取材日:2018年4月21日
東海北陸道飛騨清見IC→小矢部砺波JCT
取材日:2018年4月21日
東海北陸道飛騨清見IC→小矢部砺波JCT
IC合流。追越車線はしばらく続く。
[ 14 ] | 白川郷 | 24km |
[ 15 ] | 五箇山 | 40km |
富山 | 103km |
距離標識。ここから白川郷まで24km。IC間距離は24.9kmで東海北陸道の中で最も長い。
トンネル連続 10本
この先対面通行
下り勾配は2.0%のものが延々続く。
トンネル直前で対面通行に戻る。
飛騨清見-白川郷は東海北陸道最長となる飛騨トンネルを挟む区間であり、4車線化については事業化すらされていない。しかし、2019年9月に国交省が飛騨清見以北の全線を4車線化する「方針」を示しており、飛騨トンネルそして東海北陸道全線の4車線化が現実味を帯びてきた。
この先トンネル連続 チェーン切れに注意
小規模ながらチェーン脱着場が設置されている。外が積雪でもトンネル内は舗装が露出しているためチェーンをつけたままだと破損の危険性がある。
二本木トンネル 長さ1300m
下り線のトンネルとしては39本目。
トンネル内は下り勾配かつカーブしている。
池本トンネル 長さ1770m
標識は縦型のコンパクトなもの。
ミボロトンネル 長さ160m
カタカナ名称がインパクトのあるトンネル。
とにかく下り坂。どんどん標高を下げていく。
東俣トンネル 長さ550m
トンネル番号は42/56。心なしか周囲に緑が戻ってきた。
江黒トンネル 長さ1430m
トンネルを抜け、飛騨市に入る。その奥には舟原トンネル(1120m)が待ち構える。
カントリーサインのデザインは「古川祭の起し太鼓」。ユネスコの無形文化遺産にも登録される。撮影日は奇しくも古川祭の翌日だった。
いら谷トンネル 長さ1530m
保トンネル 長さ1560m
淡々とトンネルをくぐり続けている。
飛騨河合PA 1km
トンネル内に内照式の予告標識が設置されている。
飛騨河合PA
トンネル出口の手前で左側から分岐する。
飛騨河合PAはこちらから。トンネルとトンネルの間にある。
奥のトンネルは東海北陸道で最長、日本で3番目に長い道路トンネルである飛騨トンネルである。
飛騨河合PA脇を通る。
飛騨河合PAの用地は飛騨トンネル建設の建設基地として使用されていた。長大トンネルの脇にPAがある例は、他に関越道谷川岳PA&土樽PAが有名だろう。なお飛騨河合トンネルは季節限定のカプセルショップとトイレ自販機のみの小さなエリアであるが、かつてスマートICの社会実験が行われていた。周囲は下小鳥ダムのダム湖と湖畔を走る狭い県道があるのみの無人地帯で、その交通量は80台/日と極めて少ないものであり、5ヶ月間の実験の後事業化は中止された。
長さ10710m、日本第3位の長さを誇る長大トンネルに突入する!
飛騨トンネル内は緩やかな線形が続いているが、トンネル内もずっと下り坂である。
Wikipedia記載の数字によると両側の高低差は約214m。平均勾配にするとほぼ2.0%とのことである。
トンネル内には1kmごとに両坑口までの距離が示されている。また、待避所には緊急用の電光掲示板が備え付けられている。写真は出口まで6km。もうちょっとで折返しだ。
飛騨トンネルはまだまだ続く。
飛騨トンネルは1993年に施行命令、1996年に白川村側より先進坑が、1998年に本坑が掘削開始され、2007年1月に本坑が貫通し2008年7月5日開通・供用開始された。水圧と土圧と闘いを続けた工事は難航を極め、先進坑の掘削機は貫通を前に停止し修復不可能になるなど困難が多くあったという。
[ 14 ] 白川郷 出口2.6km
白川郷ICは飛騨の次の大牧トンネル出口付近に設置されている。その出口の予告標識もまたこのようにトンネル内である。
[ 14 ] 白川郷 出口1.6km
10km以上に及んだ飛騨トンネルも順調に走れば10分弱。その出口はもうすぐ先に見えてきた。
飛騨トンネルを抜けると岐阜県最後の自治体、白川村に入る。
大牧トンネル 長さ580m
飛騨トンネルを抜けたすぐ先にもう1本のトンネルがある。白川郷ICまでもう一息。
飛騨トンネルと大牧トンネルの間で庄川とR156を渡る。有名な合掌造り集落(荻町集落)はこの辺りで最接近しており、その距離は約700m程度である。
[ 14 ] 白川郷 出口500m
[ 14 ] 白川郷 出口
白川郷出口の案内標識。下り線白川郷ICの予告標識は全てトンネル内で、通常の形の標識が存在しない。
接続国道はR156。白川村には他にR360が通っており、天生峠(あもう-)を経て飛騨市、不通区間の代替路にあたる白山白川郷ホワイトロードを経て石川県白山市に抜けることも可能だが、どちらも11月-6月ごろまで冬期閉鎖となる他、後者は白山国立公園を通るため夜間通行禁止など通行制限が厳しくアクセス路として期待できるものではない。
白川村・合掌造り集落へはこちらから。
撮影当時は荻町集落(合掌造り集落)の訪問を目的としてここで一旦退出した。
用地の関係もあってかIC内は平面交差となっている。(出口側が優先)。
合掌造り集落として世界遺産に登録された3集落のうち、ここ白川村にある荻町集落はその中で最大規模かつもっとも観光地化が進んでいる。集落では外国人観光客の増加が著しく、利用する車両も年々増加している。料金所は2レーンしか無いが混雑時はヤバそう…。
区間8はここまで。続きは区間9。