北海道東部、釧路市~根室市にかけての太平洋岸は、国道ではなく道道が沿岸の集落を結ぶ主要道路として機能している。
 r142根室浜中釧路線は、重複区間を含む延長161km、並走する国道44号よりも長い北海道道最長路線である。

Information

路線:北海道道142号 根室浜中釧路線
起点:根室市光和1丁目(R44交点)
終点:釧路市南大通1丁目(R38交点)
延長:162,131m(総延長)、実延長98,578m
沿線:省略 
走行:全線(終点→起点) 2018年6月2,3日撮影

Index

 北海道道142号根室浜中釧路線 第1部 [釧路市桜ケ岡(r113交点)→釧路町昆布森(r1128交点)]
 r142の終点は幣舞橋東側のロータリーにあるが、単独区間は釧路市郊外の桜ケ岡から始まる。
 この区間はまだ海沿いを走らず、ひたすら内陸を走る。

 北海道道142号根室浜中釧路線 第2部 [釧路町昆布森(r1128交点)→釧路町跡永賀]

 北海道道142号根室浜中釧路線 第3部 [釧路町跡永賀 →厚岸町尾幌]

 北海道道142号根室浜中釧路線 第4部 [R44重複区間:厚岸町尾幌(R44交点)→厚岸町宮園(r123交点)]

 北海道道142号根室浜中釧路線 第5部 [r123重複区間:厚岸町宮園(r123交点)→厚岸町筑紫恋(r955交点)]

 北海道道142号根室浜中釧路線 第6部 [r123重複区間:厚岸町筑紫恋(r955交点)→浜中町道有林(涙岬展望台)]

 北海道道142号根室浜中釧路線 第7部 [r123重複区間:浜中町道有林(涙岬展望台)→ 浜中町霧多布(r1039交点)]

 北海道道142号根室浜中釧路線 第8部 [r123重複区間:浜中町霧多布(r1039交点)→浜中町榊町(r123交点)]

 北海道道142号根室浜中釧路線 第9部 [浜中町榊町(r123交点)→浜中町貰人]

 北海道道142号根室浜中釧路線 第10部 [浜中町貰人→浜中町別当賀(r953交点)]

 北海道道142号根室浜中釧路線 第11部 [浜中町別当賀(r953交点)→根室市昆布盛(浜松海岸駐車公園)]

 北海道道142号根室浜中釧路線 第12部 [根室市昆布盛(浜松海岸駐車公園)→根室市光和(R44交点:起点)]


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 左折:r113 武佐
 直進:r142 昆布森 白樺台

 r113釧路環状線内回りを幣舞橋方面から武佐へ向かって走る。r113が西向きから北向きに転じる交差点がr142の単独区間終点となる。

道道142号単独区間終点

 r113釧路環状線との交差点。

 r142の終点は釧路の幣舞橋南側にあるロータリー交差点で、R38終点/R44起点と同じ地点である。そこから撮影地点(桜ケ岡)までの6km弱がr113/r142の重複区間となる。

道道142号単独区間終点

 単独区間終点であるこの交差点には、終点キロポストと道道標識が置かれている。しかし、終点の表示だけではこの道道のスケール感は伝わらない。

 せっかくなので車を降りて標識を接写する。

 というわけで、重複区間を含む157kmの道道ドライブを開始する。

 これだけの長距離を順光で撮り続けるのは難しいという理由で、撮影は2018年6月2日と3日の2日間に跨っている。これが結局非効率だった気がしなくもない。

 釧路市中心部から6kmほど走った交差点だが、周囲は住宅地に囲まれておりまだ市街地は続いている。

 ・・・と思ったら、左側は空き地に。

 航空写真で見ると、r113の北側に広大な更地が広がっているのがわかる。これは釧路コールマインの敷地である。選炭工場からコンベアのようなもので連絡しているので、土砂捨て場のようになっているのかもしれない。

 道路の右側には住宅地が続いている。この交差点を右に降りると緑地を挟んで市営住宅団地が広がる。

 r142から南に逸れた一角に白樺台団地公営住宅という住宅群があるのだが、そこにはまだ高度経済成長期に建設された古い住宅が残されている。かつて北海道に多くあった炭住の構造をしている(主に)平屋建ての建物からなる。

 団地とr142を隔てる緑地帯に、r142の最大キロポストである157KPがそびえ立つ。釧路と根室を結ぶ国道44号の延長が137kmなので、それよりも20kmも大きな数字が道道のキロポストとして立っているのである。

 白樺台団地を脇に東へ走る。

 直進:r142 深山 昆布森
 右折:桂恋

 この交差点を右折すると、先述の集合住宅の近くを通って漁港のある桂恋に至る。

 昆布森 8km
 深山 10km

 深山はこの先昆布森の手前、嬰寄別(アッチョロベツ)でr1128厚岸昆布森線に分岐した先にあるR44/r1128交点。

 道路はだんだんと標高を上げている。

 情報表示。何かあるとここに情報が表示される。

 遂に釧路市の市街地を離れる。ここから昆布森地区まで、沿線に民家のない無人地域が続く。

 登り坂の右側に高山パーキングという駐車場がある。駐車場以外の施設はなにもないが、釧路市街を一望できるちょっとした休憩スポットだったりする。

 高山パーキング入口。r142はこの先絶景スポットが幾つもあるのでここはスルー。

 広域連合清掃工場への入口。

 いよいよ人っ気がなくなってきた。

 ここで路肩に釧路町に入る。湿原と夕焼け?が表現されている風景系カントリーサイン。

 北海道では管理用看板みたいなのが常設されていることがある。左側にある看板にはこの路線の維持作業に関する情報が記されていた。

 153KP、まだまだ道程は長い。

 右折:又飯時 0.5km

 釧路町~厚岸町にかけてのr142沿線(というより、太平洋岸)の集落は、極めて難読な地名が連続して登場することで有名である。「又飯時」はマタイトキと読む。このぐらいは朝飯前でも、そのうち読めなくなる。

 152.5km?の端数キロポストが置かれている。

 又飯時までは海岸沿いの別の道路で釧路市街地と連絡しているが、この先はr142から一本道で森に入った向こう側、みたいな集落も多くなる。

 右折:宿徳内

 この地名は普通にシュクトクナイと読む。

 右折:西城山

 ここもひねらずに読めば良い。

 200m先
 左折:r1128 深山 国道44号
 直進:r142 昆布森

 左折:r1128 深山 国道44号
 直進:r142 昆布森

 r1128厚岸昆布森線との交点。この交差点を左へ曲がると昆布森の森林を通ってR44に至る(深山は、R44とr1128の交点の地名)。

 r1128は少しクセのあるルートを取っていて、このままR44と厚岸まで重複する…なんてことはなく、厚岸町内に入ってから山側、上尾幌に向かって北上し、そこからR44とR272の間にある酪農地域を通って厚岸町太田でr14にぶつかり、後は重複区間として厚岸市街へ向かうというルートを取る。ちなみにr1128は、昆布森尾幌線と上尾幌太田線という2本の道道を集約して1994年に指定されたものである。

道道1128号交点

 r1128の終点交差点。r142は引き続きここを直進。昆布森地区はもうすぐだ。

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(r1128交点→釧路市跡永賀)
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最終更新:2024年6月1日