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 取材日:2017年4月15日
 御殿場IC→東名経由小牧IC、小牧IC→東名経由名古屋IC、磐田IC→引佐連絡路→浜松いなさJCT.

 1日で御殿場-小牧を往復するという強行軍。
 これで念願の東名全区間撮影が叶ったが、下り線は愛知県内で不安定な天候となり、当日午後と翌2018年に上り線を撮影している。

Report / Section.12
14 菊川IC

 菊川市街、掛川バイパス方面はこちらから。

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吉田 → 菊川

 菊川ICを通過する。

 市の中心駅であるJR東海道本線菊川駅からは2km足らず。さわやか菊川本店はへ1km程度。

 [14-1]掛川5km
 [ 15 ]袋井17km
 名古屋市街135km

 掛川ICまでは結構近い。

 日本における高速道路のインターチェンジの間隔は平地地方部で15kmというのが基本的な考え方であった。東名の整数番号のICがまさにそういった間隔なのだが、掛川より菊川、磐田より袋井といったどうもニーズの噛み合わない立地のインターチェンジが多い印象をうける。

 そういったICの穴埋めは追加ICで補われてきたが、ETCの普及とともに更に間隔を縮め、高速道路の利用を促進する狙いでスマートICが近年活発に整備されている。

 掛川市に入る。

 ここもカントリーサインは茶がモチーフだ。

 毎度おなじみ所要時間表示板。

 ラインナップは吉田以来特に変わらない。

 [14-1] 掛川 2km

 掛川ICの予告標識。IC間距離6.0kmとあって、ちょっと走れば着いてしまうぐらいの距離感。

 (1) 掛川 [14-1]出口1.3km

 予告標識が1kmより少し手前に設置されている。

 小笠PA 3km
 遠州豊田PA 18km

 続いて休憩施設までの距離案内。遠州豊田PAはスマートインターチェンジが併設されている。

 (1) 掛川 [14-1]出口500m

 ところで掛川ICの接続道路にはR1の表記があるが、インターチェンジで直接説ぞするのは県道で、R1までは最短ルートで3km以上離れている。とはいえ、接続するr403磐田掛川線は掛川市街の南側を迂回するバイパスとして機能しており、また掛川市中心部自体インターから近いので市街地アクセスには不自由しなさそう。

 インターチェンジ手前の情報掲示板。

 (1) 掛川 [14-1] 出口

 掛川IC出口標識。1969年6月に設置されたバスストップを発祥とし、1993年12月に供用された追加ICである。開発インターチェンジ制度を利用し、地元の要望・出資により建設されたという経歴をもつ。

14-1 掛川IC

 掛川市中心部はこちらから。JR掛川駅南口からは1km少々で、実は東名から東海道新幹線停車駅へのアクセスとしてはトップクラスの近さを誇る。

 ちなみに東海道新幹線の掛川駅もまた、建設後に地元住民らの請願により停車駅となった請願駅である。時系列としては新幹線駅のほうが先であった。

 小笠PA 1.7km

 掛川IC流入路。流入車線は比較的長く、ゆとりある作りとなっている。

 小笠PA 1km

 [ 15 ]袋井10km
 [15-1]磐田14km
 名古屋市街128km

 袋井ICの標識だけヒラギノ体を使われたものに更新されている。距離は変わらないはずなので、老朽化とか・・・?

 小笠PA

 関東近郊の方でも、さすがにこのあたりまで来ると馴染みの薄いSAPAが現れるのではないだろうか。自分にとっては未知のエリアだった。

小笠PA

 下り線の規模は大型37小型72と決して小規模ではない。NEXCO系のスナック、ショッピングが入った一般的な有人PAのようである。

 一方、上り線は大型68小型150とPAとしては大規模なのが特徴的だ。

 小笠PA脇で210KPを通過する。

 JR東海道本線・東海道新幹線をオーバークロスする。

 両線路との立体交差は焼津-大井川焼津藤枝以来となる。なお、東名下り線においてこれらの鉄道との交差はここが最後で、次に新幹線とクロスするのは名神岐阜羽島ICまたは伊勢湾岸道名古屋南JCT付近となる。

 車間確認 200m先

 確認基点

 縦型の目立たない車間確認標識と薄っすらと残る路面標示。あまり確認させる気がないようだ。

 正面に見えるのは岡津バスストップ。

 北にはヤマハ掛川工場とその向こうに天竜浜名湖線桜木駅、、南にはR1袋井バイパスが位置するがあまり便利な立地ではない。

 速度自動取締路線

 この先のどこかにオービスがあるようだ。

 程なくして袋井市に突入する。

 カントリーサインのモチーフはクラウンメロン。高級マスクメロンとして知られるブランド果物の1つで、ここ袋井は戦前にイギリスから導入されたアールスフェボリット種の栽培方法確立の地である。

 クラウンメロンは先述の導入種から独自改良を重ねた約20種の品種が栽培されているらしく、またその栽培はガラス温室で高度に管理されており、品質管理においても外観・内容において厳しい検査基準が設けられている。出荷品に貼られたシールには生産者番号が記され、まさに職人による手作りの逸品である。

 なお、等級「中」に相当する「白」でも価格は1玉5000円前後〜となる。高級品の「山」は7000円〜、最高級品の「富士」は希少品で、1玉2万円を超える品物となる。

 袋井にかけて周囲は徐々に平地となる。

 この先浜松西にかけて低地と台地を繰り返し通過するが、標高は低く特に険しいポイントは無い。

 [ 15 ] 袋井 2km

 (1) 袋井 [ 15 ] 出口 1km

 接続国道はR1が書かれている。袋井ICからR1袋井バイパスは1km足らずで、郊外を行き来するには便利だが袋井市街となると3km程度となる。。

 (1) 袋井 [ 15 ]出口 500m

 1km標識と500m標識は角丸の公団ゴシック体で、2005〜10年頃に更新されたものだろうか?次の出口標識といい、2017年時点ではヒラギノ体標識への交換が進んでいないインターチェンジであった。

 情報掲示板。相変わらずの平和な感じ。

 (1) 袋井 [ 15 ] 出口

 デザイン標柱にそびえるは内照式の日焼けた標識。渋い、良い。

15 袋井IC

 写真では小さく写っているが、出口分岐部の標識だけはヒラギノ体採用のものに交換されていた。

 袋井IC合流。

 先述のクラウンメロンは袋井・磐田・掛川・森の4自治体で生産されており、ガラス温室はこの地域の各地に点在している。袋井市域は旧浅羽町域を含めて遠州灘沿いまで続いており、もう1つの特産物、茶の生産は南東部の小笠山麓に限られやや限定的である。

 220KP。長い東名の旅も気付けば3分の2に差し掛かるところ。

 [15-1]磐田3km
 [ 16 ]浜松10km
 名古屋市街117km

 ここまで来て遂に浜松ICの文字が現れる。

 [15-1] 磐田 2km

 袋井-磐田間は3.9kmで、SICを含めないインターチェンジ間の距離としてはかなり近いクラスになる。

 所要時間表示板にはいよいよ名古屋の文字が現れる。

 道路は上り坂となり台地を登る。その途中に磐田市のカントリーサイン。

 モチーフはトンボ。遂に農産品がデザインから外れた。赤トンボをイメージしたようにも見えるが、磐田市の昆虫、ベッコウトンボは体と羽にベッコウ色の模様が入っておりこのデザインとは似つかぬものである。

 遠州豊田PA 3km
 三方原PA 12km

 休憩施設までの距離表示。遠州豊田、三方原、どちらもSIC持ちの豪華仕様。

 先述のトンボについては、「トンボの楽園」として知られる桶ヶ谷沼という沼が東名高速の南に位置している。面積7.4haの沼の周辺には豊かな自然が残されており、絶滅危惧種のベッコウトンボを始めとして70種のトンボが確認されている。

 (1) 磐田 [15-1] 出口1km

 磐田市中央部に広がる台地は磐田原台地という洪積台地である。台地は新東名の南側、天竜浜名湖鉄道敷地駅付近から市街地南部、東海道新幹線の通るあたりにかけて明瞭で、南北に細長くも末広がりな形をしているのは天竜川の古い扇状地であった名残だろう。

 (1) 磐田 [15-1] 出口500m

 磐田ICはそんな磐田原台地の真っ只中に立地する。磐田ICは1999年供用の追加ICで、標識もその頃のものだろう。

 なお、磐田IC供用以前、当地には磐田原PAというPAが立地していた。磐田ICの建設に伴い移転した先が現在の遠州豊田PAである。

 (1) 磐田 [15-1] 出口

 磐田ICは東名で最後に追加された非スマート(現金車OK)ICである。R1バイパスに近いあたり袋井と位置関係は似ているが、磐田市街中心部は結構南側なのでやや遠い。

 余談だが、かつての磐田原PAは天竜川を挟んで立地する三方原PAとともに「台地名を冠するPA」として対を成していた。センスを感じる方もいれば、どうでもいいと思う方もいるだろうが、もともと自然地形名の多い東名のSAPA名が自治体名に変わったことは時代の流れと言えるだろう。

15-1 磐田IC.

 ジュビロ磐田の街、磐田市はこちらから。区間12はここまで。

 磐田市は「スポーツの街」としても知られているらしい。「磐田」で検索するとまずJリーグのジュビロ磐田がヒットする。

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