r32の旅、第5部。
 雄大なニセコの山々を遠目に、だんだん開けてくる田園地帯を行く。

Index

 北海道道32号豊浦ニセコ線 第1部 [起点(R37/r608交点)→ 道央道との交差]
 噴火湾沿いの主要ルートR37を外れ、r32へ。
 FMラジオで流れていたリオオリンピック開会式の中継はいきなり聴こえなくなる。

 北海道道32号豊浦ニセコ線 第2部 [未舗装区間前半]
 道央道の交差を過ぎると道路は未舗装となり深い緑の夏山へ。
 運転担当の険道力が試される!

 北海道道32号豊浦ニセコ線 第3部 [未舗装区間後半]
 山を越えた新富側は牧歌的風景が広がる穴場。
 未舗装路から徐々に道が広くなるのも良い。

 北海道道32号豊浦ニセコ線 第4部 [舗装区間→ 豊浦町-蘭越町境]
 r914との交点からはごく普通の2車線路となる。

 北海道道32号豊浦ニセコ線 第5部 [豊浦町-蘭越町境→ 終点(R5交点)]
 昆布川に沿って北上を続ける。
 終点のちょっと手前でニセコ町に入った後、町域の端っこでR5にぶつかりトレースは完了する。

Report 5/5
 豊浦町-蘭越町境

 蘭越町のカントリーサインを通過!
 そしてここが主要道道であることを思い出させるかのように縦型の道道標識が現れる。

 この手の標識、何故か六角形部分だけ色あせたものが多い。
 なだらかな山々を縫うように走る。ここまでもそうだった。
 
 おっと、またまた新幹線工事の現場だ。

 それも、入り口におじさんが配置されている。大規模工事の予感がするぞ!

 この工事現場も先程と同じ「昆布トンネル(桂台)」であった。
 天気は少し薄曇りとなってしまった。
 
 22KP。

 区間5は距離が長い。実は写真も少しすっ飛ばしている。
 森林を抜け、道路脇は牧草地に、そして奥に一際高い山並みが見えてくる。

 あれがニセコアンヌプリ(標高1308m)である。
 周囲には人家も見えてくる。山間部から田園地帯に入ってきた。
 23KP

 R5まであと7km以上ある。
 閉店した商店のような建物。集落の奥地にはよくあるものだが、どうしても営業時のことを考えてしまうのはなぜか。
 牧草地の鮮やかな緑が美しい。
 下流に下りてきたときのなだらかな風景ものんびりしてていいですよね。
 
 25KP
 時々ニセコアンヌプリの山が見える。それも、徐々に近づいている。

 ニセコは近いぞ!
 26KP
 
 何度目かの橋を渡るところでニセコ町に突入する。

 カントリーサインのデザインはスキー。ニセコは北海道、いや日本を代表する規模の一大スキーリゾート地である。
 r32は右方向へ。

 ちなみにスキーをカントリーサインに採用しているのはニセコ以外に倶知安、歌志内、名寄、比布、占冠、和寒、新得、(リフトに乗ってるけど夕張)がある。どの市町もそこそこの規模のスキー場、あるいはリゾート地を持つ降雪地だ。
 ここでニセコアンヌプリを正面に、蘭越方面のチセヌプリ、シャクナゲ岳といったニセコ山系の一部がそびえる。新富から突っ走ってきてようやく変化が出てきた感じだ。

 余談だが、先程のスキーカントリーサインのうちニセコはジャガイモが、和寒はトマトが、名寄は鳥がスキーヤーとなっている。こういう人外(特に農産物)キャラがカントリーサインには結構多い。
 下り坂を手前にニセコアンヌプリが左に、正面にイワオヌプリ、右側にチセヌプリが一望できる。この辺りの山々は標高こそ高くないが存在感のある山容をしており、とても魅力的である。

 主要道道も通っているのでいつかチャレンジしたい場所である。
 そんな山々を眺められるr32は思っていたより好景観路なのかもしれない。
 28KP
 R5はまだか!?
 制限速度が40km/hになる。

 集落が近いのかカーブがキツいのか・・・
 ちょっとアップダウンして30KP。

 そういえばいつの間にか歩道が設置されてます。
 300m先交差点
 左折:R5 黒松内
 左折後右折:r207 ニセコ 岩内
 右折:R5 倶知安

 ここで終点の予告標識。岩内方面は冬期通行止め。ニセコへはr207を経由するようアナウンスしているが、ニセコ町中心部ならR5を選んでも距離はさほど変わらない。

 道道32号終点

 ニセコの山々を見上げる交差点でR5とぶつかり、r32のトレースは完了となる。

 JR昆布駅は左折方面へ。ちなみに我々はこの後左折しJR蘭越駅へと向かった。
 交差点の様子。

 少し駆け足になってしまったが、これにて第5部終わり。r32のレポートもここまで!お疲れ様でした。
Impressions
 主要道道豊浦ニセコ線。いかがでしたでしょうか?

 第5部は走行もレポート制作もやや駆け足だったので物足りない印象を受けてしまったかもしれないが、通しで読んできた人は忘れるべからず、第2部と第3部はひたすら未舗装だった。

 どの未舗装路というかどの道道にも言えることだが、この道道、やはり実際に走ると楽しい。
 天気の良い夏の日だったのが尚更楽しい。それこそ素材にしたくなるような緑溢れる道路風景を存分に味わうことが出来た。

 そしてr32のトレース、実はドライブ旅の行程上やや遠回りをして突っ込んだのだが(具体的には黒松内道路の撮影を犠牲にした)、未舗装耐性さえあれば間違いない、黒松内道路より楽しいはずだ
 お手元に余裕のある方はニセコドライブのアプローチとして、または道南の適当な目的地として、こういうちょっと楽しい道道を組み込んではいかがだろうか?

 それでは、道道の旅はまだまだ続く。  

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 北海道道32号豊浦ニセコ線 第4部 [舗装区間→ 豊浦町-蘭越町境]
 r914との交点からはごく普通の2車線路となる。


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最終更新日:16年12月19日