撮影日:2019年4月13日,14日
1日目:中央自動車道諏訪湖SA→富士吉田線河口湖IC(かっしー氏撮影)
2日目:中央道双葉SA→高井戸IC→首都高4号永福PA(自撮影)
相互リンク先「道の旅に出かけよう!」管理人のかっしー氏との撮影ドライブ。
区間14においては双葉SA下り施設と本線の一部で4月14日撮影の写真を掲載している。
撮影日:2019年4月13日,14日
1日目:中央自動車道諏訪湖SA→富士吉田線河口湖IC(かっしー氏撮影)
2日目:中央道双葉SA→高井戸IC→首都高4号永福PA(自撮影)
相互リンク先「道の旅に出かけよう!」管理人のかっしー氏との撮影ドライブ。
区間14においては双葉SA下り施設と本線の一部で4月14日撮影の写真を掲載している。
境川PA 1km
甲府南ICを過ぎてすぐに予告標識が現れる。
境川PAは上下線で位置が若干ズレており、下り線のエリアが反対側に見えるなど。あちら側は本線より高い位置に施設があるようだ。
境川PA
PA入口標識。PA名の通りかつては境川町にあったが、合併により現在は笛吹市となっている。
1日目の撮影では境川PAはスルー。
というわけで、2日目は境川PAに立ち寄ることにした。PA内の写真は私の撮影になる。
施設正面。駐車場の規模は大型42、小型33の一般的な大きさ。
商業施設内にはスナックコーナーとショッピングコーナー設置。営業時間は7:00-22:00で、このスタイルも中央道や東名などでは一般的な有人PAだ。
施設の名古屋方面側に展望の効く広場がある。特に階段を登ったりしなくても到達できるのが良い。
展望広場からは甲府盆地を一望することが出来る。写真はちょうど小淵沢方面を正面に向いたもので、左手に北岳をはじめとする南アルプス山系が、右奥に八ヶ岳が見えるとされるがこの日はやや湿った空気だったので遠くの山は霞んで見えなかった。
こうした風景が拝めるのも境川PAが御坂山地北西縁の曽根丘陵の端に位置するからである。なお下り線側は山をバックに本線の予告標識が見えるというなかなか面白い作りだったりする。
エリア内の東京側には境川バスストップが設置されている。バス停までは歩道が連続しているためPA内でバス待ち可能だし、逆に歩行者はバス停から外へこっそり出ることも可能。
境川PA上りは10台分のぷらっとパークが設置されておりオフィシャルに一般道側から利用可能。食堂の看板が目立っており周辺住民のお昼ご飯になってるのかも?
[13-1] | 笛吹八代 | 3km |
[ 13 ] | 一宮御坂 | 7km |
[ 12 ] | 勝沼 | 13km |
東京 | 121km |
境川PA直後に距離標識が設置されている。整数番号のICでも勝沼まで約7km程度の間隔で設置されており、予告標識が頻繁に現れる。
笛吹八代SICにかけて道路はやや北東寄りとなる。写真正面には大菩薩嶺を始めとする甲府盆地東縁の山々が見渡せるようになる。
[13-1] 笛吹八代SIC 1.8km
ETC専用である笛吹八代SICの予告標識。
広域情報。もしかして東京エリアは初?
表示内容は集中工事の予告だった。首都圏でめぼしい渋滞や規制は無さそうだ。
笛吹八代 [13-1] 出口1km
予告標識。笛吹市内、旧八代町にあったからという単純なネーミング。
笛吹市は石和町・御坂町・一宮町・八代町・境川村・春日居町の5町1村が合併して発足した市(後に芦川村を編入)で、市名の由来は市域を流れる笛吹川とのことである。
笛吹八代 [13-1] 出口500m
笛吹八代 [13-1] 出口
笛吹八代SICは2017年3月に供用開始されたスマートICで、旧八代町の中心市街そばにある。位置的には石和温泉の真南にあり、上り線においては一宮御坂ICより笛吹八代SICを利用したほうが料金と時間面で若干有利に思われる。
本線直結型のこのSICは八代バスストップを併設している。というかバス停がもともとあったんですよね。
笛吹市旧八代町域へはこちらから。
接続するのは県道。北方向へ走れば石和温泉に出るが、南方向に走ると山梨r36笛吹市川三郷線・鳥坂峠を越えて旧芦川村域へアクセス可能。更に南下すれば河口湖畔まで出られるが、r36はヘアピンカーブが連続しており上りでもR137経由のほうが利便性は高いだろう。
緩やかなで平坦な地帯を走る。地形を見るとこの辺りは甲府盆地南縁に広がる扇状地の一部であり、果樹栽培が盛んである。
余談だが、2013年に延伸されたリニアモーターカー山梨実験線の始点がここ笛吹市の境川地区にある。笛吹八代SIC南側の笛吹市八代ふるさと公園からその実験線の一部が見渡せるという。
笛吹八代SIC合流部に100KPが置かれている。長い長い中央道の旅も7割ほど終わったのです。
[ 13 ] 一宮御坂 2km
御坂バスストップを通過する。というかここで思い出したように標高表示が・・・。300m、かなり下ったけどまだ高いんだなあ。
御坂バスストップ。甲府-新宿線のうち、甲府南IC経由の路線バスのみが停車する。
(137) 一宮御坂 笛吹 [ 13 ] 出口1km
予告標識。石和と山梨市はこちらから。
直接接続するR137のみが表記されているが、R20にも近い。ICの真北に位置する山梨市へは県道経由のアクセスが最短経路となる。
(137) 一宮御坂 笛吹 [ 13 ] 出口500m
IC名は旧一宮町と旧御坂町に由来する。ちなみに笛吹市役所の本庁舎は旧石和町内で、先程の笛吹八代SICの方が近そうにも見えるが、まぁあっちは非ETCは使えないし・・・。
(137) 一宮御坂 笛吹 [ 13 ] 出口
それにしても標識、すっかりヒラギノ版に取り替えられてますよね。
一宮御坂ICの接続するR137を南下すれば河口湖畔を経て富士吉田市へ至る。案内には無いが甲府-富士吉田を結ぶ最短経路であり、富士五湖地域・笛吹の果樹園・勝沼のワイナリーなど観光地を結ぶメインルートとして重要な位置を占める。
一宮御坂IC出口。標識がずいぶん色あせてること・・・。分岐部直下をR137が立体交差する。
案内のあった山梨市よりR140を北上すれば雁坂トンネルを経て秩父へ抜ける。ここ一宮御坂ICあるいは隣の勝沼ICの二択が旧来からのルート選択である。こういう場合、西関東道路あんまり役に立たないかも・・・。
直後に金川(かねがわ)を渡る。橋長180mとすぐ渡ってしまえる川だが、付近に形成された扇状地の軸をなす川である。
釈迦堂PA 3km
初狩PA 21km
PAの距離標識。境川-釈迦堂が結構短い。
掘割区間に入ると甲斐一宮バスストップが現れる。
甲斐一宮バスストップを通過する。周辺は果樹園がひたすら広がっており利便性の良いバス停とは言えない。
勝沼IC経由で甲府に至る路線バスはR20にある一宮バス停を利用する。甲斐一宮と間違わないように気をつけよう。
[ 12 ] | 勝沼 | 4km |
[ 11 ] | 甲府 | 24km |
東京 | 111km |
距離標識。東京都心までスムーズに走れば1時間半程度。
新宿 100km
新宿の高層ビル群が表された素敵なデザインの標識。しかしなぜここで新宿からの距離標識なのか・・・。
釈迦堂PA 1km
ここからしばらく2日目(2019/4/14)に筆者が撮影した写真に切り替わる。
所要時間表示。高井戸まで80分・・・?
遠方を見渡すと山地の裾野にピンク色の花の咲いた丘が見える。釈迦堂PA周辺は地理の教材に載っているほどの典型的な扇状地地形にあり、堆積した砂礫で出来た斜面は河川が伏流し水はけがよいことから、水田としての利用には適さず古くは養蚕が盛んに行われた。戦後、養蚕業の衰退とともに果樹栽培に転用されるようになり、ここ笛吹川流域ではぶどうや桃の栽培が盛んに行われている。
釈迦堂PAを手前に登坂車線が始まる。
釈迦堂PA
メイン標識の下になにか書かれた補助標識があるが読めない・・・。中央道は扇状地のなだらかな斜面を通っており、その様子は道路を斜めにまたぐ跨道橋からも簡単に把握できる。
[ 12 ] 勝沼 1.8km
PAへ入る途中でまさかの右側に予告標識。こういう配置何箇所か見たことがある。
扇状地地形で有名?な釈迦堂PAに寄り道。上り線施設はあの桔梗信玄餅で知られる「桔梗屋」が運営する。
桔梗信玄餅は山梨県内の各SAPAで非常によく見かけるお菓子で、求肥に大量のきなこと黒蜜をかけていただくお菓子。なお工場が一宮御坂IC近くのR20沿いにあるので興味のある方は高速を降りてそちらにも是非。
釈迦堂PAには釈迦堂遺跡博物館というのが隣接しているらしい。どうやら歩いて行けるらしいが・・・、
その博物館というのが、上り線施設から本線を跨いで下り線施設の裏側にある。近くの跨道橋を経由するらしいけど入ったら時間もかかるし今回はパスで。
なお駐車場は大型11小型49と小型重視の構造で、駐車場の形状はこのような垂直駐車になっている部分が存在するなど変則的。ちなみに路線バスのバス停がエリア入口側に併設されている。
施設裏からは甲府盆地を一望できる。境川PAほど高いところという感じはないが、扇状地斜面の果樹園が眼前に広がり、まさに「フルーツ王国やまなし」というのを実感できる。
そして釈迦堂遺跡博物館へは東京寄りの位置にある歩行者用通路からアクセス可能。
エリア内には釈迦堂遺跡の記念碑も。高速道路沿いに遺跡が出る例、割とよくあるのかも?
ぷらっとパークから外に出てみる。本来は良くないけどこのPAに関してはむしろ遺跡博物館に来てくれみたいな雰囲気なので「一般道向けのゲートです」という文言は見当たらず・・・?
PAを一歩出ればこの通り果樹園が広がっている。これはぶどう棚かな・・・?
釈迦堂PAの少し東京寄りに跨道橋がある。これを渡って右折すると例の遺跡博物館にアクセスできる。徒歩約10分とのこと。
下り線施設からは階段で直行できるため遺跡博物館を訪れるならそちらのほうがおすすめだ。おかげで立寄り率も若干高いとか。
最後に跨道橋から釈迦堂PAを一望してみる。左側(山側)から右側に向けてなだらかな斜面となっているところを高速道路が掘割で通り抜けていることがわかる。
PAに戻って車に乗り込む。さて、目的地へ向かおう。
釈迦堂PAを過ぎてすぐに甲州市へ入る。カントリーサインは旧勝沼町のデザインで、高野正誠と土屋龍憲という2名の男性が描かれている。
両名は1877年10月、同年に設立された大日本山梨葡萄酒会社の立ち上げにあたりワイン醸造を本場フランスから学ぶために横浜を出発しフランスへ渡航。2年後の1879年5月横浜へ帰り国産ワインの醸造を開始する。会社はその後間もなく1886年に解散してしまうが、その後2人は別々の道を歩むも国産ワインの発展に大きく寄与した。
(20) 勝沼 塩山 [ 12 ] 出口1km
勝沼ICの1km予告標識。勝沼も塩山も現在は甲州市の一部である。
(20) 勝沼 塩山 [ 12 ] 出口500m
勝沼ICはR20に直接接続する。甲府盆地の南東端付近にあり、周囲には数多くのワイナリーが点在する。また、広域農道のフルーツラインを介してR411やR140へも接続しており、秩父や小菅方面への連絡にも有利な位置にある。
(20) 勝沼 塩山 [ 12 ] 出口
ちなみに甲府・竜王へ行き来する多くの路線バスはここ勝沼ICを利用し、R20を経由して甲府方面と連絡する。下り線でも一般利用なら一宮御坂IC経由のほうが早いのだが、停車するバス停の関係か路線バスは盆地に入ってしまえばあとは一般道なのである。