取材日:2019年7月29日
取材日:2019年7月29日
宝塚IC入口。流入してくる交通量が結構多い・・・。
2015年の道路交通センサスによると、宝塚IC-西宮山口JCT間の24時間交通量(上下線)は10.9万台。中国道で最も多い交通量であり、近畿道や名神と比べてもこれより交通量の多い区間は決して多いわけではない。
宝塚ICから先はしばらく下り勾配となる。前方の小高い住宅地に吸い込まれていくような感覚。
丘陵にぶつかる前にトンネルが見えてきた。
宝塚東トンネル 長さ360m
ここが悪名高き宝塚東/西トンネルで、中国道最悪の渋滞ポイントであった。
2018年の新名神の開通によって宝塚をパスして名神京都方面と山陽道を行き来できるようになったため、近年は割と落ち着いている。新名神開通で渋滞がかなり減少したとか。
トンネル内はカーブしている上にほとんど路肩がない。うーん…。
[ 4 ] | 西宮山口JCT. | 9km |
[ 5 ] | 宝塚 | 11km |
[阪神高速] 神戸市街 | 33km | |
[E2A 中国道] 津山 | 138km |
距離標識。次の西宮山口JCTでは整数番号が与えられているが、阪神高速を介さないと一般道には出られないジャンクションなので気をつけたい。
「1km先トンネルあり」とのこと。このあたりは渋滞ポイントを過ぎた場所のはずだが、速度回復を促す標識類はあまりなかった記憶がある。
山陽道方面の所要時間が表示される。
西宮名塩SA 4km
[中国道]赤松PA 18km
[山陽道]淡河PA 19km
休憩施設までの距離標識。次の西宮名塩SAは一通り設備の揃ったSAだが、駐車場のキャパが足りていない。赤松や淡河も上手に活用したいところ。
いつの間にかサグ部を抜けて上り坂に。車間距離も余裕が出ている。
宝塚西トンネル 長さ240m
トンネルを抜けると西宮市に入る。カントリーサインには甲子園球場が描かれているが、同じ市内でも中国道の通っているエリアからはかなり遠い。
西宮名塩SA 2.5km
トンネルのような覆道を通る。トンネル標識もないので屋根程度のもののようだ。沿線に住宅街があるためだろう。
内部はほとんどトンネル同然である。
広域情報表示。この日は舞鶴若狭自動車道に向かっていた。何の表示もないということは特にトラブルはなさそうだ。
休憩施設の混雑情報。西宮名塩SAは「混雑」表示。
それもそのはずで、中国道で最も交通量の多く、そして関西圏でも悪名高い渋滞ポイントに近接していながら駐車場のキャパが足りていない。駐車場の規模は大型20、小型100で、これは首都圏で言うと中央道石川PAより小さく、東名港北PAより少し大きい程度である。
ここからしばらくの間登坂車線が続く。SAを使いたい場合は早めに登坂車線に入っておくと安心だ。
西宮名塩SA
このSAの標識は、なぜか下段部分のカラーリングが他のものと比べて反転している。つまり、左側の斜め矢印は白地に緑でなく緑地に白のはずなのである。
中国道の混雑区間にあるSAだが、駐車場が小さいのが難点。給油所、売店、レストランとコーヒーショップが揃っており施設は充実している。
なお、西宮名塩SAが混雑していることを理由に新名神に追加で設置されたのが宝塚北SAである。基本計画には無かったSAが、県と宝塚市の要望により2009年8月に設置を決定。2018年の開通と同時に供用開始された。
西宮名塩SAを通過する。
[ 4 ] 西宮山口JCT 2km
次の西宮山口JCTは阪神高速に接続するハーフJCTで、吹田方面のみ接続する。
[ 4 ] 西宮山口JCT 1km
左へ:[(7)阪神高速] 神戸市街
本線:[E2山陽道] 岡山 [E2A中国道] 津山
阪神高速とのジャンクションである西宮山口JCTまで1km。中国道から神戸市街へ向かう方法はいくつかあるが、特に三宮周辺に向かうにあたって王道と言えるルートが西宮山口JCTを経由するルートである。
西宮山口JCT分岐。阪神高速経由で神戸市中心部へ向かうにはこちらから。
西宮山口JCTは中国道吹田方面のみに接続するハーフJCTで、隣接して北神戸線と一般道の行き来が可能な西宮山口東ランプも設置されているが、中国道からは利用できない。津山方面から北神戸線に向かうなら、神戸三田ICから六甲北有料道路に入るか、西宮北ICで降りて一般道経由で入るかのどちらかである。
[ 4 ] 西宮山口JCT 500m
左へ:[(7)阪神高速] 神戸市街
本線:[E2山陽道] 岡山 [E2A中国道] 津山
1km手前標識もそうだがナンバリング導入で本線側のみ標識が交換されている。
接続する7号北神戸線は、西宮山口JCTから六甲山の北側を南西方向に走って32号新神戸トンネル、31号神戸山手線を分岐し、布施畑JCTで山陽道木見支線/神戸淡路鳴門道に接続、伊川谷JCTで第二神明道路に接続する。
[ 4 ] 西宮山口JCT
左へ:[(7)阪神高速] 神戸市街
本線:[E2山陽道] 岡山 [E2A中国道] 津山
神戸市街はこちらから。山陽道と中国道の方面表示はそれぞれ岡山、津山と妥当なところ。
神戸市街のうち三宮方面へは7号北神戸線→32号新神戸トンネルと走行するのが最短経路となる。標識は無いが北神戸線からは有馬温泉も近いため、有馬温泉に急ぐ時は西宮山口南ランプまで1区間だけ阪神高速を使うのが最速であるが、次の西宮北ICからでもそう遠くはないので一般道経由でもいいだろう。
阪神高速経由で神戸市街(三宮~長田方面)に向かう場合はこちらから。
西宮山口JCTはハーフJCTで、中国道は吹田方面しか接続しない。吉川・加東方面から神戸市街を目指すなら、神戸三田ICから六甲北有料道路を利用するか、西宮北ICから一般道経由かの2通りだろう。
しばらく続いていた登坂車線が終わりとなる。
[5-1] 神戸JCT 3.2km
神戸JCTに向けた大型の案内標識が登場する。舞鶴、津山、岡山と西日本の地名が並ぶさまを見ると、いよいよ関西圏も越えてしまうのだなぁとワクワクしてしまう。
神戸淡路鳴門道はこの時点では案内されていないが、分岐としては神戸JCTで一旦山陽道方面へ抜けることとなる。
(176)神戸 有馬 西宮北 三田
[ 5 ] 出口1km
西宮北ICの1km手前標識。IC名に無い地名が3つ並んでいるのはなかなかボリューミィな標識。
(176)神戸 有馬 西宮北 三田
[ 5 ] 出口500m
インターチェンジに向かって見通しのよい下り坂となる。
西宮北ICは県道に直接接続するが、すぐ近くをR176が通っている。インターから南へ向かえば有馬温泉、六甲山方面へ、北へ向かえば三田方面へアクセスできる。
大型の情報表示。撮影当時は雨上がりの朝とあってスリップ注意の表記をよく見かけた。
(176)神戸 有馬 西宮北 三田
[ 5 ] 出口
[5-1] 神戸JCT 1.5km
西宮北ICの出口標識。内照式の古いものが残されていた。
下り線を走っていると神戸三田ICに先駆けて「神戸」「三田」の2つが入っていることに気付く。確かに下り線を神戸三田ICまで走ると遠回りなのだが、JR三田駅周辺へのアクセスそのものは神戸三田ICのほうが有利である。吹田方面と津山方面のどちらから行き来するかによって上手に使い分けたい。
神戸方面への一般道経由の玄関口ということもあってか、出口ランプは2車線の幅がある。ただしカーブがきついのでスピードには気をつけよう。
[5-1] 神戸JCT. 1.1km
左へ:[E2山陽道] 岡山 徳島
[E1A新名神] 高槻
本線:[E27舞鶴若狭道] 舞鶴
[E2A中国道] 津山
神戸JCTの予告標識。西宮北IC合流から続く合流車線もフル活用して、4車線幅いっぱいに標識が架設されている。
そしてここで初めて徳島の文字が現れる。「広島」表記こそなけれど中四国と近畿の方面表示がこんなに現れるとは、まさに西日本の玄関口といったところだ。
中国道方面の情報表示。これも広域情報レベルの大きな物だ。
同じように、山陽道と新名神方面の情報表示。
なお、姫路、岡山といった瀬戸内沿岸の都市には山陽道の方が近く、ここで山陽道を選択するドライバーはかなり多い印象である。更に、山陽道のほうが線形が良く走りやすいという特徴もあるため広島以西まで長距離移動する場合にしても山陽道を選択するドライバーの方が多いだろう。
[5-1] 神戸JCT. 600m
左へ:[E2山陽道] 岡山 徳島
[E1A新名神] 高槻
本線:[E27舞鶴若狭道] 舞鶴
[E2A中国道] 津山
徳島方面には、山陽道を選択後、三木JCTから神戸淡路鳴門自動車道に入り、明石海峡大橋/淡路島経由で徳島へ渡ることとなる。なお、ここから新名神高槻方面に戻ることもできるので、神戸・三田方面から中国道宝塚をパスして京都方面への抜け道として活用したい。
[5-1] 神戸JCT.
左へ:[E2山陽道] 岡山 徳島
[E1A新名神] 高槻
本線:[E27舞鶴若狭道] 舞鶴
[E2A中国道] 津山
標識の構成として、このあと一番遠くまで(下関まで)続くはずの中国道が一番右に、それも小さく追いやられてしまっている。まぁ、中国道を走り通す人はあんまりいないのだろう・・・。
なお、中国道を選ぶとこのあと、吉川で舞鶴若狭道、福崎で播但連絡道路、佐用で鳥取自動車道、といった具合に日本海側へ向かう道路が分岐する。