Description

 取材日:2017年7月23日
 札樽道小樽IC→道央道札幌JCT.→道東道千歳恵庭JCT.→十勝清水IC

 今回の撮影は夏の道央。道央は晴れ、道東は雨といったちょっと不安定な夏空のもと、メジャーどころの道路中心の撮影ドライブ。

Report / Section.4

 直進:札幌 札樽道
 左折:フェリーターミナル

 小樽運河沿いを経て市街地海側を走るメインストリート、r17小樽港線。札幌方向に向かって走り抜けると札樽道へ直結する。

 交差点を直進するとJR函館本線をまたぐ跨線橋に入る。

 1つ下の写真でも分かる通り、片側3車線のうち、左側の車線は札樽道ではなく側道を経由してR5に接続する。

 直進:[札樽道
 側道左:R5 札幌 銭函
 側道右:R5 倶知安 小樽駅

 小樽IC手前の最後の分岐。左側車線は一般道、右側と中央車線は札樽道。

10 小樽IC

 左へ:r17 R5方面 札幌
 直進:有料道路 札樽自動車道

 ここで右側2車線を選ぶと札樽道に入る。IC名を示す標識類こそ無いものの、有料道路 札樽自動車道という標識がしっかり架設されている。高速道路の入口は堂々としていたほうが好みだ。

 なお、札樽道とr17の境界は先程の分岐を過ぎて、R5を跨ぐ橋梁上にある。

 画面中央、フェンスの形が変わっている部分が札樽道起点である。そこを境に照明の形が変わっているだけでなく、手前側の照明にr17のステッカーが貼ってあったので確信できる。

 跨道橋の先で、R5からのランプが合流する。

 この様子だけ見ると小樽ICは既に終点(起点)として完成された構造になっている、とお思いの方もいるだろう。北海道の有料高速道路で唯一延伸のための構造も計画も無い終点がここ小樽である。

 合流後、すぐ先に本線を跨ぐ尾根とトンネルが見える。

 端点の都市の中心街付近を出入りする終点に、市街地を望むカーブとトンネル。個人的には長崎や鹿児島を彷彿とさせる風景だ。

 トンネル情報掲示板。2017年現在ヒラギノ仕様への交換はまだ。

 若竹トンネル 長さ425m

 トンネル標識は交換されていた。坑口はブロック風のデザインが施されており塗装もきちんと維持されている。

 トンネルは一直線だが勾配がある。ツギハギの目立つ古めかしいものだが、1971年開通という歴史を考えればそれで当たり前なのだ。

 (5) 朝里 [ 9 ] 出口1.5km

 朝里ICの予告標識。2km手前はトンネル内になるためいきなり1kmスタイルが1.5km手前に出現する。

 この辺りは小樽市桜町エリアの住宅街の直上を通る。港町らしい急峻な地形に広がる住宅街というだけでも面白いものだが、札樽道はそこをトンネルと橋で貫くというなかなかすごい構造をしている。

 トンネルを手前に朝里ICの予告標識が現れるのだが、下半分はフェンスで阻まれ真横を通るときに一瞬見える程度。位置はIC1km手前となる。

 Googleのストリートビューではこの標識の横で撮影しており、全容を拝むことができる。

 朝里トンネル 長さ749m

 ここで2本めのトンネル。NEXCO管理では珍しく、延長が1m単位で書かれている(普通は10m単位に丸められている)。

 トンネル内は伝統のナトリウム灯が主照明として活躍している。

 (5) 朝里 [ 9 ] 出口200m

 朝里ICの予告標識。200m手前というどっちつかずな位置に設置されている。この先ICまで橋梁が続くため、見ての通り出口分岐には標識は設置されていない。

 朝里IC出口分岐。

 朝里は小樽市東部の町名の1つで、元の朝里村から小樽市に編入されたのは1940年と戦前の話である。後述の通り観光向けの道路交通ではそこそこ重要な位置を占めるが、それでも小樽ICから距離が短すぎる。他のICも同様だが、ここまで狭い間隔でICが設置されているのは札樽道自体がもともとR5のバイパス道路であったという歴史が関わっているように個人的には考える。

9 朝里IC

 r1小樽定山渓線と直接接続。海側のR5よりむしろ山側に入って朝里川温泉、札幌国際スキー場、定山渓方面にアクセスするのに有利。

 小樽市街をパスしてR393経由で赤井川・倶知安へ向かう場合も朝里ICを利用する。しかしこのルートはヘアピンカーブの連続する毛無峠を越える必要があるため、後志道開通後は余市経由のルートにシフトしていくのではないかと思う。

 朝里ICを通過。後志道はこの先小樽JCT.で合流するが、前方右側に見える山の麓を通るのでお互いに見えるのかもしれない。

 市街地区間はここで終わりとなる。ここから銭函まで日本海にほど近いながらも急峻な山間部を縫うように走る。

 新光バスストップ

 ここで札樽道初めてのバスストップ。

 札樽道は札幌〜小樽間の高速路線バスが数多く行き来する。札幌小樽間を1時間余りで結ぶのだが驚くべきはその本数で、札幌西経由と札幌北経由をあわせて1日約110往復、ラッシュ時は5分に1本という高密度なものである。

 新光バスストップを通過。朝里地区を見下ろす山腹にあり、日本海と市街を一望できる絶景バスストップだったりする。

[ 8 ]銭函10.5km
[ 6 ]札幌西20km
 苫小牧96km
 旭川166km

 距離標識。苫小牧と旭川は道央道経由。[ 7 ]手稲ICはハーフICで下り線からは出られないため

 そのままカーブを曲がっていくと後志自動車道と合流する小樽JCT.の予定地に差し掛かる。

 撮影当時は札樽道を跨ぐ橋梁が完成していたところで、本線やランプの全体像はまだ見えていなかった。

小樽JCT.予定地

 後志自動車道との接続予定地。2018年12月開通予定で、当面はハーフJCTとして運用される見込み。

 合流部。下り線側は合流のみで標識設置は少ないと思われるが、撮影当時は対向車線に標識が設置されているわけでもなく単純に道路自体の工事が進んでいるだけの印象だった。

 この先 カーブ多い 速度注意

 余談だが、当時の天候は朝里を境に手稲付近まで低い雲がかかった状態だった。日本海に突き出した山地という地形上、特に札幌中心部と比較するとこの辺りは降雪も多く天候が違うことはしばしばある。

 ジャンクション予定地を抜ける。並走するR5は札樽道からは見えず、ひたすら都市間の山中を走るような状態となる。

 トンネル手前にして情報表示が登場する。

 張碓トンネル 長さ 594m

 レンガ積み風のペイント。上り線側坑口はデザインがきちんと描かれているが下り線側まだ描かれていないぞ!

 トンネルは狭いがこれも一直線。

 海側すぐ脇にR5一般道のトンネルも通っている。それもほぼ同じ延長で・・・。

 ここから銭函の手前までが張碓と呼ばれる地区にあたる。

 険しい山地が海に落ち込む難所で、道路は山側を、線路は海岸ギリギリを通る。この先にある張碓川の谷間に集落が広がっている(札樽道は橋梁で一気に跨いでいる)。かつてJR函館本線張碓駅が存在した。集落からも離れR5からも離れた海岸にあったこの駅は鉄道以外での到達が困難な秘境駅として名高かったが、1990年臨時駅となり、1998年休止、2006年廃駅となり現在は完全に撤去されている。

 山岳区間のような景色が続く。

 除雪車待避所がある。「本線駐停車禁止」とあるから基本は使ってはいけないのだが、緊急時となると一般車でも普通の路肩よりは安全に見える。

 先述の張碓地区を跨ぐ橋梁を通る。小樽-朝里同様、この直下には市街地があるためモノの投げ捨てを特に禁止する標識が立っている(左側)。

 この橋も結構年季入ってますよね。

 張碓地区内のカーブで左側に日本海を見渡すことができる。

 札樽道銭函以西は海から程近い場所を通っているのだが、山に阻まれる事が多く、海の見えるスポットは案外多くない。

 ハイウェイラジオ区間に入る。札樽道本線ではここが唯一の聴取区間となる。

 [ 8 ] 銭函 2km

 銭函ICを手前に車間確認区間。

 (5) 銭函 [ 8 ] 出口1.3km

 1kmよりちょっと手前に設置されている。この先の見晴BSとかぶるためか。

 見晴バスストップ

 新光BSに次ぐ2つ目のバス停。R5から徒歩5分、JR銭函駅から徒歩15分と立地は比較的恵まれている。

 (5)銭函 [ 8 ] 出口500m

 (5)銭函 [ 8 ] 出口

 出口標識のみヒラギノ仕様のものに置換されている。

 銭函IC標識もまた地名(町名)のみで国道バイパスのような案内の仕方だが、実際は道道を介してR5とR337に接続しており、小樽から石狩、あるいは札幌をスルーして当別や江別以北を目指す際にも利用できる。R337の国道マークぐらいつけてあげてもいいのに・・・。

8 銭函IC

 小樽市内最後のICであり、R5とR337に接続する。

 次の手稲ICでは下り線に出口は存在しないため、銭函〜手稲にかけてのエリアと、石狩・当別方面はこちらからアクセスすることになる。

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最終更新:2018年11月15日