北海道道101号下川愛別線 第1部 [終点(R39交点)→ 愛別ダム]
北海道道101号下川愛別線 第2部 [愛別ダム→ 士別市朝日町茂志利]
北海道道101号下川愛別線 第3部 [士別市朝日町茂志利→ 岩尾内湖展望台]
北海道道101号下川愛別線 第4部 [岩尾内湖展望台→ 士別市/下川町境]
北海道道101号下川愛別線 第5部 [士別市/下川町境→ 起点(R239交点)] |
糸魚トンネル 下川町のカントリーサインが立つこの位置からレポートを続ける。 実際のところ士別市-下川町境はこのトンネル内にある。 |
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糸魚トンネル内部。延長230mと短いトンネルで、竣工は1970年12月と実は道道の認定(この区間は1972年3月)より早い。 トンネル建設に関わる1967年の地質調査の報文(北海道開発局のもの)が見つかったが、こちらには「町道」とある。 |
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そんな昭和なトンネルをあっという間に抜け、名実ともに下川町へ突入する。 ちなみに、糸魚トンネルの標高は約420mで、於鬼頭トンネルより60-70mほど低い。 |
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ここから下川町市街地まで高低差約300mの下り坂となる。 | |
西興部 44km 名寄 32km 下川市街 15km 市街地まで近いようで遠い! というのも、執筆当初第5部が15km以上あるとは予想していなかった。 |
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見晴らしの良い山岳路?が続く。 画面奥に立ちはだかるのは東側にある班毛(ぱんけ)山から続く尾根である。この尾根の向こうにはかつて下川鉱山という銅山が存在した。下川鉱山についてはまた別のところで説明しよう。 |
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その尾根を避けるようにして道道が走る。 | |
法面の整備された道道らしい道道である。対向車もいないし。 | |
西興部 39km 名寄 27km 下川市街10km 特に風景も変わらぬまま5km走っていた。これもロング道道ではわりとよくあることか。 |
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ここの橋梁もコンクリート?舗装だ。 と初見で思ったが、コンクリート+セメントでも白い舗装になるみたいなコメントをネット上で見かけたので、そっちなのかもしれない。 |
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周囲が開けてきた! | |
ずっと緩い下り坂が続く。こんなカーブもあるのでスピード超過に気をつけよう。 | |
左折:r206 風連 直進:r101 下川市街 r206下川風連線の案内標識。ここからR239交点までr206はr101と重複する。 |
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こんな感じでr206が斜めに交わる。 ここを左折すると、緩い丘陵地帯を超えた後に風連のもち米地帯を通り、風連町市街地の南側に出る。途中から名寄市街地方面に向かうことも出来る(r101/R239経由よりそこまで遠回りでもない)、名寄に向かう際はここで左折してしまうのも一考。 |
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r61交点 西興部 34km 名寄 22km 下川市街 5km 画面奥で道路は左にカーブするが、カーブ地点は交差点になっており右折することができる。下川町の温泉である五味温泉へは、この道路を進んだ先の案内に従うのも良いが、この先すぐの地点で右折して農道を経由するのが最短だったりする。 |
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奥まで道路がずっと続く。 | |
西興部 31km 名寄 19km 下川市街 2km 思いっきり撮りそこねたが、撮影地点の100m手前くらいでr758パンケ風連線が左に分岐する。道道交点にも関わらず案内標識は標柱だけ存在している(標識は無い)。 この道道に入ると1kmくらいで未舗装路となり、そのうちゲートが現れて通行止めになる。航空写真で見てもゲートの存在がはっきりわかるとともに、通行止めになって久しいのか、その向こうのダート区間はかなり荒れている。 |
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切り通しの下り坂。気がつけば歩道が整備されており、市街地が近いのが見て取れる。 r758であるが、道路敷地まで確保されたダート路が西側に4kmほど続いているが、道道予定地は名寄側と繋がっておらず、未開通路線となっている。3kmほど南側にあるr206が通年通行できる状況において、この道道が全通するかどうかあまり期待できなさそう。 | |
五味温泉はここで右折。 五味温泉は協和温泉と同じく炭酸を含む温泉だが、炭酸水素塩泉という泉質で協和温泉とは異なる泉質をもつ。源泉温度は14.6度と低いため加温してあり、また協和温泉同様内風呂の浴槽の1つだけが温泉である。なお、温泉施設は協和温泉より現代的な模様。 余談だが、五味温泉の名前は発見者の五味勘三郎に由来する。1905年に狩猟中に発見、1910年に温泉宿を開業し、その後何度か閉業と開業を繰り返し現在に至る。 | |
直進:r101 国道239号 右折:r354 下川鉱山 下川市街地に入る直前でr354ペンケ下川停車場線が分岐する。 この道道は道道愛好家にとって有名な路線の1つである。路線自体はパンケ川に沿って走り、下川鉱山の跡地で途切れるが、行き止まり側の未舗装区間におにぎり型の道道標識が残されている。標識は経年劣化が激しく腐食が進んでいるというので、私も一度は行きたい路線である。 | |
下川町市街地に入った。 下川鉱山はかつて日本有数の産出量を誇った銅山で、1933年発見、1941年軍需の拡大により三菱鉱業が開発を開始し、1942年に森林鉄道が開通、その後1952年にかけて学校が置かれるなど集落として機能するようになり、高度経済成長期においても規模を拡大し続け、1974年に月産33000t、人口1900人の鉱山集落となる。しかしその後、銅を取り巻く貿易事情やコスト増加に伴い収益が悪化し、急激に規模を縮小する。下川鉱山は1982年採鉱終了、1983年に休山し現在に至る。 | |
左折:R239 美深 名寄 右折:R239 興部 西興部 国道交差点が奥に見える。案内標識を撮りそこねているのでその内容だけストリートビューから確認し書いておいた。 また、撮影位置の手前50mくらいの場所でr354が旧下川駅に向かって伸びる(道道標識も設置されている)。下川駅にはr354とr330下川停車場線の2路線が接続していたが、1989年名寄本線の廃線に伴い廃止、駅跡地にはバスターミナルが設置されている。 | |
道道101号起点R239との交点。右に曲がると下川町中心部を経て興部方面へ、左へ曲がると名寄方面へ。国道自体は名寄川沿いを走る緩やかな快適路だ。これにてロング道道、r101を完走!お疲れ様でした。 |
Impressions
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下川町は特別豪雪地帯、過疎地域、親交山村、山間農業地域という如何にも不便そうな響き満載の町であり、実際、下川鉱山の閉山、名寄本線の廃線という町の衰退をもたらすイベントを経験している。 道道沿いを走っていても静かな内陸の町という印象が強かった。R239沿いも人っけが少ない。 が、この町も当然、鉱業に続く新たな魅力を生み出すべく努力をしている。この町はスキージャンプのメダリストを多く輩出しているし(小中高スキージャンプ一貫教育の体制が整っているらしい)、産業面では木質ペレットを暖房に用いる環境共生住宅などの施設建設、循環型林業経営といった面での努力が認められたのか環境未来都市に選定されている。 r101の周りは見て分かる通り、緑豊かな道北の森林であったり、牧草地であったりする。撮影日は初夏の晴天に恵まれ写真はすごく綺麗であった(カメラの性能的に画質の限界があったが・・・)。沿線自治体はこうした緑を資源として上手く活用し、町として永く存続、発展してほしいものである。 |
北海道道101号下川愛別線 第4部 [岩尾内湖展望台→ 士別市/下川町境] 岩尾内湖の美しい景色後半戦。 湖を離れてしばらくすると重複路線のr61に別れを告げ、1つ北の町、下川町へ。 都道府県道レポート一覧へ戻る 蒼の街道トップページへ戻る 最終更新日:15年11月21日 |