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 取材日:2018年5月20日
 日高道日高厚賀IC⇔苫小牧東IC(往復)

 新規開通区間走行からの往復全線撮影。
 下り線は途中で日陰に、下り線は夕方で順光がきついという難点はあるが概ね好条件に恵まれた。

Report / Section.2
3 苫東中央

 苫東中央IC出口を通過し、苫小牧市内をどんどん東へ進む。

 静川高架橋 橋長1410m

 苫東中央ICから先は暫くの間連続高架となる。

 苫東中央IC合流。流入交通も少ないが一応後ろはチェックしよう。

 高架上も堂々と輝く100km/h制限の標識。

 沼ノ端東-厚真は2017年3月に4車線化された。こんなところで4車線、と思う方もいらっしゃるかもしれないが厚真までは日高方面への地域間交通と苫小牧東港への交通が重なるため交通量は結構ある。

 高架上には非常駐車帯もある。

 また、追越車線のほうが舗装が新しく綺麗である。走行車線でこのように継ぎ接ぎが多い部分は一部に過ぎないが、それでもやはり綺麗な舗装になってもらいたいものだ。

 [ 4 ]厚真6km
 [ 5 ]鵡川14km
 浦河108km

 日高道は苫小牧東-鵡川間ではIC間距離が短く、厚真を過ぎてようやく浦河まで100kmちょうどぐらいだ。

 車間確認。周囲は山林、前方を横切る送電線が唯一苫小牧らしさを表してくれる。

 この辺りでは制限速度は100km/h(大貨等除く)となるため、車間確認も100mまでの高速仕様である。道内だと何かと80mが多いのでなんだか新鮮だ。

 ほどなくして厚真町に入る。

 厚真町は胆振管内随一の米どころで、カントリーサインにも大きく稲穂が描かれている。そんな厚真町の海岸に苫小牧東港が完成、最初の船舶が入港したのは1980年のことで、以後1999年に新日本海フェリーが就航、秋田経由新潟、敦賀(一部は新潟経由)にそれぞれ、毎日1往復フェリーが運行している。

 標柱があるが特に何かが設置されているわけでもない・・・?

 道路は大きくカーブして太平洋に近づく形をとる。4車線路の大カーブ、とてもダイナミックだ。

 厚真に向けてストレートが続く。これぐらい広々していると100km/hでも遅く感じるぐらいである。

 [ 4 ] 厚真 2km

 共和高架橋 橋長1017m

 2つ目の大規模橋梁。この辺りでは道路の西側に石油備蓄基地が存在する。北海道石油共同備蓄基地と苫小牧東部国家石油備蓄基地の2基地が隣接しており、備蓄量は合計で1000万kLに迫る。

 こちらの高架橋にも非常電話が設置されている。

 (235) フェリー(東港) 厚真 [ 4 ] 出口1km

 厚真ICまで1km。ちなみにフェリーターミナルから厚真ICまでは3km弱である。

 これはNシステムかなあ・・・?

 (235)  厚真 [ 4 ] 出口500m

 500m予告標識は特にフェリーターミナルの表示はない。

 (235)  厚真 [ 4 ] 出口

 東港フェリーターミナルはこちら。もう少し目立つような表示が欲しい。ちなみに苫小牧東から厚真ICが繋がったのは1998年7月のことで、新日本海フェリーの敦賀-新潟-秋田-苫小牧航路が開設されるちょうど1年前のことであった。

4 厚真IC

 苫小牧東港、厚真町市街地(浜厚真、上厚真、厚真中央)へはこちらから。

 厚真ICを過ぎると容赦なく2車線区間に戻っていく。こうなれば左車線がそのまま厚真ICで退出するような作りにしてほしかった。

 この先対面通行

 
 [ 5 ]鵡川6km
 [ 6 ]日高富川17km
 浦河100km

 浦河までジャスト100km、苫小牧からはまだ20kmである。

 今度は広めの除雪車転回場が設置されている。最近(2010年代〜)に建設された道路ではあまり大きい待避所・転回場は建設せずインターチェンジに基地があったり転回したりという作りが多いのもあって、少し珍しい。

 厚真を過ぎるとまさかの凸凹注意標識が現れる。

 一般道より速い巡航速度が前提の道路なのに、なぜ凸凹に注意しなければならないのか。いや本当に最初見たときはびっくりしたよ。

 これが、脅しでなく本当に凸凹する。対面部分のセンターラインを見るとちょっとうねうねしているのがわかるだろう。大きな段差というよりはうねりにより車は揺れる。

 そんな路面状況でも車は容赦なく流れています。ちょっと車間狭いかも・・・?

 橋梁。前方橋の継ぎ目の前後で微妙に高さが変わっているのがお分かりだろうと思うが、凸凹注意の元凶はこういった橋梁・函渠の継ぎ目に出来る高低差である。この辺りは水田として利用されている低地の上を連続した盛土・函渠で通過しているのだが、どうも地盤沈下のような状態になってきているらしく、盛土が沈んで道路がうねる・段差が出来るように思われる。

 温度と風速の情報。風は相変わらず強いので横風に気を付けよう。

 厚真町内をひたすら東へ走る。

 厚真IC以降も日高道は基本的にというか常時R235と並走する。この辺りでは日高道が1kmほど一般道より内陸を走っているのだが、日高厚賀までだいたい同じような距離感で並走していく。

 入鹿別川を渡ってむかわ町に入る。

 2006年に旧鵡川町と旧穂別町が合併して新設された町で、カントリーサインは町域を縦貫する鵡川とその上流にある山、下流に注ぐ海、そしてししゃも首長竜。新設自治体にありがちな詰め込み型カントリーサインである。

 追越車線 2km

 ニタチナイ川橋

 [ 5 ] 鵡川 2km

 鵡川IC予告標識。もちろんIC過ぎるまで一直線です。

 (235) 鵡川 [ 5 ] 出口1km

 なお、むかわは日高管内・・・ではなく胆振管内最東端の町である。確かに河川流域や土壌などの面で日高門別方面とは異なっているし、地域的に見てもあまり馬の牧場が見られないなど違いが目立つ。

 なお、多くの道民にとっては鵡川といえば特産のししゃものイメージが強い。

 追越車線 長さ2000m

 悠々の2000m追越車線である。これだけあれば抜き放題・・・?

 鵡川産(というより鵡川〜釧路産)のししゃもは世界でもここだけ本物の「ししゃも」である。北海道太平洋岸産のシシャモは鵡川を始めとする限られた河川に遡上し産卵する魚なのだが、なぜかこの地域の河川にしか遡上しない

 一方、一般に普及している廉価なししゃもはカラフトシシャモという属の異なる別の魚で、日本で出回るものはノルウェー・アイスランド・カナダなどが産地である。

 (235) 鵡川 [ 5 ] 出口500m

 そうした特殊な生態を示すシシャモ、その謎は未だ解明されていない点が多いが、近年では人工孵化からの養殖について研究が進みつつある。高級魚シシャモの安定供給と水産資源維持への大きな手助けとなる養殖技術、実用化まで至ってくれるとありがたいものである。

 (235) 鵡川 [ 5 ] 出口

 道の駅むかわ四季の館はこちらから。お気づきの方もいらっしゃると思うが、日高道にSAPAは一切無いのでここ鵡川の道の駅か、日高富川ICそばにあるコンビニが代わりとなる。

 なお、この道の駅は6時〜22時までスタンプ押印可能というスタンパーに非常に優しい営業をしている。温泉施設やレストラン、宿泊施設まで併設しているため、スタンプだけでなく休憩や観光に是非活用していただきたいところ。

5 鵡川IC

 胆振管内で最も東に位置する町、むかわ町(旧鵡川・旧穂別)はこちらから。。

 鵡川まで来たなら既に日高管内では?というイメージがあるのだが、そんなことはなかった。なお、町内を流れる鵡川の源流は占冠村、つまり上川管内に位置している。この辺りは本当に振興局境界がよくわからない・・・。

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最終更新:2018年6月26日