広大な畑や牧草地の広がる十勝管内。その周辺には、壮大な風景を見渡せる幾つかの有名スポットがある。
 r806はその1つ、ナイタイ高原牧場に繋がる一般道道である。
Information
路線: 北海道道806号上音更上士幌線
起点:河東郡上士幌町上音更(ナイタイ高原牧場)
終点:河東郡上士幌町上士幌(r418,r316,R273交点)
延長:総延長9,802m
沿線:ナイタイ高原牧場、上士幌町市街地、他
走行:全線(終点→起点) 2017年7月10日撮影
Index

 北海道道806号上音更上士幌線 本編 [終点(r418交点)→ 起点(ナイタイ高原牧場付近)]
 上士幌町市街地からトレース開始。道道自体は、ナイタイ高原牧場の各施設までの道のりで、牧場内は町道となる。

 北海道道806号上音更上士幌線 おまけ [ナイタイ高原牧場]
 本来は道道ではないのでレポート対象外だが、あまりに景色がいいので牧場内を通る道路もレポートしてみる。

Report
 道道806号終点

 直進:R273 上川 ぬかびら源泉郷
 左折:r418 ナイタイ高原牧場 上士幌町航空公園
 右折:r316 本別 足寄

 三国峠へ向かうR273と道道の交点。r806はナイタイ高原牧場へ向かう道、左だ。
 左折するとr418上士幌停車場線に入る。旧上士幌駅は1987年、士幌線の廃止に伴い廃駅となった。

 r418とr806の重複区間はごくわずかで、間もなくナイタイ高原牧場方面へr806が分岐する。
 お寺の山門をバックにr806の道道標識が登場する。
 十勝管内の道道には「維持管理標識」というその名の通り管理者や管理区間の示された標識が立っている路線がいくらかある。r806にも、左側にそれが立っている。
 上士幌町市街を通りぬける。あんまり道道感がないですね。
 直進:音更37km
 右へ:ナイタイ高原牧場14km

 ここで斜めになった十字路。ナイタイ高原牧場へは右へ曲がるのが最短となるが、r806をトレースするには直進。
 市街地の外へ出ると、周囲は一気に畑や牧草地メインとなる。
 左折:帯広
 直進:r337 鹿追
 右折:r806 ナイタイ高原牧場

 r337交点。かつては左折方向もr337であったが、いつの間にか表記が消されていた。また、左側に設置された道道標識もかつてはr806であったが、今はr337である。

 r337のルート変更が行われたことが推測されるが、Googlemapに反映されておらず、めぼしい公式情報もつかめていない。
 信号交差点を右折すると、道路はしばし北を向く。

 r806との重複については、おそらく3枚上の交差点から先程の交差点の間がr337になっていると思われる。現地調査もできなくはないけどわざわざ行くほどではないよなあ・・・。
 ナイタイ高原牧場 13km

 距離表示が後付けされている。左側には補助標識スタイルの路線標識。
 ひたすら直進である。

 画面奥に採土場らしき場所が見えるが、その向こう側で、先程分岐した斜めのショートカットルートとぶつかる。
 まだ直進する。

 周辺は雑木林と牧草地が混じっている。あんまり畑はない。
 夏の北海道らしいいい景色ですよね。
 直進:ナイタイ高原牧場
 右折:萩ケ岡

 萩ケ岡は上士幌市街からR273を5kmほど北上したところにある集落。要するにここで右折すると三国峠方面へ戻ることができる。
 交差点はカーブの途中にある。
 音更川を渡る橋。

 この左側に、上士幌航空公園という滑走路持ちの公園がある。

 滑走路は軽飛行機用のものだが、飛行機の利用よりもむしろ毎年夏に行われる北海道バルーンフェスティバルなど、イベントの開催地としての役割が大きい。
 川を渡りきって台地を登る。
 ここからしばらく、爽快な直線路が続く。
 十勝平野の北側に連なる山々を背景に、牧草地と畑の中をひたすら直進する。アップダウンがあるおかげで視界の広さが半端ない。
 左右の防風林がなくなると更に視界は広くなる。
 農道との交点に立つ号線を示す標識が左側に立っている。上士幌町内のものは熱気球を模したデザインをしており、上士幌町の熱気球に対する思い入れが伝わってくる。
 ナイタイ高原牧場 9km

 既に周辺には牧場が点在していることが写真でもわかるだろう。このあたりに点在するのは、基本的に個人経営の牧場である。
 前方に望む丘はナイタイ高原牧場を抱えるナイタイ山、あるいは東ヌプカウシヌプリという低山で、その奥には然別湖を挟んで北/南ペトウトル山、然別峡を挟んで然別山、そして最奥には十勝岳が並ぶ。

 十勝岳はまさにこの向きなのだが、ここからではやや遠いので見えないかもしれない。
 ここで再び道路は向きを変える。
 左右に広がるのは個人牧場の牧草地である。
 しばらく走ると雑木林の中に突入する。

 この林を抜けると、ナイタイ高原牧場に到着する。  
 大雪自然の村 入口

 Google検索すると1件だけヒットした。かつて町の商工会がお金を出し合って設置した無料キャンプ場・宿泊施設で、特に1970年代後半〜80年代にかけて当時の若者で賑わったという。現在、それを覗き見た感じでは外部の人間が利用できそうな状態にはなっていないが、場所を管理している人はいるんだなという印象を抱いた。
 大雪自然の村を通り過ぎると、ナイタイ高原牧場への最後の直線となる。
 ナイタイ高原展望台入口

 ここを左折すると、牧場内を通り抜けて最高の視界が広がる高原展望台へ至る。非常に気持ちのいい道なので、おまけ編でレポートしよう。

 一方、道道はもう少し直進する。
 この先消毒ゲートが待ち受ける。

 ここから先は林道にも繋がっているが、基本的にナイタイ高原牧場、そしてJA全農ET研究所の敷地が左右に広がる。敷地内道路ではなく間違いなく道道であることを一応付記しておく。
 高原牧場の牛舎や各施設が立ち並ぶ中、進んでいく。
 道道はまもなく起点となる。

 管理のルーズな牧場もあるが、基本的には外部の車両・靴が無消毒で敷地内に入るのは家畜管理の観点からNGである。この後起点でUターンする際も、道道と林道の用地を使って何度か切り替えしてターンした。

 ナイタイ高原牧場は公共牧場であり、隣接して全農ET研究所という研究機関も伴っている。この何たるかはおまけ編に書いておくことにしよう。
 道道806号起点

 2車線路が途切れる部分がr806の起点となる。左側は牧場施設への入口、右は林道につながる。
 道道806号起点

 起点でUターンする。終点付近にもあった維持管理標識がここにも設置されている。

 そういえば、ここには道道標識が設置されていなかった。ちょっと寂しいですね・・・。

 これにてr806はレポート終わり。おまけ編はナイタイ高原牧場内の道路です。
最終更新:2018年1月9日