北海道道444号稚咲内豊富停車場線 第1部 [起点→サロベツ湿原センター]
オロロンラインことr106稚内天塩線のすぐそば、稚咲内漁港から豊富町市街地へ向け原野を走る。
北海道道444号稚咲内豊富停車場線 第2部 [サロベツ湿原センター→単独区間終点(R40交点)]
サロベツ原生花園からは酪農地帯を走りぬけ、豊富町の市街地へ。
北海道道444号稚咲内豊富停車場線 第1部 [起点→サロベツ湿原センター]
オロロンラインことr106稚内天塩線のすぐそば、稚咲内漁港から豊富町市街地へ向け原野を走る。
北海道道444号稚咲内豊富停車場線 第2部 [サロベツ湿原センター→単独区間終点(R40交点)]
サロベツ原生花園からは酪農地帯を走りぬけ、豊富町の市街地へ。

サロベツ湿原センターの入口。時間はないが、ここを右折して少し寄り道する。

サロベツ湿原センターは、利尻礼文サロベツ国立公園内のサロベツ湿原エリアでの環境省による案内施設として、認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワークが運営する。
いわゆる環境省のビジターセンターにあたる位置づけであり、各種の情報提供や展示施設に加えレストランも併設されている。

サロベツ湿原センターの駐車場は広大で、第1部で紹介した旧豊富ビジターセンターの頃と比べ物にならない広さである。
利尻礼文サロベツ国立公園のビジターセンターはここサロベツ湿原センターと、幌延ビジターセンターの2箇所がある。後者は名前の通り南隣の幌延町内、r972浜里下沼線の沿線にある。

サロベツ原野はラムサール条約登録地にも指定されている。

木道を少し歩いて湿原センターを振り返る。
右手に見えるのは浚渫船の展示で、サロベツ湿原内に形成されている泥炭を採掘するための船であった。
泥炭は石炭の一種で、植物遺骸の堆積によってできる。国内では北海道の湿地帯に多く見られ、見た目は何の変哲もない泥だが、乾かせば燃料として利用できる(ウイスキーの製造過程で使用することが有名)ほか、酸性で繊維質を保つという特徴から土壌改良材にも用いられる。

その湿原も、木道から観察する限りはただの草原に見える。9月だと花も終わってしまっているんですよね。

サロベツ湿原センターを後にする。ここからは原野を開発してできた牧草地が広がる。


一部にだけ防風柵が置かれている。これがあると地吹雪で吹き溜まりができることがなくなったり、色々ありがたい。

8KPを通る。

9KPを通る。

ここで、車の少し先を鹿が横断していた。
運転していた友人氏いわく、サロベツは特に鹿が多いとのこと。牧草地は鹿にとっても餌場になる。

福永川に注ぐ水路を渡る橋。

ここでカーブを予告する物々しい標識。湿原からごく緩いカーブしかなかったので注意を促すのもわかる。

左折:兜沼
直進:豊富
案内標識にも「急カーブ」と書かれている。

急カーブ手前に10KP、その奥で町道が分岐する。
ここを左折すると広域農道に入り、旧エベコロベツ川沿いに湿原を反時計回りに周ってr763兜沼豊徳線に合流するが、左折してまもなく右折するとR40経由で兜沼方面に北上することができる。

道なりに道道を進み、福永川を渡る。
豊富町の北西部、メナシベツ付近を源流として流れる川で、サロベツ湿原内で下エベコロベツ川に合流する。流路は直線化されている。

福永川を渡り、引き続き牧草地に囲まれた単調な道が続く。

ここで豊富と書かれた標識が現れる。もうちょっとで市街ですね。

豊富ヘリポートへの案内看板が道路左側にある。
豊富町内にある日本最北の公共用ヘリポートで、民間/消防用に利用される。

左折:運動公園 町民センター
直進:r444 国道40号
豊富町の公共施設は線路より東側に集中している。陸上競技場・野球場を備える運動公園や町民センターの他、中学校や給食センター、老人ホームなどが左折方向にある。
写真には写っていないが右側には豊富牛乳公社本社工場がある。何を作っているかというとセイコーマートブランドの「北海道サロベツ牛乳」等の牛乳・乳製品である。

市街地内に13KPが置かれている。踏切を越えて300m先にR40交点があるようだ。

JR宗谷本線との踏切。r444の終点のあるJR豊富駅は向かって左側にある。

左折:R40 稚内
右折:R40 旭川 名寄 音威子府
R444の単独区間終点。r444はここを右折してR40との重複区間に入った後、r397豊富停車場線との交点で左折してr397と重複して終点のJR豊富駅に至る。
Link:
交差点に置かれていた道道標識は比較的新しいもので、西日を受け青色がきれいに映えていた。
r397との重複区間は上述リンクのr397レポートを参照されたい。レポートはここまで。
| 北海道道444号稚咲内豊富停車場線 第2部 |
|