上野高原とも呼ばれる。野菜や酪農製品の生産も盛んで、ノリとしては那須や軽井沢に近い別荘地といった感覚かな?

11-1 ひるがの高原SASIC

 エリア出口手前でSIC出入口が分岐する。

 SICの運用は2007年の試験運用が最初で、その後2009年に正式に恒久化。SICの歴史としては長い部類に入る。SA利用後に退出できるが入場後にSAは利用できない。

 SAを後にする。標高は900m。もう周りに緑はないが、その代わりに桜の花がきれい。

 途中で高山市に入る。美並IC手前からここまでずっと郡上市だった。

 高山市もまた平成の大合併により市域が拡大した市であり、その面積は2019年12月現在日本一となる2,177平方kmを誇る。郡上市(1,030平方km)の倍以上であり、大阪府と香川県よりも大きく、東京都とほぼ同じ面積である。

 荘川ICに向けて下り坂に転じる。工事でここも幅が狭い…。

 [ 12 ]荘川 2km

 荘川ICまで2km。これも仮設の標識。

 道路情報表示は仮設ではなさそうだ。もともとのもの?

 (158)荘川 [ 12 ] 出口1km
 危険物積載車のみ白川郷方面出口

 荘川ICの予告標識。方面はIC名のみでとてもシンプルなもの。

 接続国道はR158高山市荘川の市街地にほど近い。危険物積載車はこの先飛騨清見ICまで連続走行可能だが、白川郷に向けてはここで降りて一旦高鷲方面に折り返し、R156を通るのが安全なルートとなる(飛騨清見-白川郷の並行一般道はいわゆる酷道)。一般車においても白川郷IC混雑時には荘川IC経由でのルートを通るよう促されている。

 (156) 荘川 [ 12 ] 出口600m

 ここからは元々の追越車線区間である。

 情報表示。屋根がついているのは防雪対策。

 (158) 荘川 [ 12 ] 出口

 荘川IC出口。白川郷方面へ一般道経由で抜ける場合は次の飛騨清見ではなくここ荘川で降りる必要がある。

12 荘川IC

 高山市荘川はこちらから。白川郷へはここで降りてR156を北上するのが距離的には最短となるため、混雑状況などに応じて使い分けよう。

 区間6はここまで。続きは区間7。

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最終更新:2019年12月11日