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 取材日:2018年4月22日
 阪神高速3号神戸線芦屋出口→名神→東名名古屋IC

 大学時代の同期氏と2人で行く高速修行の旅。メインディッシュ2つのうち、片方がこの名神トレースだったりする。

Report / Section.5
33-2 京都南IC第2

 京都市内中心部・宇治方面はこちらから。

 市内でも洛西・桂方面は京都縦貫道経由が、山科方面はこの先の京都東ICが最寄りとなる。

 所要時間情報

 「本線通過時間」が示されたもの。名古屋・・・!は登場しないが、「北陸道分岐」として米原JCT.までの所要時間が示されている。

 標識の背後で名神を横切るのは阪神高速8号京都線。京滋バイパス久御山JCTからR1に沿って北上し、十条を経て山科へ至る都市高速。現在は名神と立体交差するだけで接続はしていないものの、JCTを建設する計画は決まっていて、2028年完成予定だとか。

 4車線路かつこの防音壁となると名神も名神で都市高速然としている。

 深草バスストップを通過する。「東海道昼特急号」を始めとして大阪発着(京都市内を経由しないもの)の多くの路線バスが停車する。京都市営地下鉄/近鉄竹田駅、京阪本線藤森駅の2駅から近く、比較的利用者は多いらしい。

 登坂車線 200m先

 東名でもそうだったが名神もちょっとした峠に登坂車線がよく設置されている。勾配多めという構造・建設上の問題だったり交通量の問題だったりというのが背景にありそう。

 [ 32 ]京都東6km
 [ 31 ]大津9km
 名古屋145km

 距離標識。昔ながらの公団ゴシックスタイルで、枝番は1つもない。

 滋賀県内に入ると枝番が多数登場するようになるので、ここまでスッキリした距離標識もしばらく見納めとなる。

 登坂車線の終わりが見えてきた。

 この辺りで通っているのは京都盆地と山科盆地を隔てる東山(の南端)にあたる。名神の約1km北に稲荷山の山頂があり、その600mほど北を阪神高速京都線がトンネルで通り抜けている。

 登坂車線 終わり

 ここからは山科盆地に向かってカーブしながら下っていく。

 奥にそびえるのが音羽山を始めとする山々で、京都府と滋賀県の県境となっている。

 開放的な直線が続くが、勾配は結構きつい。

 日本で最初の高速道路 名神起工の地
 という看板がこの下り坂の途中に立っている。

481.6KP →

「起工の地」石碑 →

 この写真をきちんと観察してみよう。

 「起工の地」には記念の石碑が残されているのだが、それはまさかの中央分離帯上(緑丸)に設置されている。日本道路元標と同じノリである。

 位置としては481.6KPと隣り合った場所にある。なお、この右側の路側(名神の外側)に石碑のレプリカと解説が設置されているらしいので、山科を訪れた際にチェックするのもよさそうだ。

 広域情報。設置されている標柱がめちゃくちゃ立派なのはやはり起工の地だからか。

 標柱の左右はコンクリート製で、その側面には「JH 名神」という文字が大きく刻まれている。道路公団のマークよ永遠に・・・。

 まだまだ下り坂が続く。

 この地点左側には山科バスストップが設置されていた。京都市営地下鉄椥辻駅-小野駅間にあったバスストップであるが、現在は廃止されて久しい。

 [ 32 ] 京都東 2km

 京都東ICの予告標識。ここから名神高速は若干北向きに走るようになる。

 登坂車線。京都東ICまでは続いていないので降りる車はここに入る必要はない。

 (1)(161) 京都東 [ 32 ] 出口 1km

 接続国道は並走するR1と湖西地域を経て敦賀へ向かうR161。どちらかというとR161への接続のほうが重要で、京都の名を冠しながら実際は滋賀県内へのアクセスに使うほうが多いぐらいである。

 (1)(161) 京都東 [ 32 ] 出口 500m
 山科 [湖西道路]

 補助標識には「山科」と「湖西道路」が現れる。

 京都東ICで接続するR161は西大津バイパスという名前の自動車専用道路で、湖西道路にあたる区間はその先の坂本北IC→志賀ICである。その後もR161は複数のバイパスを構成し湖西地域を北へ上っていくのだが、その中でも湖西道路だけ強調されるのは2005年まで当時の道路公団管理で有料であったことが大きく影響していると思われる。

 気付けば登坂車線が終わっている。

 (1)(161) 京都東 [ 32 ] 出口
 山科 [湖西道路]

 京都東ICの案内標識。

 このICは京都市内に立地するが大津市の境界にほど近い位置にある。設計段階ではR1京都バイパスの東側終点として計画され、R1本線との接続が大津市内となることから大津ICとして建設されていた。しかし京都バイパス自体が名神高速に編入され、更に山科区内のR1現道にあたる五条バイパスが新たに建設されたことで設計が見直され、一般道接続は京都市内となった。(続く)

32 京都東IC

 京都市内山科、滋賀県湖西地域方面へはこちらから。滋賀県内の名神全ICより交通量が多いのだが京都南ICにはかなわない・・・。

 これに対して当時の大津市長上原茂次は「それでは大津ICとは言えない、京都市内にあるではないか」と猛抗議したという。この抗議を受け、当ICは京都東ICと改称され、さらに大津市内に位置するSAに大津ICが追加された。当時の市長の抗議は非常に尤もであるが、名称と立地の問題は今も様々な施設にあることから考えさせられる。

 名神集中工事の垂れ幕。2018年は5月から6月にかけて行っていた。

 大津IC/SA 早めの車線変更を!!

 この先トンネルが連続した後に出口分岐となる。

 画面少し奥に滋賀県の県境標識が立っている。

 混雑情報と距離。この先大津SAは混雑、10km先の草津PAも混雑、25km先の菩提寺PAは空いているらしい。

 大津SAと草津PAはほぼ同規模で、小型70-100台ぐらいの規模だが草津PAは京滋バイパス/新名神との織込区間にあることから混雑しがちである。

 ここで大津市のカントリーサイン。デザインは、「大津絵の藤娘」。東海道大津宿の名物として知られる大津絵の画題の1つで、藤娘は大津絵から転じて歌舞伎や日本舞踊の主要演目となるほどになった。

 大津出口 SA 左車線へ

 大津出口 [ 31 ] 1.5km

 蝉丸トンネル 長さ280m

 大津SA/ICの予告標識。SA標識とドッキングしたような独特のもので、終始「大津出口」表記がされる。

 蝉丸トンネル内部。

 続いて大津トンネルに入る。

 (1) 大津出口 [ 31 ] 500m

 接続国道までバッチリと書かれているが「出口」が上段に書かれているため距離表示がでかい。

 [ 31 ] 大津出口 [大津SA]

 大津IC/SA分岐。なんというか出口分岐もSAもどちらもあんまり目立たない。
 「これでは大津ICがおまけみたいなものじゃないか」 とツッコみたくなるが、建設当時は日本で最初の高速道路、県庁所在地市内に出入口が全く無いというのはやはり許せなかったのだろう。ただ単にSAだけあるのとでは全然違う。

31 大津IC/SA

 ICとSAは一旦本線を出てから選択する。なお、上下線ともに大津SA利用後にICから外に出ることは可能であるが、ICからSAには入れない。

 大津SA。レストラン設置の立派なエリアだが施設自体はあんまり大きくない(下り線施設はリニューアルにより拡大している)。2008年までガソリンスタンドが設置されていたが、お隣の草津PAに移設されている。

 大津SAからは大津市街と琵琶湖も望むことができる。撮影当時(2018年3月)は冬のような日で寒かった・・・。

 区間5のレポートはここまで。

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最終更新:2018年11月4日