延長50kmを超えるロング道道の1つ、下川愛別線。第2部以降は北海道らしい森林風景がひたすら続く。途中ダム湖やトンネルも挟むのでそこまで見どころがないわけではないし快適なのだが。
Index

 北海道道101号下川愛別線 第1部 [終点(R39交点)→ 愛別ダム]
 突き抜けるような快晴の元、愛別町中心部から北へ進む。
 道中、岩尾内湖の前哨戦と言わんばかりに愛別ダムのダム湖がある。

 北海道道101号下川愛別線 第2部 [愛別ダム→ 士別市朝日町茂志利]
 第2部では於鬼頭トンネルをくぐり、現士別市(旧朝日町)域へ突入する。

 北海道道101号下川愛別線 第3部 [士別市朝日町茂志利→ 岩尾内湖展望台]
 道道は途中で上位路線のr61士別滝の上線と重複。重複区間は美しいダム湖の景色を堪能できる。

 北海道道101号下川愛別線 第4部 [岩尾内湖展望台→ 士別市/下川町境]
 岩尾内湖の美しい景色後半戦。
 湖を離れてしばらくすると重複路線のr61に別れを告げ、1つ北の町、下川町へ。

 北海道道101号下川愛別線 第5部 [士別市/下川町境→ 起点(R239交点)]
 第5部は下川町内区間を進む。山あいに畑と牧草地が広がる。

Report 2/5
 愛別ダム駐車公園

 第2部はここから更に北上し、士別市旧朝日町域を目指す。
 愛別ダムによるダム湖、狩布(かりっぷ)湖の写真を再掲する。駐車公園からは上流が見やすかったのだろうか、堤体はこの左側にある。
 それでは道道に戻る。

 r101の写真は総じてシャッタースピードの遅い(手前の景色が流れている)撮影となってしまっているが、これは当時のカメラの設定がよろしくなかった。
 道道は狩布湖の南岸を走るが、雑木林に遮られ眺望はあまり良くない。
 駐車公園から2km弱ぐらいの場所、狩布湖を離れ、いよいよ山登りを始めるところで左手に広大な空き地が現れる。

 この広大な空き地に訪れたことのある方も少なくないかもしれない、なぜならこの場所は「きのこの里」広場という名前が付いており、愛別町最大のイベント、「きのこの里フェスティバル」の会場として毎年使用されるからである。
 道道はこれまで以上に山岳路らしい様子になる。

 愛別町公式によると、きのこの里フェスティバルはこんなイベントである。

 愛別ダムで開催される愛別町最大のイベントで、約8,000人が集まります。メインは、「きのこと牛肉の食べ放題」。他にも直径3.5m、深さ2mの大鍋できのこ汁を作る「ジャンボきのこ鍋」、愛別のおいしい米100升を大釜とまきでイッキに炊きあげる「百姓一揆炊き」、町内の特産品のみならず、周辺市町の商工会や愛のまち交流をしている東近江市(旧愛東町)からの出店もあります。素敵な商品がいっぱいのお楽しみ抽選会等、きのこの里の秋の味覚を1日で満喫できるイベントです。ぜひ、お越しください。
 士別市境まで登り坂が続くが、急勾配ではない。

 先ほど「きのこの里フェスティバル」について言及したが、要するにあれは食い倒れイベントである。「きのこと牛肉の食べ放題」は鉄板できのこと牛肉を好きなだけ、白飯ときのこ鍋は1杯150円などとリーズナブルな価格で食べられる。なんたって一気に沢山作るからね。
 すんません、登り坂、続きませんでした・・・

 なだらかな山地に一面森林が広がっているだけなのだが、これがどことなく北海道らしい。
 道中にゲートが存在した。

 この路線は1995年にこの先の於鬼頭(おきと)トンネルが開通して以降、通年通行可能である。見た感じそこまで古いゲートにも見えないので、災害時の通行規制用だろうか。
 
 とにかく雑木林の中を走り続ける。この道道はそれだけの道である。
 
 滝上 60km
 下川 48km

 ここで距離表示。下川まで48kmということは、まだ愛別から14km程度しか走っていない。
 1枚上の画像と全く同じ景色・・・?かと思ったら微妙に違った。
 「トンネル内ラジオ受信可能」の標識。

 トンネルが近いとは思えないほど緩やかな山地だが、この先に長さ1000m以上のトンネルがある。
 於鬼頭トンネル

 r101に2本あるトンネルのうち長い方。1995年完成、長さ1106m。

 「地理院地図」で調べると、このトンネルの土被りは最大150mと、「薄い」。
 トンネル内は照明の間隔がまばらで暗い。

 ちなみに旧道は愛別側では坑口の少し手前から分岐しており、於鬼頭峠という峠を経て士別側ではトンネルから離れた位置で現道と合流する。簡易バリケードにより塞がれているらしく、旧道化から20年を経た現在では徐々に自然に返っていそうだが。
 暗いトンネルはほぼ一直線なので、遠くからでも出口が見える。上のでも出口は見えていた。
 トンネルを抜けると士別市(旧朝日町)に入る。カントリーサインは撮りそこねたが、名物の羊が描かれている。こちらのブログに、旧朝日町のカントリーサインの画像が掲載されていたので、参考まで。

 ナキウサギがスキージャンプしているというエキセントリックなデザインである。これは朝日三望台シャンツェというオールシーズン利用可能なミディアムヒル/スモールヒル級のスキージャンプ台を備える「(ジュニア)スキージャンプの町」であったからだろう。

 なお、この北の下川町はオリンピック選手を多く輩出するスキージャンプの町としてのイメージが強い。
 画面右側、路肩に枯れ木があるあたり荒涼とした北海道らしさを感じる・・・のは私だけだろうか。
 トンネルの士別側は割とすぐに景色が開けてくる。なお、画面右側には天塩川が流れている。
 天塩川沿いに走る道道としてはr101は最上流にあたる。
 滝上 53km
 下川 41km

 ちょうど撮影位置のあたりにもう1つのゲートがある。また、奥に小さく写っている標識のあたりで右に進むと、天塩川に沿って更に遡る。17kmほど走ると天塩川の源流であり利尻以外の道北最高峰の山、天塩岳の登山口に至る。
 天塩岳登山道への分岐を過ぎると、周囲は畑と牧草地が広がる。

 航空写真などで見た感じ、士別市域以北のr101沿線では、下川町内のごく一部だけである。
 左折:朝日市街
 直進:r101 下川 岩尾内湖

 岩尾内湖はこの12km先だ。
 ここで朝日市街方面に抜ける士別市道が分岐する。茂志利トンネルを経由する裏道で、朝日町中心部そして士別市中心部への短絡路である。

 第2部はここまで。
Impressions
 第2部(もちろん第1部でも)を見ていただいて分かる通り、この道はとにかく森林の中を走り続ける。第2部区間は直線で結ぶと12kmほどの距離があったが、見ての通り紹介するものも少なかった。

 ただ、写真が綺麗なので「つい画像だけでも・・・」と載せたくなるのである(色々惜しい部分はあるけど)。

 次のレポート第3部では、いよいよ岩尾内湖沿いを走る。

Links
 北海道道101号下川愛別線 第1部 [終点(R39交点)→ 愛別ダム]
 突き抜けるような快晴の元、愛別町中心部から北へ進む。
 道中、岩尾内湖の前哨戦と言わんばかりに愛別ダムのダム湖がある。

 北海道道101号下川愛別線 第3部 [士別市朝日町茂志利→ 岩尾内湖展望台]
 道道は途中で上位路線のr61士別滝の上線と重複。重複区間は美しいダム湖の景色を堪能できる。

都道府県道レポート一覧へ戻る
蒼の街道トップページへ戻る


最終更新日:15年11月16日