厚岸町と別海町とを結ぶr123支笏湖公園線は、沿線の市街地を結ぶライフラインであるとともに海と台地の織りなす絶景が点在する魅力ある道である。沿岸部はr142根室浜中釧路線と重複しているので、r142のレポートも兼ねてご紹介しよう。

Index

 北海道道16号支笏湖公園線 第1部 [千歳市西森(単独区間終点/R453交点)→千歳市水明郷(水明郷パーキング)]
 支笏湖を離れ、苫小牧方面へ向かう国道から分岐して森の中を東へ進む。

 北海道道16号支笏湖公園線 第2部 [千歳市水明郷 →千歳市錦町(起点/R36・R337交点)]
 森を抜け道央道の橋をくぐって千歳市街へ。
 沿線にある「ナイベツ川湧水」は環境省の名水百選に選ばれた場所で、近くには縄文時代の遺跡群もある。


Report 2/2

道道813号交点

 r813上風蓮大別線との交点。左折すると裏44号のごとく延々と根釧の地を西へ走り、r14厚岸標茶線に接続する。

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北海道道16号支笏湖公園線 第6部
(浜中町浜中基線→浜中町上風連)

水明郷パーキング

 r872支笏湖公園自転車道線も通る小さなパーキング。第2部はここから千歳市街のr16起点までを紹介する。

 水明郷パーキングの少し先から、先程の自転車道線がr16のすぐ脇を通る(道路左側の歩道)。

 シカ飛び出し注意

 自転車の次はシカの飛び出しですと…。

 ここで「その他の危険」を表す警戒標識が現れる。今度は冠水注意、、、ここは主要道道なのだがそんなことあるんですか。

 r872とはガードロープを挟んで接している。歩道と車道で別路線扱いされているようで、キロポストも丁寧にそれぞれ置いてある。

 同様に自転車道と車道が接している地点は、r835釧路阿寒自転車道線、r977十勝川帯広自転車道線、r1087網走常呂自転車道線などにも見られる。

 

 今度の動物注意はタヌキが描かれている。コミカルなものではなくシルエットに近い。

 カーブのたび中央分離帯があるのはありがたい。

 この先の丁字路を左折すると千歳さけます事業所と併設されたさけます情報館にアクセスすることができる。また、r872支笏湖公園自転車道線はこの先左折方向の車道に沿って進むので、しばらくお別れとなる。

 千歳さけます事業所は国立研究開発法人水産研究・教育機構の広報展示施設で、さけます類の孵化放流の歴史や仕組みを中心に展示がされている。施設は千歳川沿いに建っており、秋から冬にかけてはサケ・サクラマスの親魚の遡上も見られる。

 千歳川から離れて山林を通るが、特に風景は変わらない。

 千歳市街 8km

 中央分離帯が長く続く。

 撮影は5月下旬。まだヤマザクラが咲いていた。

 中央分離帯区間を抜けると森を抜け、道路の周辺が開けてくる。まだ市街地とは言えないが、この先は民家や公共施設、飲食店などがまばらに道路沿いに見られるようになる。

 ここで千歳川を渡る。

 千歳川は千歳市西部のフレ岳を源流とする河川で、支笏湖を経て千歳市内を東に流れた後、千歳市街から北に向きを変え江別市王子で石狩川に注ぐ。全長は108kmである。

 5KP。千歳川を渡った直後からr872が歩道として合流している。

 このあたりは路線バスも通っている。

 歩道側にはr872の18KPが置かれている。r872はr16とは逆向きで、支笏湖公園側が起点となる。このレポートでは、だんだんカウントが増えていく方向になる。

 カーブの手前に名水ふれあい公園への入口がある。r16沿線にある立ち寄りスポットの1つなので寄ってみよう。

 敷地に入ると正面に大きな建物が見えるが、これは蘭越浄水場の管理施設であるとともに千歳市水道局水道情報館という広報施設である。

 名水ふれあい公園・蘭越浄水場の総合案内図。公園敷地の向かって左側に内別川が流れている。。

 敷地には豊かな水を象徴するが如く立派な噴水が置かれている。

 公園の脇には内別川が流れる。平時は水深の浅い川で、公園路からつながる飛び石で渡ることができるようだ。

 内別川まで降りてみる。環境省の「名水百選」にも指定されているこの川の湧水は写真の通り澄んでいてとてもきれいな水だ。

 写真奥の木道は川沿いの散策路としてしばらく続いている。また公園内には湧水池という池があり、この付近の湧水が浄水処理されて千歳市内の水道水として利用されている。

 道道に戻る。ここまで来ると市街地はもう遠くない。

 千歳川と並走しながら緩やかなカーブを走る。

 住宅地である新星エリアに入ると道道終点以来の信号が置かれている。

 その次の横断歩道で、r872が向かって左側から右側に移っている。

 この先、r872はr16を離れて千歳川の河川敷を通るようになる。終点はR36交点で、千歳市役所より少し上流の位置となる。

 更に走り進めると道央自動車道の高架が千歳川もろとも市街を通過している。

 道央自動車道をまたぐとそこからはもう普通の市街地路である。左側に見える大きな建物は老人ホームらしい。

 市街地内は交通量の多い2車線路だが、周辺に大きな商業施設等はなく信号待ち以外で流れが滞ることはない。

 300m先にR36/R337との交差点。情報量が多いので不慣れなドライバーはどちらに進むかきちんと準備を。

 左折:R36 札幌 恵庭
 直進:R337 長沼 千歳駅 [道東道]
 右折:R36 [道央道] 苫小牧 新千歳空港

 r16起点交差点の案内標識。道の駅サーモンパーク千歳は直進方向2km先。

 撮影当時は高速道路ナンバリングが未導入であった。この標識の「道央道」と「道東道」をすぐに識別できるだろうか?

道道16号起点

 R36/R337交点。前方を横切るのはR36で、千歳では市街地を迂回するバイパスはなくこの道路が恵庭や苫小牧へ抜ける主要ルートとなる。r16レポートは以上でおしまい。

 直進するとR337に入ってJR千歳駅前に出る。R337は駅を迂回してJR千歳線の北東側に回り込んでおり、その途中には道の駅サーモンパーク千歳が千歳川のほとりに置かれている。

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最終更新:2025年10月19日