Description

 取材日:2019年4月13日
 東名海老名JCT→圏央道新富士IC→新東名新清水JCT
 新東名新富士IC→遠州森町PA→浜松いなさJCT→引佐連絡路→三ヶ日JCT

 今回は相互リンク先管理人かっしー氏と合同での撮影ドライブ。
 目的地は中央道走破、この日の移動は初電に乗ってスタート。
 ハードな移動プランにも関わらずご協力いただき本当にありがとうございました。  

Report / Section.6
7 新富士IC

   東名富士ICと隣接したインターチェンジ。富士宮市もこちらから。

 新富士ICを通過する。この開放的な下り坂、東名とやっぱり似ている。並走してるから当然?

 新東名は完成6車線で用地買収、建設(2012年開通区間)されており、これが本来の姿なのである。異様に広い路肩の暫定4車線はあるべき姿ではない。

 この先のトンネル地帯を前に車線減少する。橋梁部分でJR身延線、そして富士市中心部を流れる潤井川を越える。。

 潤井川を渡り、富士宮市に入る。カントリーサインは鳥居と富士山、富士山の麓には曲がりくねった登山道。富士山を祀る浅間神社がそのモチーフである。

 富士宮トンネル 長さ 580m

 潤井川西岸に広がる台地をくぐる。トンネルの上はこれでもかと広がる茶畑。

[ 8 ]新清水11km
[ 9 ]新清水JCT.20km
[ 10 ]新静岡29km
  静岡市街37km

 トンネルをくぐると開削となり景色は普通の新東名。新東名の巡航速度なら新静岡まで20分弱で到達できる。

 ここでも工事。これも拡幅かな?

 明星山トンネル 長さ 380m

 トンネルの上は富士川東岸に位置する明星山と公園である。

 トンネルを抜けるとすぐに富士川を渡る。これより上流の富士川沿いには松野、芝川などと言った住宅街もあるにはあるが、本線から見える景色は前方の険しい山々である。

 富士川を渡る橋梁は新富士川橋。「日本初の鋼・コンクリート複合アーチ橋」で、橋長は下り線381m、高さ40.5mとのこと(Wikipedia)。

 富士川を渡ると富士市に戻る。

 ところで、新東名は富士宮市の最南端部を2回通過しており、もう1回は新清水手前のトンネル内〜明かり区間の一部である。東名は富士宮市域を通過しない。

 再び中部横断道開通の幕。

 富士川トンネル 長さ 4430m

 ここで満を持して長大トンネル登場。長さ4430mは新東名では第2位の長さ。

 区間1のときと同じく、トンネル内も暫定4車線。

 かつてはトンネル内に新清水ICの2km手前標識が置かれていたが、2019年には距離を変えてトンネルの外に移設されていた。

 [ 8 ] 新清水 1.7km

 おそらくトンネル内から移設されたのだろうが、標柱の形状からして所要時間か満空情報を付け足すタイプのものなので、これが完成形というわけではなさそうだ。

 なお、ここで富士宮市に再突入している。

 富士宮市もすぐに抜け、静岡市清水区に突入する。

 (52)新清水 [ 8 ] 出口 1.2km

 (52)新清水 [ 8 ] 出口 500m

 (52)新清水 [ 8 ] 出口

 接続国道はR52。インターチェンジ周辺に小さな工業団地があるが、それ以外は山村とゴルフ場が国道沿いに位置する。

 R52を南下すると興津を経てR1に接続する形を取るが、清水中心部はそこから更に西に走る必要がある。こうなると接続路を経て東名清水ICを利用するほうが遥かに有利で、新清水ICは清水市街に向かうICとして使い勝手はかなり悪いということになる。

8 新清水IC

 新清水ICはこちらから。R52を北上して山梨県南部町などへのアクセスに有利だったが、この先の中部横断道が開通した今となっては県境越えは中部横断道利用が便利であり新清水ICの出番は少ない。

 清水PA 1.7km
 静岡SA 30km

 この先に新東名最初のPA、清水PAが待ち構えている。

 個人的には新東名のエリアの中でも忘れがちな存在であるが、NEOPASAブランドを冠する施設があり実は立派な方。

 清水PA 1km

 こんな山の中にインフォメーションとコンビニがあるだけ十分だが、実際の施設はそれ以上。

 清水PA入口。ずっと置かれているガードレール…。

 NEOPASA清水という上下線共用の商業施設が営業しており、24時間営業のコンビニ、充実のフードコートなど地方部のSA並の設備を誇る。駐車場は大型35小型116(大型兼用含む)で、これまたPAとしては相当大きい方である。忘れちゃいけないね・・・。

清水PA

 夜間補給にもバッチリなPA。駿河湾沼津は混雑しやすいので、清水を使ってしまったほうが楽なシチュエーションも多かろう。

[ 9 ]新清水JCT.6km
[ 10 ]新静岡15km
[東名]名古屋177km
名古屋市街190km

 ここで新東名下りで初めて名古屋までの距離が案内される。「名古屋」は東名名古屋IC、「名古屋市街」は中心部。

 新清水IC、清水PAと一連のヤクモノを終えたところで奥には再びトンネルが待ち受ける。

 小河内トンネル 長さ1600m

 清地トンネル 長さ410m

 新清水JCT 3.2km

 いつもの図形表示板に、中部横断道の文字が登場した!

 東名側はスペースの都合かナンバリングは未対応である。

 新清水JCT 2.3km

 所要時間表示が付いたもの。豊田までの所要時間は清水-東名経由130分、新東名経由110分。

 豊田までの距離は清水連絡路経由と新東名とで16kmの差(新東名が短い)。これに速度差を考えるとタイム差が計算できるが、新東名経由は試行区間で120km/h巡航となるから実際は20分以上の差が出るだろう。

 和田島トンネル 長さ1120m
 [ 9 ] 新清水JCT 2km

 トンネル内に1km手前の予告標識があったはずだが、2019年の撮影では見逃したか、まさかなくなったか?

 [ 9 ] 新清水JCT. 400m

 左へ:[E1東名]清水JCT 清水いはらIC
    [E52中部横断道]甲府
 直進:[新東名] 名古屋

 以前は両方向とも「名古屋」のみだったが、分岐側の標識が更新され、中部横断道を含めた賑やかなラインナップとなった。

 と同時に、東名側から名古屋表記が消えた。スペースの都合などもあるだろうが、清水JCTから名古屋方面へ向かう車は基本新東名を走れというようにも受け取れる。

 情報表示。分岐側は中部横断道の霧注意の表示。

 撮影当時は新東名側も中部横断道の表示をしていて、携帯電話不通エリアがあることに注意をうながす表記もあった。

 [ 9 ] 新清水JCT.

 左へ:[E1東名]清水JCT 清水いはらIC
    [E52中部横断道]甲府
 直進:[新東名] 名古屋

 分岐部の標識。書かれていないが、東名清水ICも連絡路経由で利用可能。

 東名はこの先新東名と離れた位置を走るようになる。清水〜浜松の各都市を訪れる場合はインターと市街地の距離が近い東名が有利になることもある。

 分岐手前。もと終点だった・・・というわけではないが、連絡路分岐とあってスペースは幅広く作られている。中部横断道で山梨県に高速道路で入れるようになった今、幅広い作りもその価値を発揮できるようになってきた。

 中部横断道は富沢まで有料で、その先は下部温泉早川・増穂まで無料区間(新直轄方式)として開通する予定である。R52はそこそこ交通量のある国道であるため、双葉まで1本の道として繋がった暁には今までに無かった観光ルートの開拓や経済効果が見込める・・・かもしれない。

9 新清水JCT

 清水連絡路経由東名、中部横断道甲府方面はこちらから。区間6はここまで。

 それにしても、新東名から甲府の文字が拝めるとは面白いですよね。これまでは東京で中央道を選択しなければ行けないというのが常識でしたから。

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最終更新:2019年7月14日
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