r62豊頃糠内芽室線は、十勝管内中部をL字状に走る主要道道である。
 大規模畑作が盛んに行われている地域を走る道で、「北海道らしい」広大な農業風景を目の当たりにしつつ、快適なドライブを楽しむことが出来る。
Information
路線: 北海道道62号豊頃糠内芽室線
起点:中川郡豊頃町農野牛(R38交点)
終点:河西郡芽室町本通10丁目(R38交点)
延長:総延長 60,290m 実延長 57,390m
沿線:とかち帯広空港、旧広尾線大正駅、根室本線芽室駅、他
走行:全線(起点→終点) 2019年9月12日撮影
Index

北海道道62号豊頃糠内芽室線 第1部 [起点(R38交点)→ 幕別町五位(r15交点)]
 豊頃町内を西に向かってトレース開始。
 畑と牧草地が広がる平地を延々と走り、お隣幕別町に入ってr15幕別忠類線と重複する。

北海道道62号豊頃糠内芽室線 第2部 [r15交点 → 幕別町明倫(r503交点)]
 幕別町の小さな集落、糠内を経由し更に西へ。
 この区間、線形はゆるいが他の区間ほど直線的ではなかったりする。

北海道道62号豊頃糠内芽室線 第3部 [r503交点 → 帯広市大正(R236交点)]
 帯広市に入り、畑作地帯を直線的に突き進む区間。
 空港へのアクセスルートを分岐しつつ、R236との交点まで走り続ける。

北海道道62号豊頃糠内芽室線 第4部 [R236交点 → 帯広市-芽室町境]
 地形の起伏も少ない平坦な区間。
 日高山脈が徐々に近づいてくるのを感じつつ、帯広市を横切り隣町の芽室町へ入る。

北海道道62号豊頃糠内芽室線 第5部 [帯広市-芽室町境 → 終点(R38交点)]
 芽室町に入ってしばらく走ると道路は向きを変え北へ進路をとる。
 防風林と延々並走した後、芽室町の市街地へ入る。

Report 1/5
道道62号起点

 直進:R38 帯広 幕別
 左へ:広尾 とかち帯広空港

 R38を豊頃から帯広方面に走る。r62は豊頃市街を抜け幕別へ向かってほんの少し走った辺りで分岐する。

道道62号起点

 先程の交差点を左折する。国道と大差ない広々とした2車線路が待ち構えている。

 広尾 74km
 とかち帯広空港 37km
 糠内 16km

 スタート地点での距離標識。区間1では糠内の手前まで約14kmほどを紹介する。

 距離標識には「広尾」が採用されている。この地点から広尾に向かうには、糠内からr15を経由して忠類に抜け、忠類からR236を走るのが最短経路となるだろう。なお、とかち帯広空港もr62からはやや離れたところにあるので、近づいてからきちんと案内標識を確認しよう。

 道道でもたまに見かける情報表示。基本的に通行止めなど「何かやばいことがあった時」にしか点灯しない。

 左折:r210方面 駒畠
 直進:糠内 とかち帯広空港

 次の交差点で左折すると、町道を経てr210尾田豊頃停車場線に接続する。

 尾田豊頃停車場線は、大樹町字尾田を起点、JR豊頃駅前を終点とする一般道道で、豊頃を通り更別-忠類の中間点(上更別)を通り抜けるようなルートをしている。忠類や大樹へ向かう場合はr62を走り続けるよりここで左折した方がショートカットとなる。

 左側に畑が広がっている。

 丸山橋という小さな橋。ここで起点から3kmである。

 緩やかな線形が続く。r62は奥に見える丘陵地まで走り、更にその丘を越える。

 

 とかち帯広空港 32km
 糠内 11km

 この辺りは農野牛(のやうし)という。名前の通り農地が広がり、畑作だけでなく牧草地や酪農家も点在する。

 今度は保栄橋という橋を渡る。

 起点から6km。

 右側にはひときわ大きな牧場が立地する。大きな建物は牛舎、その手前にはおそらくはサイレージか堆肥らしきものがシートに覆われ保管されている。

 右側には大きなデントコーン畑。撮影は9月中旬、刈り取りまではもう少しだ。

 天気は快晴、まさにドライブ日和。

 右側に見える黄色い花の咲いた一角は緑肥作物が撒いてあるところだろう。

 緑肥作物とは収穫が目的ではなく畑にすき込んで土を肥やす・改良することを目的として栽培する作物である。えん麦という麦の一種が代表的だが、背の低いヒマワリなども散見される。大抵は小麦の収穫の終わったお盆頃に種を蒔いて、積雪前の10月ごろに畑にすき込まれる。

 遠くに見えてきた丘陵がすぐ近くまで迫ってきた。

 しばらく上り坂区間となる。

 上り坂区間の途中で幕別町に入る。

 幕別町のカントリーサインのデザインは「パークゴルフをするナウマン象」。パークゴルフは専用のクラブ1本とボールのみで行われるパターゴルフ風のスポーツで、1983年に旧幕別町で考案された。ナウマン象は旧忠類村で骨格が発見されたことに由来する。幕別町・忠類村の両自治体は2006年に合併した。

 幕別町に入って少し走ると上り坂のてっぺんがくる。

 その先は、見ての通り開放的な直線となる。勾配がきつく冬は特に路上に雪が飛ぶこともありスリップにも注意が必要だ。

 民家の手前でセンターラインがオレンジ色に。

 坂を下りると数件の民家が存在する。幕別町もまた畑作の盛んな町である。

 民家を通り過ぎると木々に囲まれたカーブとなる。冬は滑りそう。

 左折:r15 広尾 とかち帯広空港
 右折:r15 帯広 幕別市街

 r15幕別大樹線との交点の案内標識。r62をトレースするにはここを左折する。

 r15は幕別町内を南北に縦貫する道道で、路線として大樹が終点であるが単独区間はその手前の忠類までとなる。十分な幅員があり快適な上、r62をトレースし続けてR236に出るよりも距離を短縮できるので広尾方面まで抜ける場合は積極的に活用したい。

道道15号交点

 r15幕別大樹線との交点。一灯式の信号機が設置されており、こちら側が一時停止する。r62はこの先、幕別町糠内にかけてr15と重複する。

 第1部はここまで。続きは第2部を御覧ください。

最終更新:2020年2月29日