Description

 取材日:2017年4月15日
 御殿場IC→東名経由小牧IC、小牧IC→東名経由名古屋IC、音羽蒲郡IC→引佐連絡路→浜松いなさJCT.
 1日で御殿場-小牧を往復するという強行軍。
 これで念願の東名全区間撮影が叶ったが、下り線は愛知県内で不安定な天候となり、当日午後と翌2018年に上り線を撮影している。

 取材日:2019年4月13日
 東名高速道路 三ヶ日JCT→小牧JCT
 1日で横浜-小牧-富士を走る強行軍。
 この日に撮った写真のうち、区間15,16の全部と17の一部は「道の旅に出かけよう」管理人のかっしー氏の撮影した写真である。

Report / Section.15
17-1 三ヶ日JCT

 新東名へ向かう引佐連絡路はこちらから。

Link: 新東名高速道路
引佐連絡路
Prev: 東名高速道路 区間14
浜松西 → 三ヶ日JCT

 ジャンクションは東名高速にしては山間部にあるが、全体的な構造はゆったりと作られている。

 引佐連絡路からの合流。前方に見える橋は一般道のもの。

 区間14のレポートでも述べたが、三ヶ日はみかんの大産地。山の中腹までびっしりとみかん畑が広がっている。

 合流を終えると東名の路線標識が現れる。ナンバリング採用以前の今となっては古いタイプのものだがフォントはヒラギノで書かれている。

 1km先トンネル 追突注意

 この先、静岡県と愛知県の県境はトンネルである。

 新城PA 3.5km
 赤塚PA 17km

 休憩施設までの距離案内。2つとも珈琲マークだが、2017年7月末、赤塚PA下りの商業施設が閉店しており現在は無人の施設となっている。補助標識に「美合PAまで32kmです」との文字があるが、美合PAは有人で下り線施設は比較的規模が大きい。

 [ 18 ]豊川11km
 [18-1]音羽蒲郡22km
 名古屋市街77km

 静岡県内最後の距離標識。この先県境ということもあってか音羽蒲郡までIC間距離は10km以上で久々に出口の少ない区間となる。

 宇利トンネル 長さ810m

 トンネルよりずいぶん手前にトンネル標識がある。

 静岡-愛知県境に位置する宇利トンネルに入る。

 宇利トンネルを抜けると、東名高速最後の県、愛知県に突入する。

 県標識のデザインはの鯱。名古屋城の天守にいるアレであり、名古屋城のシンボルとして親しまれている・・・のだが、実は安土、大坂、江戸、駿府、伏見といった県外の天守閣にもいたという。

 新城PA 2km

 県境によくあることだが、標識が連発する。

 程なくして新城市のカントリーサインが登場する。

 モチーフは能面に鼓である。T.Tさんのサイトによれば、新城市にある富永神社の例大祭がモチーフだと書かれている。

 新城PA 1km

 新城PA

 愛知県最初のヤクモノは新城PA。下り線は大型24、小型23と小規模だが24時間営業のファミリーマートが入っている。

新城PA

 PA自体は先述の通り東名にしては小規模であるが、一般道側駐車場のぷらっとパークもきちんと設置されているところが中日本らしい。なお新城PAから新城市街を挟んで北側には新東名の長篠設楽原PAが設置されている。

 PAからの合流。木々に交じる満開の桜が美しい。

 豊橋北BSを通過する。たしかに豊橋市の北部に位置するが、新城市との境界上にあり、周囲には鉄道駅も駐車場も見当たらないことからどう使えばいいかわからない立地にある。

 バス停通過直後に豊橋市に突入する。

 モチーフは大型船。豊橋市は港湾法上の重要港湾に指定されている三河港が所在する都市であり、2013年時点での輸出額約2兆円はほとんどが完成自動車によるものである。

 豊橋PA 1km

 舘山寺以来山間部を走ってきた東名だがそろそろ周囲が田園地帯っぽくなってくる。

 豊橋PA

 奥に見える標柱にはかつて広域情報掲示板が設置されていたが、撤去されている。

 豊橋PAは2019年4月に下り線のみ新設されたパーキングエリアである。無人のエリアだが情報表示ぐらいは設置されているので気になるなら立ち寄っておこう。

豊橋PA

 旧豊橋本線料金所跡に設置されたパーキングエリアである。

 その供用開始は2019年4月12日で、2019年撮影(2019/4/13)の前日のことである。

 PA内通路は入口すぐで二手に分かれる。

 車種・・・ではなく、予約制駐車場と普通の駐車場に分かれている。オレンジ色の舗装が予約車駐車場で、別に設置されたゲートを通過して利用する。社会実験としてETC2.0を搭載した大型車向けの予約駐車場として運用されているが、時代が追いついていないのか商業施設が無いからか、利用者を見たという話を一切聞かない。これでは都市伝説ではないか。

豊橋PA

 施設外観。トイレだけのエリアだが一見してそうは思えない充実の出来。

 供用開始翌日にも関わらず利用者は自分たちしかいなかった。施設内にいたのは清掃の方のみだった。

 トイレのみのPAとはいえ、建物の裏手にはテラスが置かれていた。裏手は生活感のある果樹園。ベンチや椅子といった休憩ポイントが多いのも魅力だが、自販機で飲み物を買えるぐらいしかできないのは大きなマイナスか。

 駐車場は大型小型兼用22(小型44)と、予約エリアに大型15特大6。トラックのたまり場ですと言わんばかりの設定だが供用翌日の土曜の朝では誰もいない。

 園地というか休憩ポイントが外にもあった。しかし人がいない・・・。

豊橋本線料金所(跡地)

 2017年時点での跡地の様子。高速道路の延伸、上下線一体型SAPAの増加などにより、通行券交換、偽装といった不正行為が東名/名神の長距離交通を中心に後を立たなかった。その防止を目的に整備されたのがここ豊橋料金所で、1982年に設置決定、1988年に暫定運用、1989年に本運用が開始されたが、ETCの普及もあり2007年にその役目を終えた。

 主な業務は検札業務だったという。流入ICや時刻の確認、通過記録の入力、紛失の場合は流入IC認定、再発行などで、鉄道でのそれとおおよそ同じような感覚である。

 [ 18 ] 豊川 2km

 豊橋PAを後にした。標識の「豊」の字が上下に詰まって見えるが、おそらく「そう見える」だけ。

 (151)(1) 豊川 豊橋 [ 18 ] 出口1.2km

 豊川ICの予告標識。

 案内標識には豊橋の文字があるが、豊橋市には東名どころかいわゆる高速道路のICは1つもない(ただし国道バイパスは存在する)。豊橋市の人口は37.3万人(2018年4月)であるが、これはNEXCO管理の道路のインターチェンジが存在しない市の中では町田市、岐阜市に次ぐ3番めに人口の多い市である(町田の場合は入口ランプが市域を少し通っている)。

 ここで豊川を渡る。

 愛知県内を流れる全長77kmの一級河川。ちなみに市名でなく川を指すときは「とよわ」と濁る。

 (151)(1) 豊川 豊橋 [ 18 ] 出口500m

 豊川ICはR151に接続しR1、R23などには間接的に接続する。R151は豊橋-豊川間では東名と沿岸部を結ぶ大幹線として機能しているが、逆に北へ向かうと奥三河の村を延々と走り、大雑把にはJR飯田線と並行して長野県飯田市まで至るなかなかの道である。

 ここで豊川市に入る。カントリーサインのデザインは「豊川稲荷」がモチーフか。

 (151)(1) 豊川 豊橋 [ 18 ] 出口

 豊川、豊橋両市へのアクセスはこちらから。もちろん豊橋経由で渥美半島に向かう場合もこちらが最寄りであり、東名経由で新城市や奥三河方面に向かう場合もここ豊川ICが最寄りであるが、なるべくなら新東名の方が便利だろう。

18 豊川IC

 先述の通り、東三河地域へのアクセス拠点となるこのIC、周辺には物流業の倉庫や事業所が多く、ロードサイド型店舗や宿泊施設も目立つのが特徴だ。

 インターチェンジ内の敷地には桜が植わっていることが多い。散り際の桜も美しい。

 豊川IC合流。

 ハイウェイラジオ標識。

 東名はほとんど毎ICごとと言ってもいいほど送信箇所が多いのだが、ここで見た情報板には「渋滞情報」の文字が表示されておりちょっと気になった。

 [18-1]音羽蒲郡10km
 [ 19 ]岡崎23km
 [東名] 名古屋市街68km

 距離標識。最下段に修正痕があるがもともとどういう表記だったのか。

 赤塚PA 3km
 美合PA 18km

 休憩施設までの距離案内。補助標識は上郷SAまでの距離と思われるが、ここからだと32kmぐらいになるか。

 次は所要時間表示の標識。ここでいう豊田はJCTではなくICの方。どちらかというとJCTの方が需要ありそうな気もするが。

 赤塚PA 2km

 赤塚PA 1km

 この標識は2017年撮影のもの。当時はまだ商業施設が営業していた。

 赤塚PA入口。駐車場は大型22小型23の機能最小限PAであったが、2017年8月末に商業施設が閉店し、2019年撮影時には無人の施設となっている。

赤塚PA

 2018年7月現在、東名下りで3つしか無い無人休憩施設のうちの1つ(ほかは豊橋PA、由比PA)。付近には赤塚山公園という公園が立地するドライバーと市民の憩いの場。

 なお赤塚山公園には上りからならぷらっとパークを駆使して行けなくはないが公式案内があるわけではないようだ。なお、当PAと次の美合PAは上下線で規模が大きく異なっており、上り線は赤塚が、下り線は美合が大規模になっている。

 赤塚PAを通過。右側の桜並木は上り線施設に植えられているもののようだ。

 余談だが、1つ上の画像は無人化後(2019年)撮影である。豊橋PAと違ってトラックが停まっているので、無人だから利用者がいないというわけではないらしい。

 この辺りから岡崎ICにかけて、両側を山に囲まれるようになる。

 登坂車線 200m先

 ここから長い登坂車線が始まる。

 下り坂でも登坂車線は終わる気配がない。

 この辺りからは岡崎まで東名、国道1号、名鉄名古屋本線は御油断層と呼ばれる谷あいの地形を走る。海沿いの蒲郡をパスし三河高原を横断するいわばショートカットルートで、東海道の時代からこのルートが東西移動のメインルートとなっていた。

 [18-1] 音羽蒲郡 2km

 登坂車線とともに坂を下る。なんかおかしいぞ?

 (1) 音羽 蒲郡 [18-1] 出口1.2km

 音羽蒲郡ICの予告標識。「音羽」は2008年に豊川市に編入合併した旧音羽町の名を取っている。

 音羽バスストップを通過する。バスストップ部分も登坂車線が確保されておりとても広い。

 (1) 音羽 蒲郡 [18-1] 出口500m

 (1) 音羽 蒲郡 [18-1] 出口

 音羽蒲郡ICの案内標識。蒲郡へは愛知r73長沢蒲郡線/三河湾オレンジロードを経由する。

 オレンジロードの由来は追越し禁止のセンターラインが延々続くからではなく、特産品のみかんから名付けられており、かつては有料だったが2012年に無料化された。

18-1 音羽蒲郡IC

 蒲郡市へはこちらから。区間15はここまで。

 なお、蒲郡から先はR23蒲郡/岡崎バイパスを経由して幸田、西尾、刈谷方面へ。あるいは西へ行けば碧南、半田まで比較的スムースにアクセス可能。逆に奥三河方面へは一旦国道1号を経由する必要がある。当ICよりは新東名岡崎東ICの方が便利だろう。

Next: 東名高速道路 区間16
音羽蒲郡IC → 豊田JCT