夕張ICから十勝清水ICに至る道東道の山間区間には3つのインターチェンジがある。
 今回は、そのうち最も札幌寄りにあり、最も人気の薄いICであるむかわ穂別ICに繋がるインター線道道を紹介する。
Information
路線: 北海道道1165号むかわ穂別インター線
起点:勇払郡むかわ町穂別長和(R274交点)
終点:勇払郡むかわ町穂別長和(道東道 むかわ穂別IC)
延長:総延長 3,202m
沿線:穂別ダム、道東道むかわ穂別IC
走行:全線(起点→終点) 2017年5月26日撮影
Report
 道道1165号起点

 直進:R274 札幌 夕張紅葉山
 右折:道東自動車道 [ 4 ] むかわ穂別

 R274を占冠方向から夕張へ進む道中、穂別ダムの手前でr1165が接続する。
 右折してr1165に入る。起点ではきちんと道道標識が迎えてくれる。

 むかわ穂別ICまではここから約3kmである。
 起点側近くは、すぐ左側に穂別ダムのダム湖が見える。穂別ダムは中心遮水ゾーン型フィルダムという型式のダムで、堤高38.2m、満水面積109ha、利用水深14.3mの比較的小規模なダムで、利用目的は農業用水取水である。
 1kmほど走ったところでr1165の標識がリピートされる。
 道東自動車道 [ 4 ] むかわ穂別 2km

 むかわ穂別ICまでの予告標識。r1165は沿線に牧場と集落跡があることから、以前から存在した道路を改良して供用されていることが見て取れる。道道としての供用開始は2011年10月にむかわ穂別ICが供用されたのと同タイミングである。
 r1165の標識を接写したもの。

 「むかわ穂別」の部分だけ下地の色が違う(=貼り替え痕がある)ことがわかるだろう。r1165むかわ穂別ICは、元々「穂別インター線」という名称であった。以前は旧名称の書かれた道道標識だったそうだが、道道名称の変更に伴い貼り替えられた。
 快適な2車線路が続く。
 法面区間。ダム湖の脇を通っているわけだが、カーブはそこそこきついので特に夜間はスピードの出しすぎ注意。
 インターチェンジまで500mぐらいのところで、右側に開けた空間が現れる。

 牧草地なのか、人家跡なのか判然としなかったが、当時は鹿の群れがそこで草を食べていた。
 むかわ穂別ICまで200m。

 r1165のもととなった道は1.5車線幅時々未舗装の荒れた山道だった。もとの山道はむかわ穂別ICより更に奥に繋がっており、民家もあるわけだが、この写真の少し手前で右側から伸びている。
 むかわ穂別IC前最後の道道標識。随分とアピールが多い。

 なお、むかわ穂別ICの料金所敷地はかつての学校跡に位置しているらしい。旧道もろとも取材したページをリンクに示しておこう。
 むかわ穂別IC手前に恐竜の看板が現れる。

 穂別エリアは元々白亜紀後期(1億〜7000万年前頃、恐竜の時代末期)の化石が数多く産出していたが、2003年、穂別在住の男性が首長竜の骨化石を発見した。後にこの化石はハドロサウルス科恐竜化石と判明し、採集・クリーニングそして詳細な研究が行われ、現物の一部は穂別博物館に展示されている。
 道道1165号終点

 道東道むかわ穂別IC料金所。料金所に接続する地点(おそらく、自動車専用道路標識の立っている場所)が道道終点となり、これより先はNEXCO管理となる。

 r1165のレポートはここまで。
最終更新:2018年2月11日