Description

 撮影日:
 2023年8月25日

Report / Section.34

51 大鰐弘前IC

 大鰐弘前IC出口。盛岡方面から弘前市内に入るにはここで東北道を出るのが最短経路となる。

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小坂JCT → 大鰐弘前IC

 大鰐弘前ICを通過するところで弘前市に入る。

 弘前市のカントリーサインには「弘前城と桜」。弘前城公園は、例年4月下旬~5月上旬を見頃にソメイヨシノをはじめとする2600本の桜が咲き誇る、東北屈指の桜の名所である。

 津軽SA 2km

 東北道最後のSA、津軽サービスエリアが近づく。

 津軽平野はリンゴの栽培が盛んであるとともに、水田が広がる地帯でもある。傾斜地に広がるリンゴ畑の手前に見える大きな建物は、JAつがる弘前東部のライスセンターである。

 津軽SA 1km

 標識からわかる通り津軽SAに給油施設どころかフードコートもなく、商業施設は24時間営業のコンビニに委ねられている。

 津軽SAを手前に平川市に再び入る。

 平川市は2006年に旧尾上町・平賀町・碇ヶ関村の3町村が合併してできた市である。この市境はかつての尾上町境に該当する。

 津軽SA

 津軽SA入口。コンビニのみのエリアとされているが実際はどんなものだろう?

津軽SA

 というわけで、東北道最後の休憩として津軽SAに立ち寄ることにする。

 撮影当日は、少なくとも福島県の国見SA以降、最低でも全てのSAに立ち寄りながら走行している。1つは写真撮影のためと、もう1つはドライバー交代or休憩を重ねて疲労を貯めないためである。

駐車場は大型と小型でエリアが分かれる。

津軽SA

 建屋はこの通り大きいが、向かって左側にトイレがあり、右側にコンビニがある。トイレとコンビニの間に空きスペースがあるが、ここは展示スペースあるいは不使用のスペースとなっている。

 津軽SAの名称部分を撮る。ロゴはネクスコだが何となく公団っぽさが残る。

 2023年当時、下り線側にはセブンイレブンが入居していた。上り線はファミリーマートらしい。

 後で紹介するようにこのSAにフードコートはない。コンビニの窓に面してイートインスペースは設けられているので、外のベンチでなくても建物内でコンビニで買ったものを食べるぐらいのことはできる。

 コンビニとトイレの間にはかつてレストランがあったが2008年を最後に撤退した。広大な空きスペースには、工芸品を紹介するテーブル付き(飲食不可)の場所もあるが、それ以外に本当に空き部屋となっていた場所もある。

 のぼりに書かれた「卓球も津軽SAも独り占め」は2019年ごろのアピール文句らしい。「卓球」が入るのはこの衝立の向こうに卓球台があるようで…。

 空きスペースはカーテンが閉ざされ薄暗く、そして空調が効いていないので非常に蒸し暑い。部屋にはなぜかミニチュアのねぷたが煌々と明かりを灯されて展示されており、この明かりが部屋をいっそう暑くしている。

 SAからは岩木山を望むことが出来るらしい。

 撮影当時は日が西に傾いており、SAの西北西にある岩木山は逆光の状態にあった。夏の夕方とあって空気も霞んでおり、当時は輪郭がうっすら見える程度だった。

 元々レストランも備えた立派なSAであっただけに、やはり駐車場は広大だ。

 SA施設脇は一般道側駐車場に繋がっている。

 津軽SAのセブンイレブンは、実は平川市内唯一のセブンイレブンである。平賀と尾上にファミリーマートとローソンは複数あり、碇ヶ関にもローソンがあるが、セブンイレブンはここしかない。

 SAの青森寄り半分は園地とりんご園が占める。公団時代からの姿が残るSAとあり、園地の立派さはなかなか。花壇の管理も大変そうだ。

 通路の奥にはリンゴ園が広がる。柵の向こうには8品種47本のりんごの木が植わっており、撮影当時は白い袋を掛けられたリンゴの実がたくさん実っていた。

 このリンゴ園は10月下旬に1日だけ一般開放され、りんご狩り体験として津軽SAの訪問客に振る舞われる。(2024年のリリースはこちら

 津軽SAを後にする。撮影当時、あのリンゴは誰が管理して何に使われるんだろうという疑問を抱いていたが、そのうちの何割かは一般開放で分かった気がする(しかしその残りは・・・?)。

 不正通行を断じる横断幕。ここ青森は東北道端点であり、不正通行を水際で食い止める最後の砦なのかも。

 [ 52 ]黒石6km
 [ 53 ]浪岡20km
 青森41km

 距離標識。黒石浪岡は14kmも離れている。

 動物注意の標識。今度はシカのシルエット。

 平野部の端っこを延々となぞる。

 東北道を境に向かって右側に見える斜面はリンゴ畑が広がる。果樹園がよく見える高速道路というと山梨県内の中央道を思い出す。

 津軽でリンゴ栽培が盛んになったのは明治時代からである。リンゴの木が持ち込まれたことをきっかけに、菊池楯衛という当時の県庁職員がリンゴの可能性を見出し、当時技術開発が進んでいた北海道で接ぎ木法を伝習した。その後菊池は津軽が適地であることを確かめた上で地元の弘前に苗木と技術を普及しリンゴ栽培を広めた。青森県のリンゴ栽培は国内生産の過半を占めるほどに成長したが、その礎を築いた菊池楯衛は今では青森りんごの始祖と呼ばれる。

 [ 52 ] 黒石 2km

 黒石ICまで2km。黒石もまたリンゴ産地として有名な街である。

 菊池楯衛はもう1つ弘前に「名物」をもたらした。それが弘前城の桜である。1882年、菊池楯衛はそれまで数十本の桜の木があった城内に、ソメイヨシノを1000本寄贈した。菊池が寄贈した木々はその後抜かれたり折られたりしたものも数多くあるが、後に旧藩士の内山覚弥が1903年にかけて1000本のソメイヨシノを植栽し、桜の名所としての弘前城を築いた。

 黒石市内に入る。田舎館村を挟んで弘前の東にある市で、市域の多くは八甲田山に続く山地が占める。

 弘前城の桜で特徴的なのは、国内でも長寿なソメイヨシノの大木の数々である。明治期に植えられた木々はリンゴの栽培技術を支えにした弘前方式という管理のもとで、60-80年と言われる寿命を過ぎてなお樹勢を保ち花を咲かせている。

 (102) 黒石 弘前 [ 52 ] 出口1km

 (102) 黒石 弘前 [ 52 ] 出口500m

 黒石ICではR102に直接接続する。弘前市街まではR102を西に走れば15km弱の道のりで、大鰐弘前ICより離れているため下り線で黒石経由で弘前に向かうシチュエーションは少なそうだ。

 情報表示。左車線工事とのこと。

 青森市から弘前市に東北道経由で向かう場合は黒石経由が案内されるが、7号経由のほうが距離は短いため一概に東北道を使えばよいというわけでもない。国道接続はいいのだが使い道が・・・。

 (102) 黒石 弘前 [ 52 ] 出口

 黒石ICはまもなく。弘前へのアクセスはやや不利だが、黒石・田舎館・藤崎へのアクセスはこちらで良いのではないかと思われる。もちろん、R102経由で青荷温泉や八甲田へ向かう場合もここが玄関口となる。

52 黒石

 黒石IC出口。黒石市内はこちらから。

 黒石ICを通過する。

 東北道のルートマーカーを目にするのもあとわずか。

 浅瀬石川 橋長140m

 浅瀬石川を渡る。

 牡丹平バスストップ

 バス停を通過する。前方で東北道を跨ぐ橋は青森r268弘前田舎館黒石線で、R102の旧道にあたる。

 牡丹平バスストップは高速黒石とも呼ばれ、あすなろ号(青森-盛岡)と、ブルーシティ号(青森-仙台)が停車する。

 緩やかなカーブが続く。

 望遠気味にして撮ると前方右の丘陵にリンゴ畑が広がっていることがわかる。

 撮影日(2023/8/25)当日弘前は35.4℃の最高気温を記録したが、2023年8月は8/10の39.3℃を筆頭に極端な高温の日々が続き酷暑であった。2023年の青森産りんごは前年比15%減の37.4万トンに留まり、1973年からの50年で3番目に少ない年となった。

 [ 53 ]浪岡11km
 青森32km

 距離標識。浪岡の次は青森市街。遂に3段目に表示するものがなくなった。

 緩やかなカーブとリンゴ畑を目に猛暑の津軽をひたすら北上する。

 左車線で作業が行われていた。草刈りかなんかのようで。規制区間は短かった。

 撮影の翌日(2023/8/26)は津軽半島北部で記録的な高温となり、今別では観測史上最高となる33.7℃を記録した。青函トンネル記念館に冷房がなく屋内で暑い思いをしたのはこの日である。青森まで来たら涼しいと思ったら、むしろ関東より暑かったのである。

 高舘PA 1km

 標識には「東北道最後のパーキング」と誇らしげに表示されている。

 高舘PA

 東北道最後のPA、高舘PAはこちらから。

高舘PA

 東北道最後のPAだが無人のエリアということで通過する。

 トイレと自販機のみのPAであるが、特に上り線は他のパーキングエリアよりも敷地が広く取られている。除雪や作業の待機場所となることも想定されているのだろう。

 高舘PAの近くには竹鼻地区という集落がある。東北道に県道が並走しており、その県道沿いに住宅が立ち並んでいる。

 ここで青森市に入る。東北道最後のカントリーサインになる。

 このカントリーサインは旧浪岡町に入るポイントとして置かれていた。2005年4月に浪岡町は青森市と合併し、青森市のカントリーサインに改められた。

 

 羽黒平バスストップの標識が現れる。

 羽黒平は「はぐろたい」と読む。牡丹平と同じく、あすなろ号とブルーシティ号が停車する。

 [ 53 ] 浪岡 2km

 バスストップを通過する。

 かつては青森上野線(現パンダ号スカイ線)も停車していたが、2006年に弘前バスターミナルの乗り入れが開始された際に停留所から外された。

 日が傾いていく中、とにかく青森へ車を走らせる。

 (7) (101) [E64]津軽道
 浪岡 五所川原
 [ 53 ] 出口1km

 浪岡ICまで1km。浪岡ICではR7に直結しているほか、R7交点で更に津軽自動車道に接続する。

 津軽自動車道は浪岡から五所川原を経て鰺ヶ沢へ向かう道路で、2025年時点で浪岡から津軽柏ICまでの19.5kmと鰺ヶ沢IC手前の3.7kmが供用されている。

 (7) (101) [E64]津軽道
 浪岡 五所川原
 [ 53 ] 出口500m

 浪岡ICは浪岡市街の北にあり、ICからR7を南下すると4kmほどの道のりで市街地に至る。R101五所川原方面への分岐は浪岡ICより北で、青森市街に向かってすぐのところに分岐がある。

 なお、津軽自動車道に接続する場合もR7交点で一旦信号交差点を通過する必要がある。このため津軽自動車道は東北道とは直結している扱いになっていない(JCT建設計画もあるにはある)。

 疲れる前にこまめな休憩を とあるが、浪岡まで来ればここで降りる以外に休憩手段はない。

 (7) (101) [E64]津軽道
 浪岡 五所川原
 [ 53 ] 出口

 補助標識に青森空港への案内もあるが、こちらは浪岡市街から県道を経てアクセスする。

 青森空港は2023年度の定期路線利用者数が116万人、県内の三沢空港は32万人とのこと。利用者数が近い空港はそれぞれ、青森空港:新潟や北九州、秋田、三沢空港:庄内といったところ。

53 浪岡

 浪岡IC出口。青森市浪岡、五所川原・鰺ヶ沢方面はこちら。

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